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» 2013年12月04日 09時30分 UPDATE

2014年は「徹」:こだわり抜いた日本語表現を実現 「一太郎 2014 徹」「ATOK 2014」発表会

2014年版の一太郎が採用した文字は「徹」。従来機能をブラッシュアップし、よりこだわった見栄えの日本語文書を作成できるようになった。

[ITmedia]

最大文字種は約5万8000文字、印刷時の見栄えもプロ並みに

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 ジャストシステムは12月3日、日本語ワープロソフトの最新版「一太郎 2014 徹」を発表、2月7日より発売する。「花子 2014」や「詠太4」、「Shuriken 2014」などを含む「プレミアム版のほか、マウス型スキャナが付属するスーパープレミアム版も用意される。価格は順に2万1000円、2万6250円、3万4650円。

 2014年版では「文字・漢字表現を究める」「創作行程を究める」「電子書籍制作への対応強化」の3点に注力して機能を強化したのがポイントだ。製品発表会に登壇したジャストシステムコンシューマ事業部企画部の大野統己氏は「“徹”は、『徹底する』や『頑固一徹』など、最後までものごとをやり通すという言葉に使われている。2014年版は一太郎が本来持っている機能に目を向けてさらに細かくブラッシュアップし、より精度の高い文書作りができることを目指した。よりこだわった文書作りができる一太郎になったと思う」と述べ、2011年の「創」、2012年の「承」、2013年の「玄」に続き、2014年版で「徹」の文字を採用した背景を説明した。

 具体的な強化点としては、まず国際標準規格のIVSに対応(IPAmj 明朝を収録)したのが挙げられる。これにより2013年版で扱える最大文字種の1万3000文字から約5万8000文字に増加し、さまざまな漢字表現が可能になった。大野氏は「おおよそ国内で流通している人名や地名を網羅している」と説明し、IVS異体字機能によってWord文書で扱う際の高い互換性や、新しいATOKによってIVS対応アプリであれば自由にIVS文字入力が可能になった点をアピールした。

og_ititarou_002.jpgog_ititarou_003.jpg IPAmj 明朝を収録。IVS対応により異体字の互換性が向上した

 また、印刷・出力時の体裁をプリセットから一括設定できる「決まるスタイル」機能も目を引く。これまでも細かく調整することで、出力時の見た目をカスタマイズすることは可能だったが、2014年版では用紙サイズや用途に応じて、「サイズで選ぶ」「ビジネス文書」「会報・チラシ」といったカテゴリから目的のレイアウトを選ぶだけで出力時のスタイルを簡単に適用できるのがポイント。冊子やエッセイから詩集のようなものまで約380点のスタイルが用意され、簡単にプロのような仕上げで印刷できるようになっている。

 このほか、上質紙や和紙のような質感を原稿の背景に設定したり、目次から章見出しを抽出して「中トビラ」を加えたり、奥付の内容をページ末尾に簡単にレイアウトできるようになった。

og_ititarou_004.jpgog_ititarou_005.jpg 約380点のスタイルから目当てのスタイルを選択して、出力字の見栄えをプロの仕上がりにできる

 一太郎では自由に罫線を書けるのが特徴の1つだが、このうち表形式罫線が拡張されている。これまでの簡易的な罫線以外にも、カラフルな表を加えたり、連番タイプや月間予定表タイプなど、約350のサンプルから簡単に質の高い罫線表が作成できる。このほか、タイトル文字に目を引く効果を加える「POP文字ツール」や、写真の色合いやコントラストを調整できる「写真フィルター」、使いたいフォントを手早く探せる「フォント・飾りパレット」なども新機能として加わっている。また、創作行程の支援機能としてバックアップ機能も拡充された。これまでは強制終了時などに書き戻す1回分のバックアップしか用意されていなかったが、2014年版では保持できるバックアップ数を自由に指定でき(最大500回)、任意のファイルを書き戻せるほか、保存先の指定も可能になっている。

og_ititarou_006.jpgog_ititarou_007.jpg 表形式罫線が拡充されたほか、バックアップ機能が強化されバージョン管理のような使い方も可能になった

 一方、電子書籍関連の取り組みも進んでいる。「2013年は電子書籍市場が700億円を越えたと言われ、個人の電子書籍出版でも“元年”の年だと思う。一太郎を使って電子書籍を作る個人出版の動きにあわせて、今回は現場の声を取り入れた機能を強化を行った」と大野氏。具体的には奥付をEPUB形式とKindle形式(mobi形式)で出力できるようにしたほか、画像枠やレイアウト枠の画像化の品質を向上。さらに目次設定や保存処理の高速化を実現したという。なお、mobi形式の保存に最適化されたEPUB中間ファイルを別ファイルとして出力できるようになっている。

 なお、日本語入力システムの「ATOK 2014」は、変換動作を最大25%高速化する「アクセルモード」や、入力中にミスした文字から適切な文字を候補に挙げる推測変換エンジンの強化、カタカナ語の言い換えを提示する「校正支援」機能などがトピックだ。こちらの単体パッケージ価格は、ベーシック版が8400円、プレミアム版が1万2600円。それぞれに1年間分の「ATOK Passport」/「ATOK Passport[プレミアム]」の利用権が付属する。

og_ititarou_008.jpgog_ititarou_009.jpg 変換速度を最大25%高速化するアクセルモードを搭載。入力ミスから正しい推測候補を提示

og_ititarou_010.jpgog_ititarou_011.jpg 「コンプライアンス=法令遵守」のようにカタカナ語の言い換えを提示してくれる。入力している数字を分かりやすく表現する数値入力ナビゲートを搭載

「字游工房フォント」10書体を搭載するプレミアム版/スーパープレミアム版

 従来同様、オリジナルフォントや辞書・辞典、関連アプリケーションなどを加えたプレミアム版/スーパープレミアム版も用意される。特に目を引くのが過去最多となる10書体のプレミアムフォント「字游工房フォント」を搭載する点だ。游明朝+五号かなの組み合わせでかな文だけ柔らかい雰囲気に変えたりするなど、エッセイや旅行記といった内容にあわせて最適な雰囲気の文書作りが可能になっている。また、国語教科書にも採用されている游教科書体など、漢字の書き順が分かる、細部にこだわったフォントもトピックだ。

 辞書・辞典は「新明解国語辞典」「ジーニアス英和辞典」「ジーニアス和英辞典」を収録。このほか、地名、人名、時事用語などの語いを拡充(約5200語)した「詠太4」や、一太郎との連携機能を強化した「花子 2014」(通常版は1万290円)、新UIを導入した「Shuriken 2014」(通常版は5040円)など、各アプリケーションも刷新されている。

 なお、最上位のスーパープレミアム版は、プレミアム版のパッケージに「Zoner Photo Studio 15 Home J」や「Just Calc」、「Just Slide」を加え、さらに一太郎マウス型スキャナを付属している。マウス型スキャナはキングジムの現行製品をベースにしているが、本体色は一太郎のカラーである赤を採用したオリジナルのカラーリングとなっている。

og_ititarou_012.jpgog_ititarou_013.jpg 「字游工房フォント」を10書体収録。文章の内容にあわせて最適なフォントで表現できる。スーパープレミアム版にはレッドカラーのマウス型スキャナーも付属する

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