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» 2015年11月12日 16時00分 UPDATE

鈴木淳也の「Windowsフロントライン」:本日発売! 「Surface Pro 4」のスペック表では分からない注目点 (1/3)

ついに日本でも販売が開始された「Surface Pro 4」。スペック表では分からない隠れた注目ポイントとは?

[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]

Windows 10×Skylake世代のSurfaceだからできること

 日本で本日(2015年11月12日)発売された「Surface Pro 4」。先代モデルの「Surface Pro 3」と単純にスペックだけを比較すると、「薄型軽量化して、新プロセッサ搭載でパフォーマンスが若干上昇したよね」といった感想を抱くかもしれない。

 しかし今回は、そうしたスペック表に現れにくいSurface Pro 4の“Windows 10世代”ならではの魅力を中心に、筆者が注目しているポイントを見ていこう。

 過去のSurfaceシリーズは全てWindows 8/8.1をターゲットに開発された製品だったが、既に筆者を含むユーザーでWindows 10をインストールして利用している方も少なくないだろう。もちろん、これで何の問題もないのだが、Windows 10をプリインストールして登場したSurface Pro 4は、ネイティブなWindows 10マシンならではの特徴も備えている。

Surface Pro 4 Microsoftの12.3型Windowsタブレット「Surface Pro 4」。写真は米国の英語版Type Coverを装着した様子(国内では日本語版を販売している)

Skylakeの新機能「Speed Shift Technology」に対応か

 Surface Pro 4には、Core m3、Core i5、Core i7の3種類のプロセッサを採用したモデルが存在する。これらは全てSkylakeこと第6世代Coreプロセッサに属するモデルだ。サードパーティー製のWindows 10搭載PCにおいて、いまだ全ラインアップにSkylakeが浸透していない中、これは大きなアドバンテージの1つとなる。

Surface Pro 4のプロセッサ Surface Pro 4はSkylakeこと第6世代Coreを全面的に採用している

 そしてこのSkylakeによる最大の恩恵と言えるのが「Speed Shift Technology」だ。同技術については2015年8月に開催されたIDF 2015のリポートでも触れているが、比較的地味なアップデートとなったSkylakeにおいて数少ないキートピックとして挙げられる。

 これは、以前までIntel製プロセッサに採用されていたSpeedStepの電圧・クロック変化に加えて、Turbo Boostで提供されるパフォーマンスの一時的な向上分も含め、全ての動作状況(P-State)をソフトウェアでスムーズに切り替えられる機能だ。

 これにより、従来はハードウェアで適時調整を行っていたクロック制御が、ソフトウェア側で必要に応じて簡単に制御可能となるため、使い方次第で高パフォーマンスと低消費電力の両面でメリットが得られる。

 ただし、この“ソフトウェアで”という部分がミソであり、Speed Shift Technologyの利用にはOS側の対応が必須となる。IDF 2015の開催された8月時点ではWindows 10がこの機能を利用できず、将来バージョンでの対応が表明されていた。

 しかし、Windows Centralのリポートによれば、米国で発売済みのSurface Pro 4にWindows 10 Insider Previewの新ビルド「Build 10586」を導入したところ、このSpeed Shift Technologyの利用が可能になったと説明している。

 Build 10586は11月5日(米国時間)に配信が行われたばかりのWindows 10プレビュー版最新ビルドだが、これが実質的な「TH2(Threshold 2)」と呼ばれる次期大型アップデートのRTM(Relase To Manufacturing)版であり、間もなく一般ユーザー(Current Branch)への配信が開始されるとみられる。

 このSpeed Shift Technologyがどの程度有効かは、AnandTechのベンチマークテストリポートが詳しい。比較的ヘビーウェイトのテストでそれほど効果の見られないケースがある一方で、JavaScript系テストのWebXPRTでは如実に効果が現れていたりと、興味深い結果となっている。

 実際にTH2が導入されたSurface Pro 4に触れてみてからのお楽しみとなるが、恐らくは一般的なWebアプリの動作が非常に機敏になるのではないか、という期待がある。

Build 10586のデスクトップ Windows Insider ProgramのFast Ringで提供されているWindows 10 Insider Preview「Build 10586」を適用した直後の状態。現行の「TH1」に相当する「Build 10240」と同様に、画面右下の「評価コピー」表記が消えており、これが「RTM」の目印だと考えられる
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