Arrandale世代“CULV”ノートの実力は?──「IdeaPad U160」の見た目と性能に驚く2010年PC夏モデル(2/3 ページ)

» 2010年07月09日 11時30分 公開
[長浜和也,ITmedia]

鮮やかでシンプルテイストな新デザイン

 従来モデルのIdeaPad U150と比べて大きく変わったIdeaPad U160のボディデザインは、先ほども紹介したようにサイズが幅と厚さで“わずか”に小型薄型になったが、実際に手にした印象は数値以上に薄くなったと感じる。液晶ディスプレイを収納した天面ユニットの薄さが特に印象的で、システムボードを収納した本体ユニットも、スペックの値としては「22.5〜33.5ミリ」だが、前面最薄部の厚さがそのまま背面まで維持されていて、全体として薄いボディを構成している。

 本体背面に搭載された6セルのバッテリーが本体底面からはみ出しており、IdeaPad U160をバッグに入れるときに気になる。ただ、この部分があるおかけで、本体を机上においたときにキーボードにチルド角を形成して、入力作業が楽に行える側面もある。

 IdeaPadシリーズでは、天面部分にモールドを施したデザインを採用するモデルが多く、同シリーズの特徴ともいえるが、IdeaPad U160では、同様のモールドパターン以上に、鮮やかな色調の「スクエア・レッド」のインパクトが強烈だ。強烈といっても“くどい”という意味でなく、スクエアのタイルを並べたようなモールドパターンと、そのモールドで際立つアルミの素材感とともに、シャープですっきりとした印象だ。

 キーボードもIdeaPad U160からアイソレーションタイプを採用して見た目のイメージがIdeaPad U150からかなり変わった。キーボードとタッチパッドを配置したエリアはホワイトにカラーリングされているが、電源ボタンや機能キーなどはブラックにカラーリングされたエリアにまとめられているので、機能キーを多数搭載したキーボードパネルでありがちな、“雑然”とした雰囲気ではなく、シンプルにまとめられた印象をユーザーに与える。

IdeaPad U160の液晶ディスプレイは、11.6型ワイドで解像度が1366×768ドットと、その仕様は従来モデルのIdeaPad U150と共通だ(写真=左)。一方で、キーボードはアイソレーションタイプを採用してイメージが大きく変わった。主要キーは均等ピッチを確保していて、実測で約18.5ミリ(キートップサイズは約15×15ミリ)だった(写真=右)

“IdeaPadらしい”充実の本体搭載インタフェース

 レノボ・ジャパンが日本のコンシューマー市場への参入を表明したとき、IdeaPadシリーズの特徴として「本体に搭載したインタフェースの種類が充実している」と説明している(このときの詳細は、「レノボ・ジャパンがコンシューマー市場に参入した理由」を参照のこと)。IdeaPad U160でも本体に搭載したインタフェースは充実している。

 左側面1基、右側面2基と両側面に配置されたUSB 2.0(左側面の1基はeSATAにも対応する)や、5in1カードリーダー(SDメモリーカード、xDピクチャーカード、マルチメディアカード、メモリースティック、メモリーステックPROに対応)、有線LAN(1000BASE-Tまで対応)に加え、画像出力インタフェースとしてアナログRGBとHDMIを備える。ただ、以前のIdeaPadシリーズで搭載していたExpressCardスロットはIdeaPad U150と同様、IdeaPad U160でも用意しない。

 無線接続は、上位クラスのCPUを搭載するWebモデルはIEEE 802.11 b/g/nとBluetooth v2.1+EDRのみだが、TMモデルは、無線接続モジュールに「Centrino Advanced-N+WiMAX 6250」と採用してIEEE 802.11 b/g/nとモバイルWiMAXも利用可能となっている(もちろん、Bluetooth v2.1+EDRも対応)。本体の左側面には無線接続モジュール専用のオン/オフスイッチも設けられているほか、IdeaPadシリーズに導入されるソフトウェアの1つ、「Lenovo Readycomm 5.0」からもオン/オフの設定が可能だ。

IdeaPad U160の前面(写真=左)と背面(写真=右)。インタフェースは左右の側面に集中していているので、前面も背面もすっきりとしている

左側面にはアナログRGB出力、eSATA兼用のUSB 2.0、5in1カードリーダーを搭載し(写真=左)、右側面にはヘッドフォン、マイク端子、無線接続オン/オフスイッチ、HDMI出力、2基のUSB 2.0、有線LANを備える(写真=右)

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