GTDを始めてからうまく実践できるようになるまで、いくつか達成すべき“マイルストーン”があります。どこまでできていればGTDが何級なのか? チェックリストで確認してみましょう。
GTDを始めたはいいが、うまく実践できているか不安……という声をよく聞きます。
GTDはある程度いい加減に行っていても、週次レビューさえ行っていればなんとかなる、という手法ではあります。しかし、GTD初心者にとっては何からのチェックリストがあったほうが安心でしょう。
そこで「GTD黒帯へのチェックリスト」を作ってみました。筆者の経験からGTD 10級から2段までに達成すべきマイルストーンです。
GTDがうまくできているか不安……という方は参考にしてみてはいかがでしょうか。
まずは全体像をイメージでつかみます。GTDの理論を読み、GTDの5つのステップを理解します。GTDの最初のステップである「頭の中の気になることをすべて書き出す」ための時間と場所を確保します。
落ち着いた場所で最低2時間はかけて「頭の中の気になることをすべて書き出す」作業を行います。その際には「GTDに役立つトリガーリスト」を参考にするといいでしょう。
書き出した項目を自分が使い慣れているカレンダーや手帳、オンラインツールなどに移し、いつでも見直すことができるようにします。また後でしなくてはいけないことについては適切なリマインダーを設定します。特に週次レビューをするためのリマインダーは確実に行いましょう。
出先だろうと、食事中だろうと、気になることはすぐにメモをする習慣をつけます。紙とペンやボイスレコーダーなど、メモのためのツールを常に持ち歩くようにします。
2週目の週次レビューを行います。しっくりこないところはどうやったらしっくりくるか考えてみます。
GTD関連書を読み直し、GTDの根底にある「うまくいく考え方」について理解を深めます。自分なりに行っているGTDのやり方に、工夫できるところがあれば実践してみます。
3週目の週次レビュー行います。週次レビューチェックリストを工夫し、週次レビューが楽しくなるように工夫します。毎週行うべき作業を入れ込むとよいでしょう。
週次レビューを続けることによって「自分がやりたいことすべて」を最低でも週に一度は把握しています。それが分かった上で毎日のタスクの優先順位をつけられるようになっています。
やりたいことすべてが分からない状態で作るTo Doリストの優先順位に、疑問を抱くようになっています。
週次レビューが2か月以上続いている状態。普段の生活で気になることはすべて頭の中ではなく、紙やツールに書き出す習慣がついています。「あ、あれ忘れていた!」ということが激減します。
GTDを実践することにより、仕事に追われている感がなくなり、今週行うべきことがきちんと把握されています。「自分がやりたいことは何ですか?」と聞かれても、すべてのリストを見ればいいことが分かっているので安心しています。
そのようにして生まれた余裕で、新しいプロジェクトに着手できています。または昔からやりたかったことがいつのまにか実行できていた、ということがよくあるようになっています。
このチェックリストのここがおかしい、こうあるべきだ、ということに気づき、ブログで自分の意見を発信しています。
以上、筆者の個人的経験からGTD黒帯への道を書き出してみました。自分はどこがうまくいっていて、どこがそうでないのか、そのチェックリストとしてご活用ください。
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