「制覇する勢いがありますね」――GeForce GTX 660/650カードが登場古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2012年09月18日 11時09分 公開
[古田雄介(ぜせ)&ITmediaアキバ取材,ITmedia]
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「じわじわ売れるのはいつものこと。心配はしていません」――GeForce GTX 660/650の評判

ツートップ秋葉原本店に並んだGeForce GTX 660/650カード

 先週、最も話題性が高かったのは、NVIDIAの新GPU「GeForce GTX 660/650」だ。週後半から主要メーカーの搭載カードが一斉にデビューしており、グラフィックスカード売り場のミドルレンジモデルの顔ぶれは大きく変わった。価格はGTX 660搭載カードが2万円強から2万7000円前後、GTX 650カードが1万円前後から1万4000円前後となる。ともに在庫は潤沢だ。

 GeForce GTX 660/650は、8月中旬に登場したGTX 660 Tiの下位にあたるGPUで、GTX 660はコアクロックがベース980MHz/ブースト1033MHzで動作する。CUDAコアは960で、TDPは140ワットだ。GTX 650はコアクロック1058MHzで動作し、CUDAコアは384。TDPは64ワットと低くなっている。ともに搭載カードには6ピンの補助電源コネクタが用意される。

 ツートップ秋葉原本店で、発売解禁の13日木曜日22時にあわせて深夜販売イベントを実施するなど大々的に売り出されたものの、まだヒットと呼べる状況にはないようだ。パソコンショップ・アークは「GeForceはGTX 670以降、登場時から価格がある程度下がって来たあたりで売れるという時間差パターンになっているので、現在の様子見モードは予想していました。爆発的な売れ方はしにくいミドルレンジですし」と淡々と話す。

 そうした時間差が信じられているのも、性能に一定の評価があるためと思われる。GTX 660についてTSUKUMO eX.は「TDPと価格はミドルレンジクラスなのに、性能は旧世代ハイエンドのGTX 580にも匹敵するといわれています。現時点の価格でも充分お得なくらいですよ」と褒めちぎる。GTX 650についても、ドスパラ パーツ館が「前世代と比べ消費電力がさらに低く、TDP 64ワットになっていますからね。電源容量に不安がある人でも安心して導入できるんじゃないでしょうか」と語るなど、肯定的な声が多かった。

 その流れから、Radeon陣営が強いミドルレンジもGeForceがシェアを奪うのではという声もいくつか聞いた。ある店員さんは「今後出てくると思われるGTX 650 Tiを含めて、Radeonの『低消費電力で割安』という強みに真正面から対決できる仕様です。これまでの勢いからすれば、GeForce陣営がこの分野までシェアを奪って完全制覇することも充分考えられますね。密かに今後の動向に注目しています」と語る。果たして。

ミドルレンジ〜エントリーのグラフィックスカードが並ぶ、TSUKUMO eX.の棚。ギガバイトやASUSTeKなどのGeForce GTX 660/650カードが目立つように置かれている(写真=左/中央)。ドスパラ パーツ館のPOP。GTX 650最安のPalit製カードはOC仕様ながら1万円を切っている(写真=右)

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