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» 2016年06月23日 06時00分 公開

鈴木淳也の「Windowsフロントライン」:これでWindows 10を導入する気になる? 公開1年記念アップデートで変わること (1/3)

強引な無料アップグレード施策が物議を醸す「Windows 10」。今夏に控えた大型アップデート「Anniversary Update」でOSとしての完成度、評価は高まるだろうか。

[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]

「Anniversary Update」は間もなく提供開始へ

 Windows 10を進化させる次期大型アップデート「Anniversary Update」の提供が間近に迫っている。開発コード名で「Redstone(RS1)」とも呼ばれるこのアップデートは、2015年7月29日のWindows 10一般公開から1周年を記念して配信されるものだ。2015年11月配信の「November Update」に続く、Windows 10で2回目の大型アップデートとなる。

Anniversary Update 「Windows 10 Anniversary Update」は2016年夏に公開予定
Build 14367 6月16日(米国時間)に配信が開始されたWindows 10 Insider Previewの「Build 14367」。原稿執筆時点でInsider Program登録ユーザーが利用可能な最新のもので、最も「Anniversary Update(RS1)」に近いビルドでもある

 Anniversary Updateの提供開始時期は「今夏」とのみ予告されているが、以前に本連載で触れたように、現時点での配信ターゲットは「7月中旬頃」とみられる。7月中旬というのはウワサの段階だが、幾つかそれを示す情報も出てきた。

 例えば先日Windows Insider Program参加者宛に配信されたメールには、「Anniversary Update Tour」と呼ばれるInsider Program参加者や同プログラムに興味を持っているユーザーを対象にしたミートアップイベント開催の告知が書かれている。6月27日〜7月1日に米国内のMicrosoft Storeの一部店舗において、米Microsoft本社のエバンジェリストらを交えてAnniversary Updateの新機能が紹介されるようだ。

Microsoft Store 米国のMicrosoft Storeの一部店舗では、Anniversary Updateの配信に合わせて6月27日〜7月1日に「Anniversary Update Tour」というイベントが開催される。写真の「Microsoft Store Westfield San Francisco Centre」では、6月27〜28日の2日間でイベントが開催される予定だ

 米国ではこの週から翌週の7月4日にかけて「独立記念日」の長期休暇(日本でいうゴールデンウィークのようなもの)に入ることも考慮すると、7月4日の祝日から1〜2週間以内にAnniversary Updateの配信に関する一般ユーザー向けのアナウンスが行われるのではないだろうか。

 そして7月29日には、Windows 7/8.1からWindows 10への無料アップグレード期間が終了する。Microsoftとしては、そこに合わせてAnniversary Updateがもたらす新機能や利便性の向上をアピールし、Windows 10への移行を後押ししたいところだ。

 Anniversary Updateの概要については以下の記事で紹介しているが、今回は新たにサポートが表明された新機能や仕様変更についても取り上げる。

Edgeブラウザは「拡張機能」が大きな柱に

 Windows 10の新しい標準ブラウザ「Edge」は、ユーザーインタフェースの変更を含めてさまざまな改良が進められている。Anniversary Updateのタイミングで重要になるポイントは次の3つだ。

  • 「拡張機能(Extensions for Edge)」のサポート
  • Edgeブラウザを通したWebサイトの「Windows Hello」サポート
  • Flashコンテンツのフィルタリング

 この中で最も注目したいのは、やはり拡張機能だ。開発プレビュー版の「Windows 10 Insider Preview Build 14291」にEdgeの拡張機能が初めて搭載されたとき、選択可能な機能は3種類のみと少なく、その導入方法もファイルをダウンロードしてきてローカルフォルダに展開し、Edgeのメニューで追加を行うといった面倒な手順が必要だった。

 しかし最新のInsider Previewでは、この仕組みがWindowsストアに統合され、拡張機能群もWindowsストアからダウンロード可能になっている。Edgeの機能紹介ページで拡張機能は一覧表示されており、各機能にひも付けられたリンクをクリックして、Windowsストアの当該ページに飛ぶことが可能だ。これは正式公開までにもう少し使いやすいインタフェースに変更されるとみている。

Extensions for Edge Anniversary Updateにおける新機能の1つはWebブラウザ拡張機能「Extensions for Edge」だ。ブラウザ右上の「…」ボタンをクリックすると、Windowsストアに接続される
Windowsストア 現在はまだExtensions for Edgeのページに対応の拡張機能が網羅され、Windowsストアへのリンクが貼られている状態だ。正式にオープンした段階でWindowsストアのインタフェースが若干変化し、拡張機能が選びやすくなるとみられる
Adblock Plus Windowsストアで「Adblock Plus」の拡張機能を確認してみたところ。現時点ではまだ選べる機能は少ないが、Chromeからの移植を表明しているものもそれなりにある。お気に入りの拡張機能がEdgeで使えるようになるか楽しみだ

 Windows 10の生体認証機能であるWindows Helloは、Edgeブラウザ上でWebサイトの認証に使えるようになる。これまではWindows 10へのサインイン動作くらいしか使えなかったが、パスワードが必要なWebサイトのログイン操作にも利用可能になるため、Windows Hello対応デバイスでは使い勝手が高まるだろう。

Windows Hello 「Windows Hello」はEdgeブラウザでWebサイトの認証に対応するようになる

 また最近のWebブラウザは、Flashコンテンツの排除が進みつつあるが、Edgeも例外ではない。Anniversary Update適用後、Webページ内で「中心となるコンテンツではない」と判断されたFlashコンテンツ(広告など)は、「自動的に実行停止状態になる」という。

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