2017年のモバイル業界を振り返る(5月編):端末メーカーもうれしい「docomo with」/「Xperia X」シリーズ終了の衝撃Mobile Monthly Top10

» 2017年12月24日 12時42分 公開
[田中聡ITmedia]

 2017年も多数の話題がモバイル業界をにぎわせました。ここでは、2017年1月〜12月のITmedia Mobile月間アクセスランキングを紹介し、各月で注目を集めたトピックを振り返っていきます。

 今回は5月のランキングをお届けします。

 モバイル業界で5月といえば、各キャリアが夏商戦向けの新モデルを発表するタイミングです。2017年は、17日にドコモが発表した新機種(関連記事)が話題を集め、月間ランキングで5つの関連記事がランクインしました。特に2017年夏のフラグシップモデル「Galaxy S8」「Galaxy S8+」「Xperia XZ Premium」のレビュー記事が人気(2位、3位)。ちなみにXperia XZ Premiumは国内ではドコモしか扱っていません(その後、nuroモバイルも投入)。

Xperia XZ Premium 3キャリアではドコモしか扱っていない「Xperia XZ Premium」

 端末以上に話題を集めたと言っても過言ではなかったのが、新料金プランの「docomo with」です(関連記事)(5位)。対象機種に機種変更をすると、半永久的に毎月1500円を割り引くというもの。端末購入に伴い適用される「月々サポート」の有効期間は24カ月なので、2年より長く使うと、割引がストップしてしまいます。docomo withは、1つの機種を長く使う人に向いているプランです。夏モデルで対象機種となった「arrows Be」と「Galaxy Feel」は、docomo with効果もあって好調に売れました(特にGalaxy Feel)。docomo withはユーザーだけでなく、端末メーカーにとってもうれしいプランといえるのかもしれません。

docomo with 毎月1500円を割り引く「docomo with」。発表会ではドコモの吉澤和弘社長も力説した
Galaxy Feel docomo with効果もあって特に売れた「Galaxy Feel」

 アクセスランキングの1位は、ソニーモバイルの「Xperia X」と「Xperia X Compact」シリーズを終了するというもの。5月23日に投資家向け説明会「Sony IR Day 2017」でソニーが発表したもので、Xシリーズの「プレミアムスタンダード」を廃し、今後は「フラグシップ」に注力する意向を示しました。ソーシャル上の反応を見ると「Compactがついに終了か」というコメントが散見されましたが、2017年冬に「Xperia XZ1 Compact」が登場。Compactファンはホッと胸をなで下ろしたのではないでしょうか。

 Xperiaの上位モデルは「Xperia XZ」に集約されていくわけですが、結局「Xperia X」シリーズとは何だったのだろう。そもそもXperia XZシリーズと(従来のフラグシップである)Xperia Zシリーズの違いは何なのだろう。と思うのは私だけでしょうか。

Xperia Xperia商品ポートフォリオ(資料:ソニー)
Xperia XZ1 Compact ハイエンドなコンパクトモデルとして登場した「Xperia XZ1 Compact」

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