想像以上の実力!──快速・最強構成「LaVie G タイプL フルHDモデル」のギャップに驚くキミは知っていたか? NECのPCも快速カスタマイズできるのだ(3/3 ページ)

» 2013年05月08日 11時00分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]
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クアッドコアCPUならではの“パワフル”なパフォーマンス

photo 評価機のWindows 8エクスペリエンスインデックスの結果

 今回の評価機は、Core i7-3612QM、16Gバイトメモリ、1Tバイトハイブリッドストレージ(SSDキャッシュ約32Gバイト)、Intel HD Graphics 4000、BD-REドライブ、64ビット版Windows 8という構成としている。こちらはLaVie GタイプLのほぼ最強構成といえる組み合わせだ。

 そのパフォーマンスには、比較的おとなしめの万人向けな仕様・構成だよねと思う人は多そうなNEC製PCなだけに、まずこのギャップに驚かされた。店頭モデルでは得られないであろうパワフル具合が予想外に「おぉぉ」としびれる感じだ。デスクトップPC/自作PCを所持するほどではないが、Ultrabookのパフォーマンスではとても満足できないと感じている、ゲーマーを除いた多くのハイクラス層を満足させられる実力を持っている。

 まずWindowsエクスペリエンスインデックスだが、HDD+SSDキャッシュのハイブリッドストレージの仕様のため、プライマリハードディスクのサブスコアこそHDDの性能に準じた5.9のスコアにとどまるが、プロセッサとメモリのサブスコアはともに7.9をマークする。非常にハイレベルだ。


photo CrystalDiskMark 3.0.2テストの結果

 ハイブリッドストレージについては、CrystalDiskMark 3.0.2テストにおいてLaVie X(直販モデルはLaVie G タイプX)LaVie Z(同LaVie G タイプZ)などの高速SSD搭載モデルにはスコアこそ及ばないが、やはり単体HDDよりはかなり高速だ。Windows 8の基本動作はもちろん、Webサービス、Officeアプリケーションともにストレスなくキビキビと動作する。

 PCMark7はストレージ性能がかなり影響する傾向があるが、それでも5083とかなりハイレベルのスコアをマークした。それだけCPU自体の性能が優れている特に画像処理や動画編集を含むCreativity Scoreや3D描画なども行うEntertainment Scoreでも、超低電圧版Core i7搭載クラスのUltrabookを突き放すスコアを見せているのもポイントになるだろう。

 グラフィックス性能は、CPU統合のIntel HD Graphics 4000を使用する仕様のため、3D描画性能は特別優れているわけではない。ただ、CPU性能が優れていることに加えて、Ultrabookに搭載されている超低電圧版CPUよりGPUコアの動作クロックが高いこと、そしてメモリがデュアルチャネルに対応していることなどから、同じIntel HD Graphics 4000搭載機の中でもベンチマークのスコアは高いレベルにあると評価できる。

 CINEBENCH(CPU)テストも、7ポイントというスコアはデスクトップ向けのクアッドコアCPUに匹敵する値だった。CGレンダリング、写真現像、ビデオ編集など、CPUパワーを必要とする用途でとくに威力を発揮してくれそうだ。

photophoto 最近の注目モデルあるいは15型クラスのモデル(特にUltrabook)とベンチマークテストのスコアを比較。左はWindowsエクスペリエンスインデックス、右はPCMark7
photophoto 同じく、左は3DMark Vantage、右はCrystalDiskMark
photophoto 同じく、左はストリートファイターIVベンチマーク、右はモンスターハンターフロンティア ベンチマーク【絆】

 バッテリー動作時間はBBench 1.01(海人氏・作)を利用して測定する。標準設定である「60秒間隔でのWeb巡回(10サイト)」「10秒間隔でのキーストローク」、ブラウザはInternet Explorer 10を指定し、タブブラウズはオフとし、802.11n無線LANで常時接続、Bluetoothオフ、電源プランは「バランス」を利用し、バッテリー動作時のディスプレイの輝度を40%に固定して測定したところ、残量5%で休止状態に移行するまで「3時間4分」動作した。カタログ値の約4.5時間には届かないが、高性能志向の据え置きノートPCにおいてはかなり優秀と思う。「映画タイトルを1本まるまるバッテリー動作でも視聴できるほど」と考えると、自宅内での利用においてもいろいろと活用例が広がりそうだ。

 なお、アイドル時や低負荷時はファンが回っていることがかろうじて分かる程度の低い動作音であり、高い負荷をかけてもそれほど大きくならない。こちらは、ボディが大きいぶん放熱の余裕があるためと思われるが、ともあれ標準電圧版のクアッドコアCPUを搭載しているパワフルなマシンにしてはとても優れていると思う。発熱の処理も優秀で、高負荷時は本体左側面の排気口付近が熱くなるが、手が触れるキーボードやパームレストまでは伝わってこない。自宅やオフィスで、ガンガンと高負荷な作業を長時間集中して行う場合でも安心だ。

photophotophoto LaVie G タイプL ほぼ最強構成とした本評価機のデバイスマネージャ画面の一部

フルHD液晶モデルで11万250円から、なによりカスタマイズ対応なのがうれしい

photo ほぼ最強構成の「LaVie G タイプL」。“フルHDディスプレイ”は現在Webモデルのみ選択可能。2013年5月27日15時まで、Windows 8 Proプリインストールが3150円オフとなるキャンペーンも行われている

 LaVie GタイプLは、標準ディスプレイ(1366×768ドット)モデルで10万5000円から。そして今回試用したフルHD液晶搭載モデルで11万250円からとなっている。

 コストパフォーマンスの面でお勧めしたいのは、やはりフルHD液晶モデルだ。フルHDディスプレイの搭載に加え、クアッドコアCPU、16Gバイトメモリ、1TバイトのハイブリッドストレージにBD-REドライブを搭載した“ほぼ最強”にできる点が魅力で、別途ワイヤレスTVチューナー「ワイヤレスTVデジタル」を追加できるオプションもある(この場合、ハイブリッドストレージのみは残念ながら選択できないが、それ以外の最強構成は選択可能だ)。また、付属ソフトは最低限でいいよ、余計なものは不要。シンプルに──という人にうれしい「ミニマムソフトウェアパック」(−2100円)というオプションも用意してある。

 LaVie G タイプLは、パフォーマンス、機能性と使い勝手、そしてYAMAHAサウンドなどの付加価値を考え「設置スペースの都合でノートPCスタイルを望むが、Ultrabookクラスの性能では物足りない」「当然パワフルながら、価格帯もサポート体制も安心のPCを」と感じている人にマッチする。ずばり、国内メーカーの手厚いサポートを望み、かつビデオ編集やRAW写真現像といった比較的PCに高いパフォーマンスを要する使い方をするアクティブな家庭ユーザー向けだ。仕様をカスタマイズできるNEC DirectのWebオリジナルモデルで、試しに価格シミュレーションをしてみてほしい。


NEC Direct(NECダイレクト)

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