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» 2012年02月07日 11時30分 UPDATE

Tegra 3×薄型軽量×着脱キーボードで無双:スペシャルな“合体変形”Androidタブレット――「Eee Pad TF201」を徹底検証する (1/5)

キーボード付きのAndroidタブレットを積極的に展開するASUS。今度の「Eee Pad TF201」は、世界初のTegra 3採用による高性能と、薄型軽量ボディが特徴だ。その実力を試してみた。

[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

着脱式キーボードの“合体変形”タブレット再び

tm_1202tf201_01.jpg ASUSの10.1型Androidタブレット「Eee Pad TF201」。こうしてキーボードをドッキングした状態だと普通のノートPCのようだが、状況に応じて着脱して利用できる

 各社がさまざまなAndroidタブレットを投入している中、台湾ASUSTeK Computer(ASUS)は“キーボード付きモデル”に注力した製品展開を行い、差異化が難しいタブレットデバイス市場で独自の地位を築いてきた。

 そんな同社の新モデルが、キーボード着脱式の10.1型Androidタブレット「Eee Pad TF201」だ。2011年6月に国内で発売された「Eee Pad Transformer TF101」の後継機種となる。

 製品名から“Transformer”の言葉は省かれたが、TF101最大の特徴である着脱式キーボードユニットは健在だ。そのうえで、画面サイズを変えずに大幅な薄型化と軽量化を果たし、CPUにNVIDIA Tegra 3を搭載することで大きくパフォーマンスを伸ばしているのが見逃せない。Tegra 3を採用したタブレットデバイス製品は世界初となる点にも注目だ。

iPad 2より薄くて軽くなったタブレット本体

 先代機のTF101は、「モバイルキーボードドック」と呼ばれる着脱式のキーボードユニットを備えることで話題になったAndroidタブレットだ。

 モバイルキーボードドックは単なるスタンドを兼ねた外付けキーボードではなく、チルト調整が可能なヒンジ機構を持ち、さらに、追加のインタフェース、バッテリーまで内蔵し、デザインも本体と完全に統一されている。これにより、本体と合体させると、クラムシェル型のノートPCとまったく同じように扱えるのがユニークだ。

 TF201は、このコンセプトをそのまま引き継ぎつつ、大幅な薄型化・軽量化を果たしている。本体のボディサイズは263(幅)×180.8(奥行き)×8.3(厚さ)ミリ、重量は約586グラム。モバイルキーボードドック装着時のサイズは263(幅)×180.8(奥行き)×19.4(高さ)ミリ、重量は約1.1キロだ(モバイルキーボードドック単体での重量は約537グラム)。実際に重量を計測したところ、本体のみで588グラム、モバイルキーボードドック装着時で1.122キロとほぼ公称値通りだった。

 ボディカラーは「アメジストグレー」と「シャンパンゴールド」の2種類が用意されている。今回入手したのは前者だが、アルミニウム製ボディの質感をヘアライン加工で強調した高級感のある外観が目を引く。本体の背面(ノートPCスタイルの液晶裏)は同心円でヘアラインを引いたスピンメタル加工になっており、同社のUltrabook「ZENBOOK」を連想させる。

tm_1202tf201_02.jpgtm_1202tf201_03.jpgtm_1202tf201_04.jpg タブレット本体の横位置表示(写真=左)と縦位置表示(写真=中央)。タブレット本体の正面は、黒いフレームが液晶パネルを囲むスタンダードなデザインだ。タブレット本体の背面にはヘアラインのスピンメタル加工が施してある(写真=右)。写真のアメジストグレーは、紫がかった濃いシルバーだ

tm_1202tf201_05.jpgtm_1202tf201_06.jpgtm_1202tf201_07.jpg モバイルキーボードドックの正面(写真=左)と背面(写真=中央)。パームレスト面と背面はスピン加工ではなく、通常の直線が並ぶヘアライン加工だ。背面もシンプルで無駄がないデザインにまとめている。最初から本体との組み合わせでデザインされているので、装着時の姿も統一感がある(写真=右)

tm_1202tf201_16.jpgtm_1202tf201_17.jpgtm_1202tf201_18.jpg タブレット単体でも、モバイルキーボードドック装着時でも薄型軽量のボディとなった(写真=左/中央)。シャンパンゴールドのカラーバリエーションもある(写真=右)

 画面サイズが同じ先代機のTF101に比べて、奥行きは3.8ミリ増しているが、横幅は8ミリ短くなり、厚さは4.68ミリ(モバイルキーボードドック装着時では8.6ミリ)も薄くなっている。重量は本体のみで約94グラム、モバイルキーボードドック装着時で約200グラムも軽くなった。デザインもブラウンを基調として、背面に独特のテクスチャを施したTF101とは大きく異なる。

 タブレット単体で持ってみると、その薄さと軽さがはっきりと実感できるだろう。薄型軽量ボディに定評があるAppleのiPad 2(厚さ8.8ミリ、WiFiモデルの重量約601グラム)と比較した場合、数値上はわずかに軽い程度だが、実際に持ってみると思った以上に薄さを感じ、重量もはっきり軽いと感じる。世界最薄・最軽量(発表時の2011年10月時点)をうたう10.1型のAndroidタブレット「REGZA Tablet AT700」(7.7ミリ厚、約558グラム)に迫るスリムボディだ。

tm_1202tf201_08.jpg TF201(左)とTF101(右)の正面。画面サイズは同じだが、奥行きは3.8ミリ増し、横幅は8ミリ短くなった。どちらもIPS系の液晶パネルで広視野角だが、TF201はより高輝度だ

tm_1202tf201_10.jpg TF201(左)とTF101(右)の側面。4.68ミリも薄くなり、TF101からの進化が一目で分かる

tm_1202tf201_11.jpg TF201(左)とTF101(右)のモバイルキーボードドック。キーボードのレイアウトは変わらないが、薄型化に伴ってキーストロークは浅くなっている。タッチパッドはボタン一体型のデザインを採用した

tm_1202tf201_09.jpg TF201(左)とTF101(右)のモバイルキーボードドックを装着した天面。表面仕上げは大きく異なり、TF201はよりシンプルなデザインになった。TF201はカメラにLEDフラッシュも内蔵している

tm_1202tf201_12.jpg TF201(左)とTF101(右)のモバイルキーボードドックを装着した前面。モバイルキーボードドックも本体に合わせて薄型化を果たした

tm_1202tf201_13.jpg TF201(左)とTF101(右)のモバイルキーボードドックを装着した側面。TF201は前面に向かって、モバイルキーボードドックが薄くなるデザインを採用している

Eee Pad TF201とTF101のサイズ比較
製品名 Eee Pad TF201 Eee Pad Transformer TF101 iPad 2(Wi-Fi) ※参考
本体サイズ(幅×奥行き×高さ) 263×180.8×8.3ミリ 271×177×12.98ミリ 241.2×185.7×8.8ミリ
重量 約586グラム 約680グラム 約601グラム
キーボード装着時のサイズ(幅×奥行き×高さ) 263×180.8×19.4ミリ 271×185×28ミリ
キーボード装着時の重量 約1.1キロ 約1.3キロ
本体のみのバッテリー駆動時間 約12時間 約9.5時間 最長10時間
キーボード装着時のバッテリー駆動時間 約18時間 約16時間
液晶ディスプレイ(解像度) 10.1型Super IPS+(1280×800ドット) 10.1型IPS(1280×800ドット) 9.7型IPS(1024×768ドット)
先代機から画面サイズを変えずに大幅な薄型軽量化を実現しており、本体はiPad 2よりも薄く、軽くなっている
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