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» 2018年10月13日 13時00分 公開

山口真弘のスマートスピーカー暮らし:Amazon Echoに話して血圧を記録できる 「血圧手帳」スキルを試してみた

スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回は血圧を継続的に記録できるAlexaスキル「血圧手帳」を紹介する。

[山口真弘,ITmedia]

 スマートスピーカーを使って何らかの記録をつけるスキルは数多くリリースされているが、血圧の変化を継続して記録することに特化したのが、Alexaスキル「血圧手帳」だ。しばらく試用したところ、なかなか実用的なスキルだと感じたので、レビューをお届けする。

Alexa Alexaスキル「血圧手帳」

血圧を口頭で簡単に記録できる

 「血圧手帳」は、「Amazon Echo」シリーズを使って、日々測定した血圧を口頭で記録していけるAlexaスキルだ。最大30回分、つまり1日1回記録するならば約1カ月分のデータを保持でき、推移のグラフも表示できるスグレモノだ。

 記録方法は2通りある。一つは「Alexa(アレクサ)、血圧手帳を開いて」でスキルをいったん開いた後、対話形式で下の血圧と上の血圧とを記録していく方法。取りあえずスキルを開けば、後は質問に答えていくだけなので分かりやすい。ただし回答の度にその内容を確認してくるので、その度に「はい」と答えるのがやや手間だ。

 もう一つは、「Alexa、血圧手帳を開いて、下の血圧は71、上の血圧は125と記録して」といった具合に、スキルの起動から記録までを1文で終わらせる方法だ。復唱も最小限で済み、また一発で完結させられるのだが、言い終わらないうちに応答してしまう場合があるのと、間違うと最初からやり直しになってしまう。

 個人的には、少なくとも最初のうちは前者の方法が分かりやすいように感じられた。ただできれば、復唱の手間はもう少し軽減してほしいというのが率直なところだ。

Alexa ディスプレイ付きの「Echo Spot」を使った場合は、対話中に画面にアイコンとスキル名が表示される

最大30日の血圧推移をグラフで表示

 本スキルの機能の一つに、血圧の推移をグラフで表示する機能がある。記録した最大30回分の血圧の推移を、折れ線グラフで表示してくれる機能だ。「Echo Spot」などディスプレイ付きのEchoを使った場合は画面に直接、それ以外ではスマートフォンのAlexaアプリにカードとして送信される。

 そもそも血圧は、特定の日の数値だけを見るような使い方は考えにくいわけで、変動を表示してくれるのは理にかなっている。カードに表示されるグラフはやや小さすぎるきらいはあるが、Echo Spotであればちょうど見やすいサイズで表示できる。

Alexa Echo Spotでのグラフ表示。血圧の上下をそれぞれグラフで表示してくれる。同時に簡易なアドバイスもしてくれる(後述)
Alexa ディスプレイがない場合はスマホのAlexaアプリに画像を送ってくれるが、こちらはさすがにサイズが小さすぎて実用的ではない

 また、このグラフ表示と並行して、簡易なアドバイス機能も搭載されている。上が135、下が85を基準値として、血圧の値がここから極端に逸脱していると、音声でアドバイスをしてくれるというものだ。一例を挙げると、

 「下の血圧、上の血圧ともに、基準値を超えていることが何度かありました。食事のときにしょうゆやドレッシングのかけ過ぎに注意しましょう」

 とか、

 「体調が安定していますね。この調子で頑張りましょう」

 といった具合に、ワンポイントアドバイスを追加してくれる。

 スキルページには「あくまで情報や知識の提供のみを目的とするものであり、本職の医師の助言、治療、または診断に代わるものではありません」とあるが、ステータスによってアドバイスの内容も変わるなど、なかなか凝った内容だ。

高い実用性も、使い込むとプラスアルファがほしくなる?

 この手のスキルは、機能的には便利そうに見えても、いざ使ってみると記録が面倒だったり、推移が表示できなかったりと、いまいちピントがズレていることもしばしばだが、本スキルは実際に使ってみた限り、細かいところまで配慮が行き届いており、実用性は高い印象だ。

 現状では最大30日分ということで、もう少し長い期間の記録に対応してほしいのと、また外部にエクスポートできる何らかの方法がほしいところ。現状のままでは使い込むとプラスアルファの機能がほしくなるのは確実で、その辺りが課題かもしれない。

 スマートスピーカーによる記録に特化しているために、日付や時間の記録・表示に対応しないなど、一般的にはあっておかしくない機能が省かれている点は注意する必要があるが、直近の生活改善が目的ならば、これで十分だろう。ただし将来、Echo Showのように画面サイズが大きいデバイスが今後普及した際は、時間の表示など項目の見直しを図ってほしいところだ。

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