標準仕様モデルのメモリは4Gバイトをオンボードで実装しており、PC3-10600 SO-DIMMに対応した空きスロットが1つある。ここに4Gバイトのメモリモジュールを装着することで、最大8Gバイトまで増設可能だ。データストレージには2.5インチHDD(回転速度5400rpm)を採用しており、容量は750Gバイトとなっている。
メモリスロットと2.5インチSerial ATA HDDベイには、背面のカバーを外すだけで簡単にアクセスできる。光学ドライブはボディの左側面奥にトレイ式のDVDスーパーマルチドライブを内蔵している。
通信機能は充実しており、1000BASE-Tの有線LAN、IEEE802.11b/g/nの無線LAN、IEEE802.16e-2005のWiMAX(無線LANと排他利用)、さらにBluetooth 2.1+EDRも備える。
本体装備の端子類の内容や配置もVAIO SBと似ていて、1基のUSB 3.0、2基のUSB 2.0のほか、SDXC対応SDメモリーカードスロット、PRO-HG対応メモリースティックデュオスロット、HDMI出力などが右側面にまとめられている。また、タッチパッド左右ボタンの間には指紋センサーを、液晶フレームの上部にはWebカメラ(有効31万画素)を装備している。
キーボードの上部にはステレオスピーカーを内蔵。スピーカーはサラウンド技術のDolby Home Theater v4も利用できる。
OSには64ビット版Windows 7 Home Premium(SP1)を導入しており、Microsoft Office Home and Business 2010もプリインストールされる。
VAIOオーナーメードモデルは、CPUやGPU以外の選択肢も豊富だ。空きメモリスロットにそれぞれ4Gバイト/2Gバイトのメモリを装着した8Gバイト/6Gバイトの構成も選べる。ただし、CPUにCore i3を選んだ場合のみオンボードのメモリが2Gバイトと半分になり、最大メモリは6Gバイトとなる点は注意したい。
また、VAIOオーナーメードモデルのデータストレージは、750Gバイト/640Gバイト/500Gバイト/320GバイトのHDD(いずれも5400rpm)のほか、SSDも選択可能だ。選択できるSSDはソニーでいうところの「第2世代」となるSerial ATA 3Gbps対応モデル(VAIO SA/SBと同等品で、VAIO Zの第3世代6Gbps対応モデルではない)を採用し、クアッド構成の1Tバイト/512Gバイト/256Gバイトを搭載できる。もちろん、クアッドSSDはRAID 0(ストライピング)設定済みだ。また、シングル構成の128GバイトSSDも選択でき、SSDだけで4種類が用意されている。
なお、VAIO S(SE)はBIOSや起動時のタスク時間を高速化し、Windows 7を高速起動するQuick Bootに対応しているが、SSDを搭載するとこの効果が高い。ソニーによると、SSD搭載の構成では最速約15秒での起動が行えるという。
そのほか、光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブに加えて、Blu-ray Discドライブも搭載可能だ。通信機能では、NTTドコモのFOMA HIGH-SPEEDに対応したワイヤレスWAN+GPSの追加も選べる(b-mobile 最大6カ月無料ワイヤレスネット接続パックも用意)。ACアダプタはスティック形状のものも用意されている。
プリインストールOSは、64ビット版のWindows 7のUltimate/Professionalも選択可能。ソフトウェアとしては、Microsoft Office 2010の各エディション、アドビシステムズのクリエイティブソフト、トレンドマイクロのセキュリティソフト、ATOK 2011などが選べる。
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