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桐谷健太さん主演「ミラクルシティコザ」制作の舞台裏 プロデューサーが見いだした「地方に眠る商機」とは?沖縄を舞台に70年代と現代が交錯(4/4 ページ)

» 2022年01月29日 05時00分 公開
[伏見学ITmedia]
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応募作品の後ろには数千人がいる

 ビジネス的な狙いもあって始めた未完成映画予告編大賞だが、映画に携わる一人の人間として感じ入ることもあると神氏は言う。例えば、全国各地から届く予告編動画。これをつくるだけでもそれなりの費用がかかる。第2回のグランプリ作品である「猿楽町で会いましょう」では、80万円もかかったそうだ。そうまでしてもクリエイターたちは応募してくれる。

 「企画書のコンペだと監督一人でできます。でも、3分の予告編を新たに撮影するとなると、スタッフ、キャストなど最低でも十数人は必要。当然、手弁当です。そう考えると、数千人の人たちが、こんな小さな制作プロダクションの企画に応募してくれたことに胸が熱くなりました」

右は映画配給会社・ラビットハウスの増田英明社長

 応募作品のレベルも回を重ねるごとに高くなっている。まだ見ぬ新たな才能と、その先の大ヒットをつかむために、コロナ禍でも前を向き続けなくてはならない。

川崎クラブチッタでの完成披露<爆音>試写会&舞台挨拶の様子
音楽協力をした沖縄のロックバンド「紫」のライブ
ジョージ紫氏
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