MSIは、2012 International CESに隣接したホテルの一室にプライベートブースを設けて、マザーボード、グラフィックス関連ユニット、そして、ノートPCや液晶一体型PCの製品展示を行っている。ここでは、MSIが展示していたマザーボードとグラフィックス関連製品、そして、PCのユーザーインタフェース関連の製品を紹介する。
マザーボードでは、11月に日本でも公開したIntel X79 Express搭載のハイエンドモデル「Big-Bang XPOWER II」に加えて、インテルが2012年に投入を予定しているという「Intel Z77 Express」チップセットを搭載したマザーボード「Z77A-GD80」と「Z77A-GD65」を公開している。MSIの命名規則に則って、Z77A-GD80はハイエンドモデル、Z77A-GD65はその下位のミドルレンジモデルとなる。
どちらも、MSIが2011年の後半に提唱した品質基準の「Military Class III」を満たし、Unified EFIに対応したClickBIOS II、自動オーバークロック設定機能のOC Genie II、2つ実装したチップのそれぞれに3パターンの設定を保存できるMulti BIOS IIを導入する。拡張スロットでは、第3世代のPCI Expressを採用した。
CPUソケットはLGA 1155を搭載し、第2世代のCoreプロセッサーファミリーが利用できる。メモリスロットはDDR3対応を4基備え、MSIのオーバークロック機能で最大DDR3-2867まで設定できる。
拡張スロットでは、PCI Express x16対応を3基そなえ、すべて、第3世代のPCI Expressに対応する。また、4基のUSB 3.0と4基のSerial ATA 6Gbpsも利用できる。バックパネルには、2基のUSB 3.0に4基のUSB 2.0に加えて、映像出力インタフェースとしてアナログRGBとHDMIも搭載する。
なお、Z77A-GD80では、展示機材には実装していなかったが、オンボードに専用コントローラを用意してバックパネルにインタフェースを搭載する予定だ。このほか、Z77A-GD80とZ77A-GD65では、電源フェース構成が異なるなど、従来のマザーボードシリーズと同様に仕様で違いがある。
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