Core i5搭載NUC「DC53427HYE」が好調発進!古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2013年07月08日 12時10分 公開
[古田雄介(ぜせ)&ITmediaアキバ取材班,ITmedia]

「ターボモードの効果が実感できます」――新NUC「DC53427HYE」の評判

パソコンハウス東映に並ぶインテルのNUCベアボーン各種。手前が「DC53427HYE」だ

 先週、インテルのNUCベアボーンに新モデル「DC53427HYE」が売り出された。価格は4万8000円前後で、在庫は店舗によってばらつきが多く、全体ではやや少数となっている。

 DC53427HYEはCore i5-3427U(2コア/1.8GHz動作)とQS77 Expressチップセットをオンボードで搭載する仕様だ。Core i3やCeleronを採用した従来のラインアップよりも基本性能が高くなっている。ストレージをmSATA(6Gbps動作)で接続し、ギガビットLAN端子を1基備えているのは、Core i3搭載の「DC3217IYE」と同様だが、映像出力は1系統増えてHDMI×1基とMini Displayport×2基の3系統構成となったほか、3基あるUSB端子のうちフロントの1基がUSB 3.0になったのが特徴だ。

 従来モデルより高いスペックが期待できる仕様で、各店のベンチマークでも上々の結果を示している。フルHD動画を再生するデモをDC3217IYEとともに実施しているBUY MORE秋葉原本店は、「DC53427HYEのほうは動画のカクつきがほとんどなく、普通に鑑賞できるレベルでした。ゲームもそこそこできますし、サーバなどの特定用途ではなく、汎用的なサブマシンとして普通に活躍できる感じです。やっぱり、i3以下にはないターボモードによる、高負荷時の火事場のクソ力が効いているのが大きいですね」と高く評価していた。

 そうした高いスペックもあり、予想以上の売れ行きと語るショップが多かった。TSUKUMO eX.は「ほかのNUCが2万円以下や3万円ちょっとなのに対して、5万円弱という価格だったので需要が本当に予測できなかったんですよ。それで少数入荷としたら、週末を待たずに売り切れてしまいました。多少高くてもこれくらいの性能を求める人が多かったんですね」と驚いていた。

 なお、中身のマザーボードは従来のラインアップとレイアウトが異なる点が多いため、いくらか注意点も指摘されている。構築に際しては、「フロントUSBの位置が若干異なるので、従来型のケースに入れ替えるのは要注意」(ドスパラ パーツ館)、「mSATA SSDの厚さ制限が厳しくなっています。プレクスターのM5Mならセーフですが、一部の製品はふたが閉まらなくなるんですよ」(BUY MORE秋葉原本店)といったアドバイスを参考にしたい。

フロントのUSB端子がNUCで初めてUSB 3.0となっている(写真=左)。ドスパラ パーツ館のショーケース。「NUCケースの交換はできません」と注意を促している(写真=中央)。BUY MORE秋葉原本店のPOP。検証の結果、mSATA SSDも厚みに関する条件も厳しくなっていると分かったという(写真=右)

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