2016年10月に開催された米Microsoftの新製品発表イベントでは、28型大画面の液晶一体型デスクトップPC「Surface Studio」と、全く新しいダイヤル型の入力デバイス「Surface Dial」、そして仕様強化した「Surface Book」のハイエンドモデルが登場した。
次のアップデートはより多くのユーザーが期待しているフルモデルチェンジの「Surface Book 2」と「Surface Pro 5」になるだろう(実際の製品名は不明だが)。
以前紹介した通り、これら2製品はWindows 10の次期大型アップデート「Creators Update」が配信開始となる2017年3〜4月に合わせて発表されるとの予想が優勢だが、それを示唆するような動きが見えつつある。
それは、世界的に「Surface Book」の割引キャンペーンが活発化していることだ。米国、英国、オーストラリアなどでは200米ドル近いディスカウントが行われており、日本でも2万5000円のキャッシュバックが2月12日まで実施されている。キャッシュバック対象のモデルはCore i5プロセッサ、8GBメモリ、128GB SSDの構成で、参考価格は18万5800円(税別、以下同)だ。
また、1月16日には「Surface Pro 4」の価格も改定された点に注目したい。エントリーモデルは1万3000円値下がりし、個人向けが11万1800円、法人向けが9万8800円となった。ハイエンドモデルに至っては7万8000円も値下がりし、個人向けが27万1800円、法人向けが25万8800円で購入できる。
Microsoft自身がアナウンスしたわけではないが、こうしたキャンペーンが集中的に行われる場合、その後継機など新製品の登場が間近に迫っているケースも多い。
Surface Bookの後継機はボディーが大幅に変更されるとうわさされており、デザイン面で過去2年に大きな変化がなかったSurface Proにも何らかの手が加えられる可能性が高いとみている。キャンペーン終了後から3月にかけて、より詳しい情報が出てくるだろう。
ただ、Surfaceに関して1点残念なニュースがある。これまで日本のSurface発表イベントには必ず来日し、同製品の顔として活躍していた米Microsoftのブライアン・ホール氏が退職したのだ。同氏は米MicrosoftでSurface & Windows Hardwareセールス&マーケティング担当のジェネラルマネージャーを務めていた。
ホール氏は、米カリフォルニア州サンフランシスコのスタートアップ企業であるDoppler LabsのCOOに就任する(Doppler Labsの紹介や経緯については、同氏がブログで報告している)。
米Microsoftで同氏の後任が誰になるのかは分からないが、日本でSurface Book 2およびSurface Pro 5の発表会が開かれる日を楽しみに待ちたい。
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