コラム
» 2018年09月12日 11時10分 公開

次期iPhoneはどうなる?:まもなく新型iPhone発表? Apple「スペシャルイベント」の見どころチェック

あと半日(記事掲載時現在)でスタートするAppleの「スペシャルイベント」。その注目点をまとめた。

[井上翔,ITmedia]

 9月13日午前2時(日本時間)から、Appleがスペシャルイベントを開催する。国内外のニュースサイトやブログでは、このイベントで発表されるであろう新型iPhoneなどの「情報」がさかんに飛び交った。

 この記事では、今までにでた情報をもとに、発表会で注目すべきポイントをチェックしていく。

見どころ1:「Gather Round」の意味

 去年(2017年)と同様、今年(2018年)もキーノートのWebサイトにはイベントの内容を示唆する文言は一切ない。ただ金色の円状オブジェクトがあるのみだ(参考記事)。

 しかし、報道関係者向けの招待状には、そのオブジェクトに「Gather round.」という1文が加わっている。日本語に意訳すると「みんな集まれ」という意味だ。

 素直に受け取ると報道関係者に「みんな集まれ」と呼びかけているように思えるが、iPhoneを含むApple製品(ハードウェア・ソフトウェア問わず)が多数集まる場になることを示唆した表現である可能性もある。

 思い返すと、去年は「iPhone X」「iPhone 8/8 Plus」「Apple Watch Series 3」「Apple TV 4K」と、「iOS 11」「watchOS 4」のリリース時期が発表された。想像以上に盛りだくさんだった。

 今年は、それを上回る“盛りだくさん”の発表があるかどうかが見どころの1つといえる。

2017年のキーノート 去年(2017年)のキーノートは「Steve Jobs Theater」の“こけら落とし公演”でもあった。それを上回る盛りだくさんの内容になるかどうか注目

見どころ2:新型iPhoneの機種数とモデル名

 盛りだくさんになる可能性のあるスペシャルイベントだが、一番の注目は、例年通りなら間違いなく発表される「新型iPhone」だ。

 複数のサイト・ブログの予測では、今年のiPhoneはグレード順に「6.1型液晶」「5.8型有機EL」「6.5型有機EL」の3モデルが用意されるという。

 いずれもノッチ(切り欠き)のある画面で、生体認証は「Face ID(顔認証)」に統一されるとされる。

 モデル名については、以下の通り複数の予想がある。

  • 6.1型液晶モデル:iPhone 9、iPhone Xc(XC?)
  • 5.8型有機ELモデル:iPhone XS(Xs?)
  • 6.5型有機ELモデル:iPhone XS(Xs?) Plus、iPhone XS(Xs?) MAX

 アウトカメラについては6.1型液晶モデルがシングル構成、その他2モデルがデュアル構成と伝えられる。

 機種数と、その名称は注目したいところだ。

Les Numeriquesの記事 Les Numeriquesの記事では、新型iPhoneの名称が写真付きで出ている。真偽のほどはまもなく分かる

見どころ3:新型iPhoneの価格と発売日

 新型iPhoneの販売価格と発売日も注目ポイントだ。

 中国のアナリストによる分析では、6.1型液晶モデルが600〜699ドル(約6万7000〜7万8000円)、5.8型有機ELモデルが800〜899ドル(約8万9000〜10万円)、6.5型有機ELモデルが900〜999ドル(約10万〜11万1000円)とされている(いずれも64GBモデル)。

 発売日については「発表翌週か翌々週の金曜日」というここ数年のトレンドから逆算すると、9月21日、または9月28日が有力視されている。

 価格と発売日は、購入に当たって意外と重要な要素。

iPhone 8の予約 iPhone 8/8 Plusは9月13日発表→15日予約受け付け開始→22日発売という流れだった

見どころ4:新型iPhoneに「日本専用モデル」はあるかどうか

 地味だが、2018年の新型iPhoneも“日本専用モデル”があるかどうかはとても大きな注目ポイントだ。

 iPhoneといえば「全世界共通」に見えるが、実際には販売する国・地域に応じていくつかのモデルを用意している。2016年以降のiPhoneは、それぞれのモデルに「TD-SCDMA・CDMA2000対応(以下「甲」)」「TD-SCDMA・CDMA2000非対応(以下「乙」)」「日本専用」の3種類が用意されている。

 2016年の「iPhone 7/7 Plus」では、カタログスペック上の甲をベースに「Apple PayにおけるFeliCa対応」と「日本独自の1.5GHz帯LTE(Band 11/21)への対応」盛り込んだ、史上初の日本専用モデルが登場した。「総務省指定」と本体に刻印されていたことでも話題となったので、記憶に残っている人も少なくないだろう。

 2017年の「iPhone 8/8 Plus/X」では、全モデルがFeliCa対応となった。しかし、「日本独自の1.5GHz帯LTEと3.5GHz帯LTE(Band 42)への対応」を理由に、引き続き日本専用モデルが用意された。甲がベースなのはiPhone 7/7 Plusと同様だ。

 こう来ると、2018年の新型iPhoneも日本専用モデルが……と思ってしまいがちだが、この1年で少し変わった面がある。ヨーロッパや中東でも3.5GHz帯LTEの運用が始まったのだ。

 全モデルに広がったFeliCa対応を、日本向けだけに戻すことは「スペックダウン」とも見なされる。今更しないだろう。そうなると、iPhoneに残りうる“日本専用”スペックは「1.5GHz帯LTEへの対応」だけとなる。

 新型iPhoneで考えられるシナリオは、以下の2つだ。

  1. 甲または乙に1.5GHz帯LTEサポートを加えたモデルを日本限定販売(今まで通り)
  2. 甲または乙(あるいは双方)に1.5GHz帯サポートを加えた上で、どちらか(または両方)を日本でも販売→日本専用モデルを解消

 「日本独自モデルを作るコスト」と「グローバルモデルもまとめて1.5GHz対応とするコスト」をてんびんに掛け、判断することになりそうだ。

 なお、イベントのキーノートでは、iPhoneの詳細仕様は発表されない。発表会終了後、各モデルの技術仕様ページ、またはサポートページの「iPhoneのモデルを識別する」を見れば“日本専用モデル”があるかどうか分かると思われる。

モデル識別ページ サポートページの「iPhoneのモデルを識別する」を確認すると、それぞれのモデルに何種類のハードウェアが存在するか分かる

 泣いても笑っても(?)、Appleのスペシャルイベントまで、記事掲載時間(2018年9月12日午前2時)ベースであと半日。この見どころと各サイトのうわさや筆者の予想がどうなるか、心の片隅に置いて楽しもう。

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