ScanSnapでは通常、A4サイズまでの原稿を読み取れるが、キャリアシートが利用できる場合は、A3サイズまでの原稿も簡単にスキャンが可能だ。ただ、キャリアシートを使わずに、A3原稿をデータ化する技はある。
本連載は2012年12月発売の『ScanSnap仕事便利帳―1台を使い尽くす180の活用法』(山口真弘著、ソフトバンク クリエイティブ刊)から一部抜粋しています。
今、私たちの身のまわりには、ノートやメモ、チラシ、カタログなど、さまざまな「紙」があふれています。オフィスにいても、企画書や提案書、社内文書、名刺といった「紙」に囲まれて働く機会が多いことでしょう。
これらは「紙」のまま置いておくことに意義がある場合もありますが、単に場所をとっているだけ、ということも少なくありません。そのため今、さまざまな書類をワンボタンでデジタルデータにできる「ドキュメントスキャナ」が熱い注目を集めています。
その中でも高い人気を誇る製品が「ScanSnap」。本書では、このScanSnapを活用するコツやアイデアを180個を紹介しています。
ScanSnapの機種「iX500」「S1500」「S1500M」「S1100」では、キャリアシートを利用してA3サイズまでの原稿をスキャンできる。
A3サイズを半分に折りたたみ、キャリアシートに挟んでスキャンすると、専用ソフトウェア「ScanSnap Manager」上で表裏のデータを左右に連結し、元のA3サイズに復元するのだ(片面読み取りのScanSnap S1100は2回に分けて読み取る必要がある)。
一方、ScanSnap S1300iはキャリアシートには非対応だが、A3原稿を読み取る方法がまったくないわけではない。
原稿をA4以下になるようカットしてスキャンし、それをScanSnap Organizer上で合成するのだ。原稿を物理的にカットする必要はあるが、スキャン後に処分する予定なら問題はないはず。ScanSnap S1300iのユーザーは知っておいて損はない技だ。

「ScanSnap Organizer」上で合成したい2つのPDFを選択し、右クリックして「左右に結合」を選ぶ。プレビューが表示されたら、左右が入れ替わっていないか確認して実行(画像=左)。すると、2つのPDFが結合し、見開きの状態になった(画像=右)。ScanSnap S1300iのほか、キャリアシートが別売のScanSnap S1100でも使える技だテクニカルライター。PC周辺機器メーカー2社、ユーザビリティコンサルタントを経てライターとして独立。PC周辺機器や電子書籍、電子辞書、Webサービスについてのハウツー記事をImpress Watch、ITmedia、CNET JapanなどのWebサイトに執筆。
著書に『「自炊」のすすめ 電子書籍「自炊」完全マニュアル』(インプレスジャパン)、『3分LifeHacking』(ソフトバンク クリエイティブ)などがある。
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