ニュース
» 2015年01月06日 00時00分 UPDATE

14ナノ“Broadwell”世代にTDP 28/15ワット登場:「第5世代Core」正式発表――“Iris”統合で3D性能2割増

2in1/タブレット向けモデル「Core M」で先行していたIntelの14ナノメートルプロセスルールCPUに、メインストリームノートPC向けモデルが「第5世代Core」として登場。GPU性能をはじめ、処理能力がさらに向上した。

[ITmedia]

主力の「U」プロセッサを14製品まとめて投入

 米Intelは、1月5日(米国時間)に「第5世代Coreプロセッサー・ファミリー」のCPUを発表した。

 14ナノメートルプロセスルールを導入した開発コード名“Broadwell”と呼ばれていたアーキテクチャを採用するCPUだ。その中でも今回発表されたのは“Broadwell-U”と呼ばれるメインストリーム向けのモデルで、薄型ノートPCや大画面ノートPC、13.3型以上の2in1、液晶一体型デスクトップPCなど幅広くカバーする。

 ラインアップはTDP(熱設計電力)が28ワットの4モデル、15ワットの10モデルを用意。TDP 28ワットのモデルはグラフィックスコアにIntel Iris Graphicsを統合、15ワットのモデルはIntel HD Graphicsを統合する。

kn_intel5g_10.jpg 先行して投入された「Core M」と比較して、今回の「第5世代Coreプロセッサー・ファミリー」(Uプロセッサ)は搭載製品のカバー範囲が広い

 構成トランジスタ数は13億個でダイサイズは82平方ミリ。22ナノメートルプロセスルールの第4世代Core(Haswell)と比較した場合、14ナノメートルプロセスルールの採用で構成トランジスタ数が37%増えたにもかかわらず、ダイサイズは37%削減した。

kn_intel5g_01.jpg 14ナノメートルプロセスルールの導入で、第4世代のCoreプロセッサー・ファミリーと比べて構成トランジスタ数は増加したのにダイサイズは削減。処理能力も向上した

 また、第4世代Coreプロセッサー・ファミリーのCore i7-4600Uと第5世代Coreプロセッサー・ファミリーのCore i7-5600Uを比較した場合、インテルが行ったベンチマークテストでは、3Dグラフィックスの性能は22%、動画ファイル変換処理は50%、オフィスアプリ処理能力は5%、それぞれ向上し、バッテリー駆動時間も同じ条件で測定して1.5時間延びている。

kn_intel5g_02.jpg 第5世代Coreプロセッサー・ファミリーのダイ画像。グラフィックスコアにIntel Iris Guraphices 6100を統合したモデルも登場する。Intel Iris Guraphices 6100を統合したモデルでは、構成トランジスタは19億個に達するものの、ダイサイズは133平方ミリにとどまる
kn_intel5g_03.jpg アイドル状態とローカルにある動画ファイルを再生している状態とでバッテリー駆動時間と消費するシステムパーツの割合を第5世代のCore i7-5600Uと第4世代のCore i7-4600Uで比較する。SOCの消費電力が明らかに減っているのが分かる

 Intel Iris Guraphices 6100、Iris HD Guraphices 5500/6000は、DirectX 11.2、DirectX 12(将来的に対応)、OpenGL 4.3、OpenCL 2.0の各種APIに対応し、HEVCやVP8/9のデコードも新たに可能となった。

kn_intel5g_11.jpg Intel Iris Guraphices 6100、Iris HD Guraphices 5500/6000はゲームや動画コンテンツ向けの機能も進化

 機能面では3Dカメラ「RealSense」や音声アシスト機能、DirectX 9/11のフルスクリーンゲーム表示や4K表示が可能なワイヤレスディスプレイ「WiDi 5.1」、高速無線技術「Wireless Gigabit Docking」などをサポートする。

kn_intel5g_12.jpg RealSenseや音声アシストを使った操作、ワイヤレス機能も強化

 CPUパッケージ上に実装されるPCH(Platform Controller Hub)は、電力管理技術として、I/Oのインテリジェントスロットリング、Dynamic Power and Thermal Frameworkを搭載するほか、Waves/DTSのポストプロセス処理やWake on Voice(音声操作での起動)に対応したDSP「Smart Sound Technology」を備えている。

kn_intel5g_04.jpg 第5世代Coreプロセッサー・ファミリーでサポートするインタフェース規格
kn_intel5g_05.jpg CPUパッケージ上に実装されるPCHには従来よりパワフルなDSP「Smart Sound Technology」が組み込まれた。Waves/DTSのポストプロセス処理やWake on Voice(音声操作での起動)に対応する

 そのほか、第5世代CoreベースでHyper-Threadingに対応しないPentiumとCeleronも3モデルが用意される。今回登場するCPUと主な仕様は以下の通りだ。

今回発表されたCPUのラインアップ
プロセッサー・ナンバー コア数 スレッド数 動作クロック 最大動作クロック (シングルコア) 最大動作クロック (デュアルコア) 統合グラフィックスコア グラフィックスコア クロック グラフィックスコア 最大クロック 3次キャッシュ TDP 1000ユニットにおける単価
Core i7-5557U 2 4 3.1GHz 3.4GHz 3.4GHz Intel Iris Graphics 6100 300MHz 1100MHz 4Mバイト 28ワット 426ドル
Core i5-5287U 2 4 2.9GHz 3.3GHz 3.3GHz Intel Iris Graphics 6100 300MHz 1100MHz 3Mバイト 28ワット 315ドル
Core i5-5257U 2 4 2.7GHz 3.1GHz 3.1GHz Intel Iris Graphics 6100 300MHz 1050MHz 3Mバイト 28ワット 315ドル
Core i3-5157U 2 4 2.5GHz Intel Iris Graphics 6100 300MHz 1000MHz 3Mバイト 28ワット 315ドル
Core i7-5650U 2 4 2.2GHz 3.2GHz 3.1GHz Intel HD Graphics 6000 300MHz 1000MHz 4Mバイト 15ワット 426ドル
Core i7-5600U 2 4 2.6GHz 3.2GHz 3.1GHz Intel HD Graphics 5500 300MHz 950MHz 4Mバイト 15ワット 393ドル
Core i7-5550U 2 4 2.0GHz 3.0GHz 2.90GHz Intel HD Graphics 6000 300MHz 1000MHz 4Mバイト 15ワット 426ドル
Core i7-5500U 2 4 2.4GHz 3.0GHz 2.9GHz Intel HD Graphics 5500 300MHz 950MHz 4Mバイト 15ワット 393ドル
Core i5-5350U 2 4 1.8GHz 2.9GHz 2.7GHz Intel HD Graphics 6000 300MHz 1000MHz 3Mバイト 15ワット 315ドル
Core i5-5300U 2 4 2.3GHz 2.9GHz 2.7GHz Intel HD Graphics 5500 300MHz 900MHz 3Mバイト 15ワット 281ドル
Core i5-5250U 2 4 1.6GHz 2.7GHz 2.5GHz Intel HD Graphics 6000 300MHz 950MHz 3Mバイト 15ワット 315ドル
Core i5-5200U 2 4 2.2GHz 2.7GHz 2.5GHz Intel HD Graphics 5500 300MHz 900MHz 3Mバイト 15ワット 281ドル
Core i3-5010U 2 4 2.1GHz Intel HD Graphics 5500 300MHz 900MHz 3Mバイト 15ワット 281ドル
Core i3-5005U 2 4 2.0GHz Intel HD Graphics 5500 300MHz 850MHz 3Mバイト 15ワット 275ドル
Pentium 3805U 2 2 1.9GHz Intel HD Graphics 100MHz 800MHz 2Mバイト 15ワット 161ドル
Celeron 3755U 2 2 1.7GHz Intel HD Graphics 100MHz 800MHz 2Mバイト 15ワット 107ドル
Celeron 3205U 2 2 1.5GHz Intel HD Graphics 100MHz 800MHz 2Mバイト 15ワット 107ドル

kn_intel5g_06.jpg TDP 28ワットのラインアップ詳細
kn_intel5g_07.jpg TDP 15ワットのラインアップ詳細(1)
kn_intel5g_08.jpg TDP 15ワットのラインアップ詳細(2)

 なお、第5世代CoreのvPro版は2015年1月下旬、デスクトップやハイパフォーマンスノートに向けたTDP 45ワットモデルは、2015年半ばにリリースされる見込みだ。

 第5世代Coreとともに、IEEE802.11ac準拠の無線LANモジュールは新たに「Intel Wireless-AC 7265」が追加された。従来比で無線のスループットが15%向上し、消費電力は動作時で30%、アイドル時で50%に抑えている。WindowsのInstantGoもサポートした。

kn_intel5g_09.jpg IEEE802.11ac準拠の無線LANモジュール「Intel Wireless-AC 7265」も用意

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.