ビジネス的な狙いもあって始めた未完成映画予告編大賞だが、映画に携わる一人の人間として感じ入ることもあると神氏は言う。例えば、全国各地から届く予告編動画。これをつくるだけでもそれなりの費用がかかる。第2回のグランプリ作品である「猿楽町で会いましょう」では、80万円もかかったそうだ。そうまでしてもクリエイターたちは応募してくれる。
「企画書のコンペだと監督一人でできます。でも、3分の予告編を新たに撮影するとなると、スタッフ、キャストなど最低でも十数人は必要。当然、手弁当です。そう考えると、数千人の人たちが、こんな小さな制作プロダクションの企画に応募してくれたことに胸が熱くなりました」
応募作品のレベルも回を重ねるごとに高くなっている。まだ見ぬ新たな才能と、その先の大ヒットをつかむために、コロナ禍でも前を向き続けなくてはならない。
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