NTTドコモが冬春モデルとして、ソニーモバイルコミュニケーションズ製の「Xperia XZ1 SO-01K」(11月上旬発売)と「Xperia XZ1 Compact SO-02K」(11月下旬発売)を発表した。ドコモの売れ筋AndroidスマートフォンといえばXperia。今回はCompactも発売し、新色も出る「Xperia XZ Premium」と合わせて3機種から選べる。新モデルのデザインや新機能について詳しく見ていこう。
Xperia XZ1シリーズは2モデルともハイエンドだ。違いは主に画面サイズとなる。Xperia XZ1はXperia XZ/XZsの後継で5.2型のHDR対応フルHD(1080×1920ピクセル)液晶を搭載する。
Xperia XZ1 Compactは、Xperiaでは約1年ぶりのコンパクトモデルだ。2016年発売の「Xperia X Compact」がミドルクラスだったので、ハイエンドコンパクトとしては2015年発売の「Xperia Z5 Compact」以来となる。ディスプレイは4.6型のHD(720×1280ピクセル)液晶を搭載する。
両モデルともOSに最新のAndroid 8.0を搭載。プロセッサは最新のQualcomm製Snapdaragon 835(2.45GHz+1.9GHz 4コア)で、メインメモリも4GBと大容量だ。ストレージには高速なUSF規格のものを採用。他社ハイエンドモデルと同等のスペックだ。
このほか防水(IPX5/8)や防塵(IP6X)、指紋認証にも対応。急速充電は従来のQuickCharge 3.Oに加えて、USB PD(USB Power Delivery)にも対応する。
さらに、ドコモは夏に4K対応ハイエンドとして発売した「Xperia XZ Premium SO-04J」に新色「Rosso(ロッソ)」を追加し、12月以降にAndroid 8.0にアップデートすることも予定している。
Xperia XZ Premiumは4K HDR対応の5.5型モデルで、Xperia XZ1シリーズと同じプロセッサやカメラを搭載している。Android 8.0へのアップデートに合わせて、Xperia XZ1シリーズの新機能「先読み撮影(笑顔)」「オートフォーカス連写」「3Dクリエーター」にも対応する。製品名はXZシリーズだが、Android 8.0配信で実質XZ1シリーズと同世代のモデルとなる。
この端末を含めると、ドコモの冬Xperiaは合計3モデルとなる。auやソフトバンクはXperia XZ1しか取り扱わないので、Xperiaで画面サイズを選べるのはドコモだけとなる。
では、Xperia XZ1とXperia XZ1 Compactの外観と、この冬モデルで追加された新機能について見ていこう。
Xperia XZ1の外観は、Xperia XZ/XZsとあまり変わりはないが、性能の向上や薄型軽量化もあって本体設計は一新されている。
ディスプレイにはHDR対応の5.2型フルHD(1080×1920ピクセル)液晶を搭載。Xperia XZsと同じサイズで、ネット配信などのHDR映像も楽しめる。インカメラは裏面照射積層型1320万画素CMOSだ。
前面のステレオスピーカーは従来モデル(XZ/XZs)から音量が50%上がっている。実際に聴いてみると最大音量が大きくなっただけでなく、普段使いの音量でも音の響きがより豊かになった印象を受けた。
背面はマットな質感のメタル素材を採用。背面から側面まで一体化した滑らかな形状が特徴だ。アウトカメラは1920万画素でメモリ積層の裏面照射積層型CMOSイメージセンサーを搭載。レーザーAFやRGBC-IRセンサーや5軸手ブレ補正にも対応。秒間960コマのスーパースロー映像撮影や、後述する新機能も利用できる。
おサイフケータイなどで使うNFC/FeliCaは、背面上部に搭載されている。前モデルのXperia XZ/XZsでは前面のインカメラ周辺にあって直感的に使いづらかっただけに、モバイルSuicaや各種支払いなどで活用している人にとってはうれしい改良点だ。
厚さは最薄部7.4ミmmと、Xperia XZsの8.1mmよりも0.5mmほどスリムになった。重量も156gで5g軽量化されている。横幅は73mmで1mm広くなったが、薄型化と軽量化により持ちやすさは若干向上している。
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