玄人志向初のファン感謝祭 「玄人志向大感謝祭 in AKIBA」イベントリポートブランド立ち上げから12年を振り返る

» 2012年12月23日 00時00分 公開
[池田憲弘,ITmedia]

玄人志向の“サングラス男”が登場

photo 開催場所は秋葉原UDXのイベント用スペース

 玄人志向は12月22日、トークショーや抽選会などを盛り込んだユーザー参加型のイベント「玄人志向大感謝祭 in AKIBA」を東京・秋葉原の「秋葉原UDX」で開催した。玄人志向は、CFD販売が展開するPC周辺機器ブランドで、ブランド単独のイベントは初めてとなる。

 イベントでは、同ブランドのロゴデザインに採用されている“サングラス男”が登場。設立から12年目となる玄人志向の歴史を振り返り、ロゴの由来を語った。

 サングラス男の正体は、同ブランドの開発スタッフ。ロゴのデザインについては「13年ほど前、徹夜明けの顔を上司に撮られて、それがそのままロゴになってしまった。もともとは普通のメガネだったが、デザイナーの気まぐれでメガネが黒く塗りつぶされ、サングラスになった」と告白した。

photophotophoto ブランドのロゴデザインにもなっている“サングラス男”も登場(写真=左)。会場内には同ブランドの製品や(写真=中央)、オンラインゲームを体験できるブースを用意していた(写真=右)

 玄人志向は、パッケージの外装やサポートなどを簡略化し、グラフィックスカードやHDDケース、電源などのPCパーツを低価格で提供してきた。最近では、電源やグラフィックスカード、拡張カードなどの4部門でシェアが1位なのだという(BCN調べ)。

 そんな玄人志向もUSBメモリ風デザインのマイナスイオン発生装置、ロゴ入りのオリジナルバンダナ、Skypeメッセージ受信のアラートを鳴らすぬいぐるみなど「誰が買うんだ、と思うような製品」(玄人志向)も数多く出してきたと振り返る。そういったキワモノ製品も玄人志向の魅力の1つだ。イベントに参加した自作ユーザーに、新製品の希望を聞くと、キワモノ系のパーツをリクエストする声が多かった。

photophotophoto ブランド立ち上げから12年。電源やグラフィックスカードの定番製品も生まれる一方で(写真=左)、数々の“誰得”製品やキワモノも世に送り出してきた(写真=中央)。当日、指定の店舗で玄人志向製品を9610円以上購入すると、ブルーライトをカットするPC用サングラスがプレゼントされた(写真=右)

自作ユーザーがやりがいを感じるようなキワモノパーツを

 テクニカルライターの高橋敏也氏が登場したトークセッションでは、製品開発のスタッフとともに玄人志向が最近発売したPCパーツ製品について、高橋氏と開発スタッフが解説。想定される利用シーンやスペックの説明、HDDケースを発売するまでに内蔵チップを4回取り替えるなど、製品開発におけるスタッフのこだわりなどを話した。

photophoto テクニカルライターの高橋敏也氏(写真=左)。玄人志向の製品を開発スタッフとともに解説(写真=右)
photo イベント終了後は、参加者と開発スタッフの座談会を開催。「玄人志向はかくあるべき、といった製品のリクエストがあれば教えてほしい」とユーザーに意見を求めていた

 高橋氏は「玄人志向製品の、サポートが少なく、掲示板で意見を共有しながらパーツを試すというシステムは、自作のれい明期では普通のことだった。最近は“このパーツを使いこなしてみせる!”といった気概が足りないように感じる。コストパフォーマンスが高い製品を出すのもいいが、個人的にはキワモノパーツをもっとたくさん出してほしい。自作ユーザーがやりがいを感じ、昔を思い出せるような、そんな遊び心のある製品に期待しています」と語った。

 このような意見を受け、サングラス男は「ぜひ、皆さんの意見、要望を掲示板などを通して教えてほしい。パートナーと協力してお客様の声に答えられるような製品を用意する」とアピールした。イベント終了後には、ユーザーと開発スタッフで座談会を開き、希望の製品を聞くなど、ユーザーのニーズを重視する姿勢が感じられた。

じゃんけん大会や抽選会で大盛り上がり

photo やはりじゃんけん大会や抽選会は盛り上がる。特にグラフィックスカードが人気だった

 本イベントは、PCパーツをかけたじゃんけん大会やクイズ大会、抽選会といったプログラムも用意。玄人志向のほか、AMD、日本ギガバイト、NVIDIA、バッファローといったベンダー各社も商品を提供し、イベントを盛り上げた。

 参加者がプレゼントをもらえるチャンスは計5回。なかでも、AMDの8コアCPU「FX-8350」や、ギガバイトのGeForce GTX 670搭載グラフィックスカード、Radeon 7950搭載グラフィックスカードといった製品は人気があり、発表されると会場にどよめきが起こった。

photophotophoto AMDのセッションは日本AMDマーケティングの森本氏が登壇(写真=左)。2012年に投入したRadeonシリーズをおさらいし(写真=中央)、Windows 8におけるAMDプロセッサの優位性について説明した(写真=右)
photophotophoto NVIDIAのセッションは謎のトナカイ(?)が登壇した(写真=左)。この冬おすすめのPCゲームタイトル(CALL of Duty、アサシン クリードなど)を紹介し「GTX 660以上のグラフィックスカードでないと満足に動かない」と強調。このほか、アンチエイリアシングの技術説明などを行った(写真=中央、右)
photophotophoto ギガバイトのセッションは製品の宣伝ではなく、玄人志向への新製品リクエストだった。玄人志向はギガバイト製の製品も多数取り扱っている(写真=左、中央)。イベントではPCアイドルこと「ぴよひな」さんのミニライブも行われた。ぴよひなさんは「玄人志向の製品は、熟練の人が使うイメージが強くて、私のような初心者は使えないと思っていたけれど、掲示板でていねいに使い方を解説しているので、問題なく使用できた」とコメント(写真=右)
photophoto ライブ時には会場前方にはっぴを着た“親衛隊”の方々が集まった

 13時から18時まで5時間と長丁場ではあったが、イベントは盛況のまま幕を閉じた。イベントの最後には、サングラス男が「玄人志向として、こういったユーザーイベントを行うのは初めてで、準備などいろいろ大変なこともあったが、皆さんの反応を見て、イベントが成功したと確信できた。今後もこういったイベントを開催していきたい」と今後の抱負を述べた。

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