iPhone Xを1週間使って感じたこと

» 2017年11月14日 11時42分 公開
[田中聡ITmedia]

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担当者より

 11月3日に「iPhone X」が発売されたばかりとあって、編集部や業界内ではiPhone Xの話題で持ちきりです。私も予約開始の10月27日16時1分ジャストにキャリアで申し込み、無事に11月3日にゲットできました……と言いたいところなのですが、3日は都合により受け取れず、4日に受け取りました。

 それまでは「iPhone 7 Plus」を使っていました。7 PlusからXに乗り換えて、1週間ほど使った感想をまとめたいと思います。

  • 片手で操作がしやすく

 画面サイズが5.5型から5.8型に大きくなりましたが、iPhone Xは狭額縁設計によってベゼルがほぼなく、幅はiPhone 7 Plusの77.9mmから70.9mmに小さくなりました。iPhone 8や7よりも少し大きい程度で、片手での操作もしやすくなりました。特に効果を感じたのが「Pokemon GO」でポケモンを捕獲するとき。7 Plusだともう片方の手を使わないと難しかったですが、Xでは持ち手の親指だけでボールを投げやすくなりました。

iPhone X 筆者の場合、iPhone Xを片手で持っても親指が画面の端まで届きます
iPhone X 「Pokemon GO」も片手で操作しやすくなりました
  • ツルツル滑る

 iPhone Xの背面にはガラスが使われていて、従来のアルミよりも滑りやすくなっていると感じます。私が使っていたiPhone 7 Plusのジェットブラックはグリップ感が良く、乾燥した手でも滑りにくかったと記憶しています。iPhone Xを裸で使う際は、特に注意が必要です。

  • アプリの対応を求む

 iPhone Xのディスプレイは従来よりも縦に長いため、アプリ側もこれに対応させる必要があります。対応していないと上下に黒い帯が入ってしまい、表示領域はiPhone 7 Plusの方が広くなるという逆転現象が起きます。せっかくの大画面が生かされませんし、帯があるせいで、iPhone 8や7で操作してるような感覚になります。これではAppleが訴求する「未来をその手に」とは言えないですよね。

 先に挙げたPokemon GOや、GmailやGoogleマップなど、未対応の有名アプリは多いので、今後のアップデートに期待したいところです。

iPhone XiPhone X GoogleマップやLINEもまだiPhone Xの画面に最適化されていません
iPhone X GoogleマップをiPhone XとiPhone 7 Plusで表示。7 Plusの方が表示範囲が広い
  • 新しい操作法に慣れない部分も

 ホームボタンがなくなったことで、iPhone Xは従来機から操作方法が大きく変わりました。Face IDの顔認証はTouch IDよりスピードが遅いとはいえ、認証精度が高いので、おおむね満足しています。スワイプでホームに戻るのも快適だし、スクリーンショットもむしろXの方が撮りやすいと思います。

 唯一慣れないのが「アプリの終了」。これまでなら、最近起動したアプリのサムネイルをスワイプするとアプリを終了できましたが、iPhone Xはこのサムネイルを長押ししてからスワイプしないと終了できません。

 サムネイルを呼び出す操作も少しコツが要りますし、従来よりも操作ステップが増えてしまいます。アプリの終了は、従来と同じく“スワイプだけ”で操作できるようにしてほしいと思いました。

iPhone XiPhone X 最近起動したアプリを呼び出すには、画面下を上にスワイプして、途中で止める必要があります(写真=左)。その後、サムネイルを長押しすると左端に「−」マークが出るので、これをタップするか、サムネイルをスワイプすると、アプリが終了します。これまではホームボタンを2回クリック→サムネイルをスワイプすればアプリを終了できましたが、iPhone Xではサムネイルを長押しするという操作がある分、手間がかかります

※この記事はメールマガジン「ITmedia デジタルライフスタイル通信」から転載、加筆・修正したものです。購読申込はこちら


【訂正:メールマガジン配信時に、最近起動したアプリをホーム画面から呼び出すには別の操作法が求められると記載していましたが、誤りでした。おわびして訂正いたします】

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