2画面タッチパネルの新感覚ミニPC――「libretto W100」を徹底検証する(前編)実際、どこまで使える?(3/4 ページ)

» 2010年08月25日 10時30分 公開
[鈴木雅暢,ITmedia]
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使い勝手にこだわり抜いたソフトウェアキーボード

 ソフトウェアキーボードは、下画面の左側にあるキーボードボタンで起動する。キーの大きさや配置の違いで6種類ものキーボードが選択でき、オーソドックスな5〜6段配列が3種類、左右分割型が2種類、テンキーが1種類と、好みや状況に合わせて使い分けられる。机の上に置いて使う場合には5〜6段配列、立ったまま両手の親指で入力するなら左右分割型が便利だろう。

 画面の左右には指を置くスペースが十分あるので、立ったままボディを両手で抱えるスタイルでも持ちやすい。大容量バッテリーを装着すると少し重くなるが、ボディに厚みと凹凸ができるため、グリップ感はよくなる。

机上で使うには5〜6段配列のソフトウェアキーボードがいい
ボディを握って両手の親指で入力するなら、左右分割型が押しやすい

 タイプに合わせて音を鳴らしたり、振動させる機能のほか、入力キーを吹き出し表示する機能もあり、しっかりとキーを押した感覚があるよう工夫されている。また、CtrlやAlt、Shift(↑)などのキーは一度押すとロックされてハイライト表示され、同時押しなども無理なくできるなど、ソフトウェアキーボードとしてはかなり使い勝手がよい。サウンド/振動やキーロックなどの機能はオフの設定も用意されている。

 ソフトウェアキーボードの種類は右上のアイコンを押すたびに切り替わるが、設定メニューでは表示させる順番を変えることも可能で、利用頻度が高いキーボードを一番先に表示させるようにカスタマイズできる。5段配列のキーボードは横13.2×縦13.2ミリ、あるいは横12.6×縦14.5ミリのキーピッチを確保しており、使い込めばタッチタイプもできないことはない。

 とはいえ、やはり立体的なハードウェアキーボードとは大きな差があり、机上での長文入力が前提なら素直に外付けのハードウェアキーボードを利用したほうがいいだろう。

5段配列のソフトウェアキーボード。F1〜F12キーやPrtScreenキーなどが省略されている。主要キーのピッチは横13.2×縦12.2ミリだ
5段配列のキーボードで「@+=」キーを押すと、表示がこのように切り替わり、各種記号が入力できるようになる
同じく5段配列だが、キーを少し縦長にしつつ、ShiftやTabキーを標準的なレイアウトに近づけている。主要キーのピッチは横12.6×縦14.5ミリだ

6段配列でF1〜F12を含め、基本的なキーをすべて含むタイプ。レイアウトは5段配列より自然だが、主要キーのピッチは横10×縦10.5ミリと狭い
左右分割型のソフトウェアキーボード。ボディを握ったまま、両手親指が届きやすいように、キーを少しずつ下にずらして配置している。主要キーのピッチは横9.5×縦11ミリだ
同じく左右分割型だが、こちらは各キーが整列しているレイアウトだ。主要キーのピッチは横9.5×縦11ミリと変わらない

テンキーだけのソフトウェアキーボードも備えている。こちらはNumLockがオンの状態。NumLockの状態は左上にあるキーのランプで分かる
テンキー表示でNumLockがオフの状態。数値キーが上下左右のカーソルやHome、End、PgUp、PgDnなどのキーに切り替わる
キーボードの設定メニュー。キーボードの表示順をはじめ、CtrlやShiftなどのキーロック機能、吹き出し表示、キータイプ音、振動フィードバックの有無などを指定できる

ソフトウェアタッチパッドの使い勝手はどうか

 前述のlibretto Task Barからはソフトウェアタッチパッドも起動できる。パッドの大きさは2種類に変えられるが、どちらにしても操作性はよくない。画面の滑りが悪いし、圧力を検知することができないので、長い距離の移動にはかなり指を移動させなければならない。できれば光学式の小型タッチパッドが液晶フレームにでも搭載されていれば、だいぶ使い勝手が違ったと思われる。

ソフトウェアタッチパッドは2ボタン式で、スクロール機能などはない。パッドのサイズは大(69×37ミリ)もしくは小(46×25ミリ)に切り替えられる
タッチパッドの設定。パッドの大きさや左右ボタンの入れ替え、ボタン押下時の振動フィードバックの有無などが設定できる

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