Nokia、Android携帯のうわさ否定 SymbianとMeeGoを柱に

» 2010年07月06日 15時27分 公開
[ITmedia]

 SymbianとMeeGoでナンバーワンの座を取り戻す――Nokiaモバイルソリューション事業の新たなトップに就いたアンシ・バンヨキ氏が今後について語っている。

 同氏は7月2日付の公式ブログで、「今や挑戦者として、戦いが迫っていることは否定できない」と、NokiaがiPhoneなどのライバルを追う立場になったことを認めた。しかし、「当社にはキラースマートフォンと市場を変えるモバイルコンピュータを作り出すための資産がすべてある」として、「Nokiaにハイエンド端末ナンバーワンの座を取り戻す」ことへの意欲を示している。

 その柱となるのが、スマートフォンOSの「Symbian」とモバイルLinux「MeeGo」だ。NokiaがAndroid携帯をリリースするといううわさもあるが、バンヨキ氏はそれを否定し、「SymbianとMeeGoは当社のデバイスに最適なソフトであるため、ほかのソフトを採用する計画はない」と明言した。

 Nokiaは数カ月以内にSymbian^3を搭載した「Nokia N8」を投入し、年内に初のMeeGo搭載機をリリースする。Symbianはスマートフォン向けのプラットフォームとして、iPhoneやAndroidに対抗するもので、MeeGoはスマートフォンを超え、モバイルコンピュータ向けに提供する。MeeGoはIntelと協力して開発しており、GPS、Bluetooth、非接触IC技術NFCなどのモバイル要素を盛り込んだプラットフォームを目指す。

 「最初の戦いは、ユーザーが持ちたくなり、使いたくなる製品とサービスを届けること、変わり続けるデジタル世界でユーザーが新しいものを作り、新しいことをするよう刺激することだ」とバンヨキ氏は語り、同氏自身もNokiaもこの挑戦に向けた準備ができているとしている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年