9月6日の発表会では、残念ながら、本サービスで提供する料金プランは発表されなかった。楽天モバイルの料金を見た上でのプラン改定を予告していたキャリアもあっただけに、肩透かしを食った人は多いだろう。
唯一判明しているのは、最低利用期間と解約金を設けないこと。楽天モバイルの山田善久社長は、「基本的なスタンスとして、最低利用期間と解約金なしにする。縛りがなくても、お客さまを引きつけていくだけの魅力のあるプランを提示できる」と自信を見せる。
三木谷氏は料金プランについて「他社がマネすることのできない料金体系になると思う」と自信を見せるが、その中身は本サービス開始までお預けとなった。同氏は「年内にも本格的な募集を始めることになるだろう」と話していたことから、年末に何らかの発表がありそうだ。
楽天モバイルでは、新たなコミュニケーションアプリとして「Link」を提供する。いわゆるVoIPアプリの新種であり、同社によると、「Viber」を進化させたようなものだという。三木谷氏は「通信と通話のメインはLinkになる。Linkをベースに、今までないコミュニケーション手段を提供する」と意気込む。
従来の通話とVoIPアプリの垣根をなくし、Link1つでコミュニケーションを取ることを推奨していく。なお、従来の回線交換方式の音声通も可能だが、KDDIのローミングエリアと楽天のエリアを切り替わる際、いったん通話が切れてしまう。一方、LinkのようなVoIPアプリなら、ローミングエリアに切り替わっても、切断されることはないとのこと。
楽天モバイルは、OPPO、Galaxy、AQUOS、Xperiaなどの新機種9モデルを発表したが、いずれもSIMロックフリーで提供する。さらに、対応端末は楽天モバイルのSIMカードを差し込むだけで、APN設定不要で通信可能になる。三木谷氏はこれらをもって「ストレスフリーなサインアップ体験」を目指すと説明する。
楽天モバイルは、独自のスマートフォンとして「Rakuten Mini」を投入する。この端末はeSIMに対応しており、楽天もeSIMサービスを提供する予定。ただしRakuten Miniの発売時期とeSIMの提供開始時期は未定。
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