ファミリーマートは2018年12月に「d払い」「LINE Pay」「PayPay」「楽天ペイ(アプリ決済)」の全店舗導入を完了している。
今回、ここに独自のFamiPayが加わることになるが、その狙いはファミリーマートでの「お財布レス」(植野部長)の実現にある。
FamiPayのフロントエンドとなるファミペイアプリには、先述の通り電子クーポン機能、電子レシート機能も搭載されている。お金だけでなく、財布に入っているであろうものを1つのアプリにまとめることでユーザーの利便性を向上しようとしているのだ。
一方、店舗側にもメリットがある。昨今、コンビニエンスストアのフランチャイズ経営者の苦境が伝えられる機会が多い。FamiPayを含めてキャッシュレス対応を強化することで、現金をハンドリングする手間やコストを削減できるのだ。
ファミリーマートでは2022年度内にキャッシュレス決済比率を50%まで引き上げる目標を掲げている。「現金があふれている小売業」(同)を変える動きはうまく行くのか。ファミリーマートの取り組みに注目したい。
ファミペイとFamiPayのサービス開始に伴い、ファミリーマートではさまざまなキャンペーンを実施する。キャンペーンによる還元額は合計で最大88億円となる。
ファミペイの会員登録を終えたユーザーに、もれなく「ファミチキ」を始めとする商品引き換えクーポンを1枚プレゼントする。
7月31日までにFamiPayにチャージすると、チャージ金額の10%をFamiPayボーナスとして還元する。ただし、還元の上限は2000ボーナスとなる。
クレジット機能付きファミマTカードでチャージした場合は、これに上乗せしてチャージ金額の5%をFamiPayボーナスとして還元する。こちらの還元の上限は1000ボーナス(先述の還元と合算して3000ボーナス)となる。
ファミリーマートの「承りギフト」の代金をFamiPayで支払うと、決済額の20%をFamiPayボーナスとして還元する。還元の上限は3万ボーナスとなる。
7月5日と7月13日に流れる限定テレビCMと連動したキャンペーンを実施する。詳細は7月3日に改めて発表される予定だ。
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