透明、折りたたみ型ディスプレイ搭載のコンセプトモデル――京セラブース:Mobile World Congress 2010

» 2010年02月19日 10時28分 公開
[田中聡,ITmedia]
photo

 Mobile World Congress 2010の京セラブースでは、LTE向け基地局のデモンストレーションを実施。冷蔵庫ほどの小さなシールドボックスに4本のアンテナを設置し、動画のストリーミングを行っていた。同社がLTEのデモを行うのは今回のイベントが初。通信速度は「2×2 MIMOを用いて下り50Mbps程度を安定して出せた」(説明員)という。なお、当初はテレビ電話のデモも行う予定だったが、「アプリケーションが原因と思われる問題が発生した」(説明員)ため中止したとのこと。

 基地局へ電力を供給する装置として、京セラ製のソーラーパネルも展示していた。「ソーラーパネルのみだと電力が弱いので、あくまで補助かバックアップ用となる。マクロ基地局4〜5機につき1パネルを使う。基地局にソーラーパネルを採用しているメーカーはほかにもあるが、自社製のパネルを使っているメーカーは少ない」(説明員)

photophotophoto 小型サイズを実現したLTE基地局。左が数100メートルをカバーするマイクロ基地局、右が広範囲をカバーするマクロ基地局(写真=左)。通信速度は下り50Mbps程度を記録していた(写真=中)。ストリーミング動画を大きなスクリーンで表示(写真=右)
photophoto シールドボックスに4本のアンテナを設置(写真=左)。京セラ製のソーラーパネル(写真=右)

 このほか、同社は透明なディスプレイや折りたためるディスプレイを採用したコンセプトモデルのモックアップも展示。これらはすべて京セラ社内のデザイナーが考案したもので、具体的な商品化は未定。「Mobile World Congressへ出展するにあたり、こういう取り組みをしていることを見てもらいたかった」(説明員)

 「Organic transparent」は透明ディスプレイを経由して、その場所にあるさまざまな情報を映し出し、カメラを使わずにAR(拡張現実)サービスが利用可能になるという。「colored layer」は、横長のワイドなディスプレイの上に、2枚のディスプレイが重なるという独特の形状を採用。これら2枚のディスプレイ上にソフトウェアキーボードを表示することもでき、用途に応じて表示内容が変わる。表裏どちらの透明ディスプレイも利用できる「DOUBLE CLEAR」は、ディスプレイ全体を時計として使うといった用途が想定されているという。

photophoto ディスプレイが映し出したものから情報を表示する「Organic transparent」
photophoto 横長のディスプレイ上に2つのディスプレイを重ねた「colored layer」。オレンジ色のディスプレイは左右にスライドし、2枚を隣り合わせて1枚のディスプレイとしても使えるという(写真=左)。裏面を全面透明ディスプレイとして使える「DOUBLE CLEAR」(写真=右)
PhotoPhotoPhoto
PhotoPhotoPhoto 左から「Organic transparent」「colored layer」「DOUBLE CLEAR」

 有機ELを採用した「NXT」と「Eos」は、ディスプレイ自体が折れ曲がるという、今までにないギミックを目指したモデル。NXTはディスプレイを本体から取り出して広げることで、大画面化が可能になる。「ディスプレイと本体はBluetoothなどで通信することを想定している」(説明員)という。Eosは筐体ごと折りたためるのが特徴で、3つ折りの状態から広げてワイドな画面が利用可能になる。

photophotophoto ディスプレイを本体から取り出して広げるというギミックを採り入れた「NXT」(写真=左)。本体の裏側からディスプレイを取り出す(写真=中)。本体ごと3つ折りにできる「Eos」(写真=右)
photophotophoto 日本向けモデル「mamorino」「SA001」「K002」も展示
photophotophoto 海外向けに投入している京セラ端末

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月01日 更新
  1. 免許証画像が漏れると何が“ヤバい”のか タイムズカーで最大約660万件の個人情報漏えいで考えられる「3つのリスク」 (2026年09月29日)
  2. 「iPhoneのアプリが起動しない」報告相次ぐ 端末再起動やアプリ削除で解決しない理由 (2026年09月29日)
  3. KDDI、楽天モバイルへのローミング状況を公開 9月末から大幅減 10月から新たな枠組み (2026年09月30日)
  4. 「iOS 27.0.1」配信開始、iPhone 18 ProのFace IDやカメラの不具合を解消 「iOS 26.7.1」も (2026年09月29日)
  5. Nothingは経営危機なのか 黒住氏は日本撤退を否定、値上げは「モデルチェンジのタイミング」で (2026年09月29日)
  6. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  7. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」どちらが買いか? 2機種を使い込んで分かった“スペック表にない違い” (2026年04月29日)
  8. ドコモが「iPhone 17e」「iPhone 16」を値上げ 17e(256GB)と16(128GB)は残価も増額 (2026年09月30日)
  9. 20万円超のXperiaを「買い」に変えた3週間 ソニーが「モニタープログラム」を実施した理由 (2026年09月26日)
  10. 「ドコモミリ波イニシアチブ」始動、ミリ波の活用促進やユースケース創出を目指す (2026年09月29日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー