――北海道大樹町、SPACE COTANとパートナーシップを結び、ネーミングライツを募集していました。こうした取り組みは今後注力していくのですか。
地域の取り組みはすごく力を入れている領域です。地域における三者協定は増えていて、その時は僕自身もその地域に赴きます。その地域の行政、企業、団体、個人などマルチセクターで新しいモデルを作っていくことに関わっていきたい思いで、全都道府県を回っています。
日本は「課題先進国」といわれるように、人も働き手も減って商店街もシャッター街になってきています。人が減ることによって税収が下がり、医療や教育といったセーフティネットも崩壊するというように、いろいろなものが負のスパイラルになっていきますが、そうならざるを得ない全体的な構造があるわけですよね。それをネガティブに捉えるのではなく、かつての経済成長を前提としたモデルから転換した、新しい仕組みを民間から作っていくやりがいもありますし、やるべきだと思っています。
――クラウドファンディングのプラットフォームは増えてきています。競合も増える中で今後CAMPFIREが伸ばしていく特色は。
個人に寄り添っているのが一番強いかなと思います。個人事業主やスモールビジネスを手掛けている方々に最適化されたプロダクトで、そこにフォーカスし続けたのは僕らの特徴であり強みだと思います。
クラウドファンディングがなかったころは、新しいプロジェクトを立ち上げる資金は、銀行や国から融資してもらうか、個人投資家から調達するか、自力で稼ぐしかありませんでした。特に初期のスタートアップは与信も信用もない段階で、銀行もすぐに融資してくれず、長いデューディリジェンス期間を経てやっと調達できます。だから、クラウドファンディングでこうした金融も民主化していきたいと思っています。
――支援者側にも、目利きの視点が求められますか。
目利きの視点では、小さな金額でもいいから飛び込んでみることだと思います。自分のお金を自分の意思で応援したいと思ったものに支援することを繰り返していくと、ここは支援してよかったなとか、ここは支援したけど結果報告がないなとか、視点が磨かれていくものだと思うんですね。
僕個人でも、これまでスタートアップへの投資や、NPO活動への寄付や、若手のアーティストの支援もしてきましたが、飛び込んでみた結果、それによって自分の見える世界が少しずつ変わっていくなかで、そういった感覚が磨かれていくのかなと思います。
もちろん、僕らの努力として安心して支援してもらえるプラットフォームを目指しています。支援したい方と、プロジェクトをマッチングする精度をもっと上げていかなきゃいけないとも考えています。そこは引き続き、テクノロジーとして可能にしていきたいと思います。
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