Google、Facebook、Twitterに続き、Skypeも締め出す中国鈴木淳也の「Windowsフロントライン」

» 2017年11月28日 15時30分 公開

 中国ではGoogle、Facebook、Twitterなど、いわゆる西側諸国での主なインターネットサービスの多くがブロックされており、政府の意図しない情報が国内に拡散しないよう通信に関する規制を厳しく行っていることで知られている。

 今回ターゲットとなったのは「Skype」だ。米New York Timesによれば、Appleは中国のApp StoreからSkypeをはじめとする数本のアプリを削除し、その理由として「中国公安部からの指導により現地法に違反しているとの理由で削除した」ことを認めた。

 これに対して、Skypeアプリを提供するMicrosoftは「一時的に削除された」ものであり、現地法に準拠する形で可能な限り早く再リリースしたいという意向を示している。

Skype 中国のApp Storeから削除された「Skype」アプリ(画像は日本のApp Storeのもの、以下同)

 中国では、ネットワーク上にある全ての通信がモニタリングされており、Skypeの再リリースにおいては、少なくともこの基準を満たす形で改変が必要になるだろう。そのため、中国市場向けバージョンのSkypeを用意する、あるいはそれに準じた改変を他の地域のアプリに施したうえでSkypeアプリを再リリースする形になるとみられる。もし中国のアプリストアにSkypeが復活した場合、この辺りに注視したいところだ。

 なおAndroidの場合、中国では正規のGoogle Playストアが利用されておらず、サードパーティーのストアが中心となっている。そのため、Skypeはこれらのストアには登録されておらず、もともと利用できる環境にはない。

 今回の措置は、2017年夏にFacebook傘下のWhatsAppによるメッセージングアプリ「WhatsApp Messenger」がブロックされて以来の大きなトピックとなる。

WhatsApp Messenger Skypeより前にブロックされた「WhatsApp Messenger」

 今回の措置で、もし外国人が持ち込んだSkypeの通信もブロックされるような形となれば、外部との連絡手段は非常に限られてしまう。中国企業のTencent(騰訊控股)によるメッセージングアプリ「WeChat」などを利用する手もあるが、普段利用しているサービスが中国では利用できないわけで、非常に使い勝手が悪くなる。

WeChat 中国で利用できる「WeChat」

 なお、中国ではVPNにもかなりの制限が加えられており、安心して通信できる手段は国外から持ち込んだ携帯電話サービスのローミング接続によるインターネット利用のみとなる。出張や旅行で中国を訪れる場合は、事前に現地での通信が可能なローミング回線を用意したうえで入国した方がよいだろう。

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