1位 DivX VS Windows Media 9、品質と速度比較〜どっちが優れているのか?
2位 きょうはFSBが1GHzに上がったPentium 4 Extreme Edition 3.46GHz+Intel 925XEの性能をチェックしようかな
3位 最高なハードウェアに最高な使い勝手は宿るか?──ソニー VAIO type X VGX-X90P
4位 PCモニター以上か、液晶テレビに迫るか? EIZOが世に問う動画品質・音質を開発者に聞く
5位 いろいろな撮り方ができるユニークな静止画&動画デジカメ――Optio MX4
6位 FAXからスキャナ、無線LANまで使える多機能な複合機――HP Photosmart 2710 All-in-One
8位 「普通プラスαがいい」という人のための、オトナのノート――日本HP「nx4800/CT」
9位 きょうはデュアルDVI&PCI仕様のMillennium P650で、お金持ちになる夢を見た
10位 PCで録画した番組も、やはり大型TVで見たい――それを安く叶える「AVerKey Lite」を試す
今週のランキングは、Intel 925XE関連、スペシャルVAIOレビューなどが上位を占めた。しかし今回7位に入った、エレコムによるロジテック買収のニュースに関連する事柄について個人的にちょっと気になっている。
エレコムといえば、今回のロジテック買収以前に、USBメモリ製品にソースネクスト製ソフトをあらかじめインストールした状態で販売する、新たな製品戦略を発表したり(2004年10月4日の記事参照)、メモリモジュール販売事業に参入したり(2004年7月8日の記事参照)と、2004年下半期にかけて大がかりな発表を行っている。
周辺機器メーカー最大手のバッファローは4日、ディズニー柄を採用したUSBメモリ製品を発表(2004年11月4日の記事参照)、6月にはマウスやキーボードなどのサプライ品事業へ参入した(2004年6月17日の記事参照)。30代ほどでややPCを普通に使いこなしていた男性USBメモリユーザーとは違う、20歳から30歳半ばまでの女性、いわゆるF1層やその子供層といった、いままでバッファローが追い切れていなかった層を取り込むための布石と考えられる。
一方先日8日、周辺機器メーカートップグループの一つ、アイ・オー・データ機器の中期決算(2004年7月〜9月)が発表された。この内容は、純損益でマイナス7億2000万円の赤字となる厳しいものであり、その原因の一つとして、同社主力製品であるストレージ系(DVDドライブとUSBメモリ)などの価格下落が利益に大きく影響したためとした。なお同社では、10月に業界最速クラスと謳うUSBメモリ製品「EasyDisk Platinum 2」を発表している(2004年10月6日の記事参照)。
ここに何となく共通点があった。USBメモリ製品と「ファミリー/ライトユーザー層」との関係、そしてその考え方というテーマである。
周辺機器メーカーによると、USBメモリの人気商品は従来の64Mバイト程度のモデルから、256Mバイトモデルに変化しているという。ただしメモリモジュールの価格が下がったことで、売り上げ金額としては平均6000円前後とさほど変化がない。これは、ユーザーが性能を吟味しながらも、最終的には価格で判断するという事情があるのだろう。
周辺機器メーカー3社によるUSBメモリにおける付加価値の考え方は、このようになっている。
このようにまとめてみると、周辺機器メーカー3社における温度差が感じられてくる。
先のエレコムによる記者発表会で、同社社長葉田氏はこう述べた――「(USBメモリ事業に)単に参入するだけではオモロない」。USBメモリは仮に「オモロない」製品だと各社で考えているとするのであれば、なおさらこの温度差は興味深い。はたして2004年度末そして今後に向けて、ここにどのような価値を付加させるのが正しいのか、そしてユーザーはどの温度がちょうどよいと感じるのだろうか。
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