液晶一体型のFMV ESPRIMO FHシリーズでは、20型ワイド液晶(1600×900ドット表示)を搭載した下位3機(FH58/DM、FH56/DD、FH54/DT)のボディデザインを一新、奥行き170ミリ(最小傾斜時)の省スペースボディを採用しているのが見逃せない。
スピーカーはステンレス素材を用いたオンキヨー製で、電源オフ時にPCを外付けスピーカーとしても利用できる。白色LEDバックライトの採用で従来機種に比べて約37%電力を削減したほか、バックライト輝度を最高値から約3割程度抑制できる「ECO」ボタンを装備した。基本スペックも強化しており、CPUを第2世代Core iシリーズに移行している。
主力機種となる15.6型ワイド液晶(1366×768ドット)搭載ノートPCのFMV LIFEBOOK AHシリーズでは、新たにワイヤレスTVユニットとのセットモデル(AH52/DA)を追加した点に注目だ。
外付けのワイヤレスTVユニットが付属し、同ユニットにテレビアンテナケーブルを接続することで、無線LAN経由で家庭内の離れた場所から、ノートPC本体でデジタル放送の視聴/録画が行える。同ユニットには地上/BS/110度CSデジタル放送用のテレビチューナー1基に加えて、MPEG-4 AVC/H.264形式での長時間録画に対応した富士通製LSI(DixelHDエンジン2)も備えており、3種類の画質モードが選択可能だ。
店頭モデルのラインアップ全体としては、プリインストールOSに64ビット版Windows 7 Home PremiumのService Pack 1(SP1)を採用(FMV LIFEBOOK THは32ビット版)したほか、下位機種まで第2世代Core iシリーズの搭載を拡充し、一部機種ではそれに伴うボディデザイン変更(FMV LIFEBOOK SH54/D、FMV ESPRIMO DH54/D)も行っている。上位機種を中心に8Gバイトメモリの標準搭載やBDXL対応Blu-ray Discドライブの採用も進み、基本スペックが底上げされた。
独自の付属ソフトでは、全機種にケータイ連携ソフトの「F-LINK」を搭載。対応ケータイに保存してある写真/動画/活動量データの取り込み、ファイル送受信、ファイル共有が行える。対応機種は「docomo PRIME F-09C」と「REGZA Phone T-01C」(2011年7月上旬配布予定)となっており、Androidマーケットでの配布も検討中(時期未定)だ。
また、ノートPCでは節電対策も盛り込んできた。FMV LIFEBOOK NHを除く全機種にバッテリー充電を抑止する時間帯設定が可能なピークシフト用ソフトを配布するほか、FMV LIFEBOOK AH(AH42/D除く)およびFMV LIFEBOOK SHにACアダプタからの供給電力を低減するソフトウェア「ECO Sleep」を搭載する。また、FMV LIFEBOOK SHの上位機(SH76/D)では、電源オフ時や休止状態にバッテリー充電が完了すると、ACアダプタからの電力供給を制御する仕様とした。
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