スーパースローモーション撮影が楽しい! 基本性能も向上した「Xperia XZs」のカメラ荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(2/4 ページ)

» 2017年05月29日 06時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 続いて料理。ホワイトバランスを見直してメシマズ写真とはおさらば、という話であるが、さあどうか。

Xperia XZs プレミアムおまかせオートは料理認識機能付き。右下に「料理」のアイコンが現れた。
Xperia XZs 黄身の色がいい。赤っぽく見えるけど、ナシゴレンなのでもともと赤っぽいのだ。

 メシマズ写真ってたいてい「露出アンダーで暗い」「ホワイトバランスがずれている」の2つが原因なわけだが、Xperia XZsではホワイトバランスの精度はぐんと上がってるのだ。室内や日陰といったホワイトバランスが難しいシーンでのヒット率は確かに上がったと思う。

 で、もう1つポイントがある。オートのホワイトバランスや露出(つまり写真の明るさ)がいまひとつだなと思ったらどうするか。設定から「色合いと明るさ」を選ぶと、プレミアムおまかせオートでもこの2つを補正できるのだ。

Xperia XZs まず設定を開く。そこに「色合い・明るさ」がある
Xperia XZs ぐっと明るくし、色を少し赤めにシフト
Xperia XZs 無事に明るさと色を補正した猫写真の撮影が完了。室内で白っぽい猫を逆光で撮ると、どうしても暗めに写りがちなので、主にそれを補正したのだ。

 もう1つ室内写真を。今回、暗所でのAFが速くなり、高感度時の画質も上がったという。というわけで、室内で大あくびをした瞬間の猫を撮影。

 AFやレスポンスが悪いと口が一番大きいタイミングで撮るのは難しいし、被写体ぶれしやすいし、高感度になって画質も荒れやすいけど、これだけ撮れれば文句なし。

Xperia XZs 大あくびした瞬間のうちの猫。予想以上にちゃんと撮れていてびっくり

 室内だとどうしても感度が上がり、ディテールはつぶれがちになる。等倍で見ると目立つが、ネットで使ったりちょっとしたプリントに使ったりするくらいなら、全く問題がないクオリティーだ。

 夜景も撮っておこう。プレミアムおまかせオートはカメラが静止しているか被写体が動いているかなどを判断して、撮影時の設定を変えている。暗い場所ではそれが特に顕著。

 普通に手持ちで撮った夜景がこちら。

Xperia XZs ISO1250まで感度が上がり、シャッタースピードは25分の1秒

 手すりにXZsを固定して動かないようにすると、「三脚が使われている」と判断して、シャッタースピードを遅くする。

Xperia XZs 右下に「夜景」と「三脚」のアイコンが出てる
Xperia XZs 三脚が使われていると認識されると、シャッタースピードは0.5秒に遅くなり、その分クオリティーが上がる

 前述した色合い&明るさを補正する機能とプレミアムおまかせオートがより賢くなったことで、マニュアルモードを使う必要性は以前よりぐっと減ったと思う。

 さらにマニュアルモード自体、機能がシンプルになっており、おなじみの「シーンモード」もなくなった。プレミアムおまかせオートが賢くなってシーンモードは不要になったといっていいかも。個人的には構成がシンプルになって良いことかと思う。

Xperia XZs マニュアルモードはシンプルに撮影設定を細かく指定できるモードへと変化した

基本性能編その2:人物と自撮り

 次は人物&自撮り編。恒例のポートレート。プレミアムおまかせオートで人物を見つけると、自動的にスナップモードになって美肌処理がかかるもよう。肌がつやっとしている。

Xperia XZs プレミアムおまかせオートでポートレート。肌を滑らかにした影響か、顔のディテールがちょっと不自然になっているかな

 自撮り……つまりインカメラを使うときは、カメラ切り替えボタンをタップするほか、上から下へ画面をフリックするだけでもいい。慣れると簡単に切り替えられるようになる。

 自撮りは1300万画素でAF付。美肌のオンオフも選べる(初期状態でオン)。前からある機能だけど、ハンドシャッターがなかなか面白い

Xperia XZs ハンドシャッターと美肌がインカメラ時のポイント
Xperia XZs 手をかざし、カメラがそれを認識すると「手のひら」アイコンが表示される。そしたら短いセルフタイマースタート
Xperia XZs インカメラで自撮り。インカメラの画質はよし

 インカメラはアウトカメラより広角なので、数人で一度に撮れる。

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