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» 2010年11月17日 15時58分 UPDATE

時代の流れは“先行して一部公開”:MSI、“Intel 6シリーズ”チップセット搭載“次世代”マザーボードを公開

2010年の秋も深まり、マザーボードベンダーの動きがあわただしい。MSIも“Intel 6シリーズ”チップセット搭載次世代モデルの仕様と製品画像の一部を明らかにした。

[長浜和也,ITmedia]

「P67」「H67」の型番を持つMSIのマザーボード

 MSIは、現在開発中のマザーボードのラインアップとその仕様の一部を公開した。同社の資料によると、公開されたマザーボードには「Intel 6シリーズ」のチップセットを搭載する予定としているが、実際に搭載するチップセットの型名、対応するCPUやチップセットのスペックについては明らかにしていない。

 今回公開された“次世代”マザーボードは「P67A-GD65」「P67-GD55」「P67S-C43」、そして「H67MA-E45」の4モデルだ。「P67A-GD65」「P67-GD55」「P67S-C43」はATXフォームファクタを採用し、H67MA-E45だけがmicro ATXフォームファクタマザーボードとなる。

 そのほかの主要な仕様は以下の通りだ。ただし、一部の情報については2010年11月17日の時点で非公開とされているほか、明らかになっている項目についても出荷される製品では変更する可能性があることを留意していただきたい。

製品名 P67A-GD65 P67A-GD55 P67S-C43 H67MA-E45
フォームファクタ ATX ATX ATX micro ATX
電源フェース数 6 6 4 4
メモリスロット 4 4 4 4
メモリスピード DDR3-2133MHz(OC設定) DDR3-2133MHz(OC設定) DDR3-2133MHz(OC設定) DDR3-1333MHz
PCI Express x16スロット 2 2 1 1
拡張スロット PCI Express x1×3、PCI×2 PCI Express x1×3、PCI×2 PCI Express x1×1、PCI×3 PCI Express x1×3
Serial ATA 6Gbps×4、3Gbps×4 6Gbps×2、3Gbps×4 6Gbps×2、3Gbps×4 6Gbps×2、3Gbps×4
eSATA 2 2 0 0
USB 3.0×4、2.0×10 3.0×4、2.0×10 2.0×14 3.0×2、2.0×12
IEEE 1394 2 2 0 2

kn_msip67h67_01.jpgkn_msip67h67_02.jpgkn_msip67h67_03.jpg 「P67A-GD65」

kn_msip67h67_04.jpgkn_msip67h67_05.jpgkn_msip67h67_06.jpg 「P67A-GD55」

kn_msip67h67_07.jpgkn_msip67h67_08.jpgkn_msip67h67_09.jpg 「H67MA-E45」

さらに強化された「Militry Class 2」と「OC Genie 2」

 MSIは、これらの“次世代マザーボード”に導入する予定の新機能についても概要を明らかにした。MSIのマザーボードは、従来から長寿命と安定動作を訴求する「Military Class」と、ワンアクションでオーバークロックの最適設定とチューニングを自動で行う「OC Genie」を実装しているが、これらの機能を強化した「Military Class II」と「OC Genie II」が導入される。

 従来の“Military Class”では、構成要素として「Hi-C Cap」「Icy Choke」「日本製Solid Cap」の採用を定めていたのに対し、Military Class IIでは、Hi-C Capと日本製Solid Capはそのままに、Super Ferrite Choke(SFC)を採用する。それまでのIcy Chokeと比べて低発熱で高効率のSFCによって、最大供給電流は30%増えたほか電力効率も10%改善され、さらなる長寿命とオーバークロック耐性が実現したとMSIは説明する。

 OC Genie IIは、従来のOC Genieと同様にシステムを自己診断して最適なオーバークロック設定を行う機能だが、CPUのクロックアップではTurbo Boost Technologyで設けられた上限を超えた設定も可能なほか、メモリやCPUに統合されたグラフィックスコアのクロックアップにも対応する。

kn_msip67h67_10.jpgkn_msip67h67_11.jpg Militry Class 2では、従来のIcy ChokeからSFCに替えることで電力効率とOC耐性を向上させた(写真=左)。「OC Genie II」はCPUのクロックアップだけでなく、CPUに統合されるメモリコントローラやグラフィックスコアに対してもオーバークロック診断をして適切な設定を行う(写真=右)

 また、MSIは同社が採用する電力回路のアクティブフェーススイッチ(APS)について、競合するベンダーの同じ技術との違いをアピールしている。それによると、MSIのAPSでは、CPU用電源回路だけでなく、QuickPath Interconnect、チップセット、メモリに供給する電源回路でもフェーズの制御ができるほか、OSと独立して動作できるので、LinuxやVMwareの環境でも有効になるとしている。

 以上の新たに導入が予定されている新機能のほかに、従来のMSI製マザーボードで採用されている独自機能も“次世代モデル”でも取り入れられる。システム設定は「Click BIOS」と名づけたUnified EFIでGUIベースの操作画面を採用したほか、2つのUnified EFIチップを実装することで設定の自動バックアップと自動修復に対応する。また、最大5ボルト1.5アンペアを供給できる“Super Charger”対応USBインタフェースやシステム設定ユーティリティの「Instant OC」も継承するという。

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