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» 2013年08月28日 09時48分 UPDATE

Macworld/iWorld Asia 2013:主演アシュトン・カッチャーが語る、映画「スティーブ・ジョブズ」

俳優アシュトン・カッチャー氏は映画「JOBS」において“3人のジョブズ”を演じたという。「Macworld/iWorld Asia 2013」の現地リポート。

[林信行,ITmedia]
og_macworld_001.jpg Macworld/iWorld Asia 2013では、映画「JOBS」の主演、アシュトン・カッチャー氏によるトークショーが行われた

 Macworld/iWorld Asia 2013が北京で開催された。イベントにはスティーブ・ジョブズの伝記映画「JOBS」(邦題『スティーブ・ジョブズ』)で主演を果たした俳優のアシュトン・カッチャー氏も訪問し、映画の役やプライベートについて語った。

 トークショーでは、イベント主催者がスティーブ・ジョブズの人物像を紹介。Macworldというイベントが、アップルの復活から始まり、数々の重要製品の発表の場でもあったことを振り返り、カッチャー氏を紹介した。

 登壇したカッチャー氏は、冒頭、実はスティーブ・ジョブズを演じるのを怖いと思っていた、と告白した。

「これまで実在の人物を演じたことはあまりない。ましてや大勢の人々の記憶にも新しい、自分たちと同時代の有名人の役となると、難しいと思った」とカッチャー氏。「しかし、これまでの経験でも、自分が怖いと思っていることにチャレンジすることこそが新しい道を切りひらいてきたきた」と思い直し、役を受けることを決めたという。

 カッチャー氏が役作りで1番難しいと感じたのは「ジョブズという人物像の見方が人によって大きく異なることだった」と語る。「あの黒いタートルネックとジーンズの姿のイメージは同じでも、その奥に潜む人物像に関しては、異なる自分だけのイメージを持っている」。

 そんな中、カッチャー氏はジョブズの考えをできるかぎり理解して「作品では、ジョブズの人間としての本質に迫り、その偉業を祝福し、彼の奥底にある考えを表現したいと思った」と話す。

 ジョブズと自分の共通点を聞かれ「ジョブズのあの癇癪(かんしゃく)は私は落ち合わせていない。でも、彼の考えに迫れば迫るほど、なぜ彼があれだけの癇癪持ちなのかが分かる気がした。逆に自分と似ているところは、世界中のあらゆることに対して強い関心を持っていること。そして、自分の作品に対して情熱を持って真剣に打ち込む姿勢だと思う」と振り返った。

 そんなカッチャー氏も「シナリオライターから台本をもらい読んだところ、いくつかのジョブズの行動は不可解に思えてならなかった」という。

 「役作りにあたってはジョブズのかつての同僚や友人に大勢会った。誰もが非常に協力的だった。こうした人々との話を重ねることで不可解だと思っていた行動の裏にあるジョブズの考えもだんだんと分かってくる気がした」とカッチャー氏。

 同氏は本作の中で3人のジョブズを演じたという。「1人目は、何か偉大なことをやり遂げたいとは思っていたが、何をやったらいいのかが見えておらず、何をやったらいいのかのインスピレーションを求めて、リスクを取って世界を旅して、それを探しまわっていた若いころのジョブズ。2人目は、とりあえず行動を起こして、何かうまくいくものを見つけて、その上に乗っかっていた時代のジョブズだ。このころには、どうやったら売れるものが作れるかも、どう売ったらいいかも分かっていたが、一個人として、その成功をどう受け止めていいのかにとまどっていた。3人目のジョブズは、1度失敗を経験し、その失敗から学んだジョブズ。そしてその経験を通して、どうやって本物を作り、売ることができるかを理解したジョブズだ」。

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 質疑応答では、カッチャー氏がどれだけジョブズの考えに近づいているかを試すような質問も飛び出たが、「ジョブズの偉大さの本質」を聞かれると、彼は「何よりもコンシューマーに近い目線を持ち続けたこと。そのコンシューマー目線を大事にすることで、自ら作り出した製品を世界中の人々につないだ」と切り返した。

 アシュトン・カッチャー氏といえば、早くからTwitterなどのソーシャルメディアを活用している俳優としても有名だが、既存マスメディアとネットメディアの違いについて聞かれると、「テレビなどの主流メディアが大事なことは変わらないが、スマートフォンのようなデバイスも登場し、人々はさらに多くの時間をインターネットで使うようになっている」と答えた。

 また、やや意図が不明瞭だった中国の社会問題についての質問については「どこの国や社会も色々な問題を抱えている。そして、それぞれの国の人々が『誰かが何か行動を取らないといけない』と心の中で思っている。ただ、忘れてはならないのは、自分もその誰かの1人だということだ」と答え、劇中でも出てくるジョブズの有名な言葉を引用してトークショーを締めくくった。

 「あなたの身の回りのことすべて、あなたの人生はあなたと大して変わらない誰かが作ったもの。あなたは自らの手で人生を変えられる」

 トークショーの時間は約30分間ながら、イベント会場のそこかしこには映画のポスターが張られており、地下会場の入り口付近では「ジョブズのそっくりさん」をうたう白人男性による記念撮影なども行われていた。

 北京では公開まで1カ月を切ったジョブズの伝記映画(日本での公開は11月)で盛り上がっており、会場内ではジョブズの顔の風船を持っている人も大勢みかけた。

og_macworld_004.jpgog_macworld_005.jpg 会場にいた“ジョブズのそっくり”さん

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