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» 2018年02月27日 07時26分 公開

スライドボディーに世界初のカラー液晶を搭載 シーメンスの「SL10」(懐かしの海外ケータイ)

海外メーカーの携帯電話を1500台以上所有する筆者のコレクションから、過去の懐かしい製品を振り返る「懐かしの海外ケータイ」。今回はシーメンスが1999年に発売した「SL10」を紹介します。スライド式のボディーにカラーディスプレイを搭載しています。

[山根康宏,ITmedia]

 海外メーカーの携帯電話を1500台以上所有する筆者のコレクションから、過去の懐かしい製品を振り返る「懐かしの海外ケータイ」。今回はスライド式のボディーにカラーディスプレイを搭載、シーメンスが1999年に発売した「SL10」を紹介します。

SL10 シーメンス製の「SL10」
SL10 ボディーを開くとテンキーが現れる

 1997年、シーメンスは「S10」「S11」という2つの携帯電話を発表します。どちらも本体形状はキャンディーバーで通信方式はそれぞれGSM900MHz、GSM1800MHzに対応していました。当時はまだ1つの周波数にしか対応させることができなかったのです。この2つの携帯電話には世界初のカラー液晶ディスプレイが搭載されました。色数はわずかに4色――赤、緑、青、白でしたが、モノクロ表示が当たり前だった携帯電話のディスプレイを華やかなものにしてくれました。

 今回紹介する「SL10」は、そのS10シリーズをよりスタイリッシュなスライド式ボディーとした製品です。ディスプレイは同じく4色対応の97×54ピクセル、6行表示。ちなみにアスペクト比は16:9でした。そのディスプレイの下には設置位置をずらした発信ボタンや切断ボタンに加え、アドレス帳ボタンがあるなど、使いやすさを考えた設計になっています。

SL10
SL10

 本体は厚みがあり、スライド機構もやや重いものでしたが、ポケットに入る小型モデルとして人気になったようです。S10とS11は本体の長さが147mmでしたがSL10は129mm、重量も185gから138gと大幅に軽量化されたのです。また円形の数字ボタンはSFの世界を味わえるようなデザインでした。

 これでアンテナが内蔵されていれば、より美しいスタイルになったのでしょうが、当時のシーメンスの技術ではこの形状にまとめるのが精いっぱいだったようです。本体を落とすとアンテナ部分が曲がりやすいのも玉にきずでした(写真もアンテナは根元から曲がってしまっています)。

 シーメンスは他にも耐久性を高めたアクティブ系端末「S10 Active」を出すなど、4色ディスプレイ携帯のバリエーションを増やしていきました。しかし日本では1999年末に富士通がドコモ向けに256色表示可能な「F502i」を発売します。iモードにも対応したF502iの登場は、シーメンスのS10シリーズの4色カラー液晶の話題を消し去ってしまったのです。

SL10

「SL10」の主な仕様

  • メーカー:シーメンス
  • 発売年:1999年
  • 通信方式:GSM
  • サイズ:約50(幅)×129(高さ)×26(奥行き)mm
  • 重量:約138g
  • その他:カラー4色6行表示ディスプレイ

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