ニュース
» 2010年06月10日 15時00分 UPDATE

倍速、遅延0.5フレ、仮想5.1chヘッドフォン、地デジに対応:ナナオ、ゲーム向け23型フルHD液晶ディスプレイ「FORIS FX2301TV」

「FORIS FX2301TV」は、バーチャル5.1chヘッドフォン機能や遅延0.5フレームのスルーモード、倍速モードなどを備えたゲーム向け液晶ディスプレイだ。

[ITmedia]

ヘッドフォン向けバーチャル5.1chサラウンド機能を内蔵

tm_1006fx2301tv_01.jpg 「FORIS FX2301TV」

 ナナオは6月10日、地上デジタルテレビチューナー内蔵の23型ワイド液晶ディスプレイ「FORIS FX2301TV」を発表した。6月24日に同社直販サイトのEIZOダイレクト、直営店のEIZOガレリア、量販店で発売する。価格はオープンで、EIZOダイレクトの直販価格は9万9800円だ。エコポイント対象(7000ポイント給付)となっている。

 FX2301TVはゲーム用の機能を多数搭載したテレビチューナー搭載のディスプレイ。音声面ではドルビーデジタル/ドルビープロロジックIIのデコーダーを内蔵し、手持ちのステレオヘッドフォンを接続するだけで、バーチャル5.1chサラウンドを利用可能とした。5.1chドルビーデジタル信号だけでなく、2chのリニアPCM信号やアナログのステレオ信号でも、ヘッドフォン接続時にバーチャル5.1chサラウンドに拡張できる。同機能を搭載したPC向け液晶ディスプレイは業界初という(2010年6月時点の国内販売のPC用カラー液晶ディスプレイにおいて。ナナオ調査)。

 サラウンドモードは、コンテンツに応じて3つのモードを用意。音の定位が分かりやすくFPSなどに向く「ゲーム1」、適度に残響を加えることでアドベンチャーゲームやRPGなどに向く「ゲーム2」、そして残響効果をさらに長くして低音を強調した映画向けの「ムービー」が選択できる。サラウンド機能のチューニングには、ゲームメーカーのセガが協力した。

倍速表示モード、遅延0.5フレームのスルーモードを搭載

 映像面では、120Hz駆動の液晶パネルを採用し、倍速表示モードを搭載した。通常、ゲームやテレビ放送では毎秒60フレームの静止画を連続表示しているが、FX2301TVでは独自の画像処理によって、各フレーム間に中間フレームを作成して挟み込み、毎秒120フレームの動画を再生する倍速表示に対応。フレーム数を2倍に増やすことで、動画の残像感を減らし、表示の滑らかさを向上している。倍速表示の強度は「標準」と「強調」が選択可能だ。

 毎秒24フレームや毎秒30フレームの映像ソースが2-3プルダウンもしくは2-2プルダウンで変換されている入力信号の場合、最適な中間フレームを予測し、補間・作成する「スムーズ」再生機能も持つ。また、中間フレームを作成せず、直前と同じフレームで補間することで表示遅延を最大限に抑える「遅延軽減」、フィルム素材など毎秒24フレームの映像を各フレーム同じ回数繰り返してオリジナルに近い質感での再生を行う「5-5/4-4」といった倍速表示モードも選べる。

tm_1006fx2301tv_02.jpg 一般的な60Hz信号を入力した場合の倍速表示
tm_1006fx2301tv_03.jpg 2-3プルダウンされた60Hz信号を入力した場合の倍速表示
tm_1006fx2301tv_04.jpg 1024/24pの信号を入力した場合の倍速表示

 倍速表示モードは中間フレームの作成に時間がかかるため、高速なレスポンスを要求されるゲーム用に、I/P変換などの処理をスキップすることで、映像入力から表示までの遅延時間を0.5フレームまで抑えるスルーモードも装備した。オーバードライブ回路の搭載により、中間階調域の応答速度は3msまで高速化している。

tm_1006fx2301tv_05.jpg ポータブルモードとリアルイメージ機能

 ゲーム向けの画面サイズ設定では、480i/p映像や低解像度のゲーム映像をゆがませずに等倍(ドットバイドット)や2倍拡大に表示できるほか、プレイステーション・ポータブル(PSP)の映像を画面幅いっぱいまで拡大表示する「ポータブル」モードを用意。主にレトロゲーム向けに、ドット絵のギザギザした輪郭を崩さないように再現する「リアルイメージ」機能も備える。

 用途別のカラーモードは、コントラストと立体感を強調する「Power」モード、全体が明るく輪郭補正を大きくした「ゲーム」、暗部階調の再現性を重視しながら色温度が下がる「シネマ」、滑らかな階調と素直な発色が得られる「スタンダード」、入力系統ごとに各設定を調整できる「カスタム」といった5種類があり、付属のリモコンで切り替えられる。

映像入力はHDMIとD5を2系統ずつ装備

 1920×1080ドット表示のノングレアTNパネルを採用。輝度は300カンデラ/平方メートル、コントラストは1000:1(コントラスト拡張有効時2000:1)、視野角は上下160度/左右160度、最大表示色は約1677万色(約10億6433万色中/10ビットLUT)だ。TNパネルは特に上下方向の視野角特性が劣るが、画面を見上げる場合もしくは見下ろす場合に、正面から見た場合と近い見え方に表示を補正できる「リラックスモード」を備える。リラックスモードは、付属のリモコンで5段階に補正可能だ。

 映像入力はHDMIとD5を2系統ずつ装備し、DVI-D(HDCP対応)、D-Sub、コンポジットビデオ(D5端子優先)、地デジ視聴用のアンテナ入力も用意する。HDMI入力はPCとの接続もサポートするほか、対応した外部機器をリモコンで操作できるHDMI CEC(Consumer Electronics Control)機能も持つ。

 音声入力はステレオミニとRCAステレオ(コンポジット、D端子専用)を2系統ずつ、音声出力はステレオミニのヘッドフォンおよびライン出力を装備。口径5センチのフルレンジスピーカー(出力2ワット+2ワット)も内蔵する。

tm_1006fx2301tv_06.jpg 各種端子は背面に垂直に配置されている
tm_1006fx2301tv_07.jpg 付属のリモコン

着せ替え可能なスピーカーカバーを採用

tm_1006fx2301tv_08.jpg 横から見ても左右対称なデザイン

 ボディは正面や側面から見た場合に左右対称となるシンメトリーデザインを採用。本体サイズは547(幅)×275(奥行き)×445(高さ)ミリ、重量は約9.1キロだ。上20度/下5度のチルト調整が行えるほか、VESA規格準拠のフリーマウントに対応する。

 画面の下には7色に光るイルミネーションバーを配置。バーの色は本体の状態やカラーモードによって変化し、カラーモードごとにバーの色をカスタマイズできる。イルミネーションバーの明るさは外光に応じて3段階に自動調整される仕様だ。また、設置環境の明るさと映像に応じて画面輝度を自動調整することで、目の負担を減らす「Auto EcoView」機能も搭載する。

 ボディカラーはスピーカー部を覆うカバー(サウンドジャケット)の違いで、FeverRED(フィーバーレッド)とWonderBLACK(ワンダーブラック)の2色を用意。サウンドジャケットはユーザーによる付け替えが可能で、オプションとしてActiveBLUE(アクティブブルー)、DelightYELLOW(ディライトイエロー)、DearBROWN(ディアブラウン)の3色が、Web直販のEIZOダイレクトと同社直営店のEIZOガレリア銀座にて販売される(各色2980円)。

 なお、同社はFX2301TVをEIZOダイレクトもしくはEIZOガレリア銀座で購入した場合に、サウンドジャケット5色の中から好みの1色をプレゼントするキャンペーンを2010年6月10日〜8月1日の期間で実施する。

tm_1006fx2301tv_09.jpg 写真左がFeverRED(フィーバーレッド)、右がWonderBLACK(ワンダーブラック)

tm_1006fx2301tv_10.jpg 写真左からActiveBLUE(アクティブブルー)、DelightYELLOW(ディライトイエロー)、DearBROWN(ディアブラウン)

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.