高品質な「プロレンズ」も魅力! 地味ながら進化したiPhone XS用「ShiftCam 2.0」を試す荻窪圭のiPhoneカメラ講座(1/2 ページ)

» 2019年01月29日 07時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]
iPhone XS用ShiftCam 2.0 6連レンズユニットを装着したiPhone XS用「ShiftCam 2.0」。ちょっとゴツいれけど6連レンズに心引かれる人は多い(たぶん)

 カシャッとレンズユニットを装着すれば、iPhoneのカメラが超広角にも望遠にもマクロにもなるというiPhoneケース「ShiftCam 2.0」。以前、この連載で「iPhone X」用のやつを試したので、覚えている人もいるはず。

 その「iPhone XS」用が登場したのである。国内正規代理店であるアクト・ツーでの直販価格は9800円(税・送料込み、特別価格)。

 まあ、基本的にiPhone X用と変わらない……かと思いきや、けっこう変わってんじゃん。これ「ShiftCam 2.1」といって過言じゃない。

 ということで、今回はiPhone XS用「ShiftCam 2.0」と、「もっとハイクオリティなレンズがほしい!」っていう人のための「プロレンズキット」の両方を紹介したい。

プロレンズで撮影 プロレンズの1つ「プロ魚眼レンズ」で撮ったうちの鼻デカ猫。魚眼レンズの遊び方の1つですな

ShiftCam 2.0というより2.1!

 とりあえず、iPhone XS用のShiftCam 2.0の基本的な仕様は、iPhone X用と同じ。「ShiftCamってナニ?」って人は、先にそのレビューを読むと良いかも。

 とりあえずShiftCam 2.0っていうのは、レンズユニットを装着してiPhoneのカメラを拡張できるケース。iPhoneのカメラでいろんな写真撮って遊びたい人にはたまらない。

 で、iPhone XとXSってボディーの大きさは同じで、アウトカメラ部分のサイズがほんのちょっとだけ変更されただけ。「iPhone XS対応」といわれても、「サイズ微調整しただけだよね?」って思っていた。実物見るまでは。

パッケージ 製品パッケージ。ケース本体とレンズユニットの他に、ストラップ、インカメラ用レンズ、レンズカバーとレンズプロテクターが付属する

 届いた製品をみると、ディテールが見直されて、「ShiftCam 2.1」レベルに進化していたのである。

 実物で見比べましょうということで、iPhone X用のものと並べてみる。左がiPhone X用、右がiPhone XS用。前者は使用感がかなりあってキレイとは言いがたいけれど、そこはご容赦を。

左がiPhone X用、右がiPhone XS用

 違うのはレンズユニット部分。搭載しているレンズ自体は同じようではあるが、レンズユニット部が大きくなり、ガイドレールのデザインが一新されたのだ。見た目的に、スマートになった感じ。

 もう1つ、進化していたのがレンズプロテクター。

 レンズプロテクターは、レンズユニットを使わないときに、ユニットそのものとiPhoneのアウトカメラを保護する役目を持っている。そのレンズプロテクターに1つ新しい“ワザ”が付いた。

付属品たち 左上から時計回りにレンズプロテクター、インカメラ用ワイドレンズ、ケース本体(レンズユニット装着済み)
レンズプロテクター装着 レンズユニットを使わないときは、こんな風にしてプロテクターをかぶせる

 iPhone XS用では、これがスタンドになるのである。

 これはなかなか便利かも。

スタンドにした図 レンズプロテクターにスタンドが付いた。こんな感じで本体を自律させられる

いろいろなレンズで撮影が楽しく

 では本題。6つのレンズを一通り使ってみよう。

 レンズユニットを一番右側に寄せると、素のアウトカメラが姿を見せる。ここから左方向にカチッカチッとスライドしていくことで、いろいろなレンズを切り替えて使える。

スタート地点 レンズユニットを一番右(写真だと左)に寄せると、素のカメラが出る
1段階目 レンズユニットをスライドして使うレンズを切り替え。1段階ずつクリック感がある。このカチッカチッって感じがたまらん

 レンズユニットのレンズは、アウトカメラの上側(広角カメラ)用に「ワイド(ワイドコンバーター)」「魚眼」「マクロ(10倍)」、下側(望遠カメラ)用に「望遠(テレコンバーター)」×2と「マクロ(20倍)」が用意されている。

 望遠カメラ用の望遠レンズが2つ付いていることを含めて、iPhone X用と構成は一緒。ということで、いつものガスタンクで画角の違いだけ簡単にチェックしていこう。

 まずは広角カメラ用のレンズユニットで撮り比べ。

素 レンズユニットを使わずに撮影(広角)
ワイド ワイドレンズに切り替えると、ぐっと広く
魚眼 魚眼レンズは、正方形にトリミングしたい感じ

 ワイドレンズに切り替えると、ぐっと広くなった。ちょっと端の方が樽型に湾曲していて画像も流れているのは、この小さなスペースでワイド化するにはしょうがないところ。

 魚眼レンズは、ほぼ円周魚眼。正方形にトリミングして使いたい感じ。ただ魚眼独特の歪みを楽しんでもいい。上下がケラレているのが、ちと残念。

 続いて望遠カメラ。先述の通り、こちらは同じ望遠レンズが2枚付いているので、実質レンズは実質2枚ということになる。

素 レンズユニットを使わずに撮影(望遠)
望遠 望遠レンズに切り替えると、さらに望遠に

 望遠レンズを使うと、さらに望遠で撮影できるといった感じ。

 望遠側にあるマクロレンズはこんな感じで撮れる。コーヒーの実をアップで。

マクロレンズ 広角カメラ+マクロレンズでコーヒーの実をアップで撮影

 もっと安くてお手軽なレンズはいっぱいあるけれど、iPhoneに装着しておけば、いつでもカチッとスライドするだけで撮れることがShiftCamの良い所。「今日は、どのレンズ持ってきてたっけ……?」と、バッグの中を探さなくても済む。

 もう1つの良い所は、位置決めの必要がないこと。例えばクリップ式レンズだと、、毎回レンズの中心を合わせる必要があって、装着に手間がかかる。けれど、ShiftCamならカチャッとスライドさせるだけでOK。

 というわけなのである。

 ただ、ひとつひとつのレンズがとても小さい分、クオリティには限界がある

 そこで登場するのが、オプションの「プロレンズ」なのである。

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