先週、CPUの新製品で最も注目を集めていたのは、AMDのクアッドコア最上位モデル「Phenom II X4 965 BlackEdition(C3)」だ。従来のC2ステッピングからC3にリビジョンが変更されたモデルで、TDPが140ワットから125ワットに変更されているのが特徴。3.4GHzの動作クロック数や6MバイトのL3キャッシュなどは共通している。価格は2万1000円前後で、在庫は潤沢だ。なお、C2からC3へ切り替わったモデルとしては週末に「Phenom II X4 945」も登場しており、1万8000円弱で出回っている。
入荷した各ショップの評判は上々だ。ツートップ秋葉原本店は「TDPが下がったのはもちろんですが、リビジョンの変更によってオーバークロック耐性が強化されたというウワサもあります。クロック倍率が変更できるBlackEditionだけに、ウワサに注目している人は多いですね。加えて、内蔵するメモリコントローラーが改良されています。従来のコントローラーよりもこなれた仕様になっていると思われるので、メモリ回りでも恩恵があるかもしれません。とにかく、AMDのCPUとしては久々に突き抜けたヒット作になっていると思います」と絶賛する。
グラフィックスカードの分野では、AMDのヒットは8月末から続いている。現在は特にRADEON HD 5000ファミリーが好調だが、このうちHD 5870/5850の供給量が少なく、入手困難な状況が続いている。ただし、パソコンショップ・アークは「HD 5870は割と仕入れやすい状況になってきましたね。今『店頭に並べら即完売』といえるのは、HD 5850のほうです。HD 5870はカードが長くて組み込めないというお客さんが結構多く、ハイエンドゲーマーでHD 5850を探し求めている人はかなりいるみたいです」と話していた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.