――東京ラーメンストリートでは初の期間限定の取り組みが功を奏した形でしょうか。
そう思います。東京駅一番街の特徴として、イベントと一緒にPRをして、より多くのお客さまに来ていただくケースが非常に多かったんですね。例えば東京キャラクターストリートには「いちばんプラザ」というイベントスペースがあります。お菓子をテーマにした一画「東京おかしランド」にも催事スペースがあって、時期ごとにカラーを変えられる強みがあったんです。
一方、東京ラーメンストリートでは、今までこれができてこなかったんです。
――ラーメンストリートには催事スペースとなるような空間がなかったわけですね。そういう経緯から、かつてあった店舗の跡地を「ご当地ラーメンチャレンジ」のスペースとして活用したわけですね。
支那そばやさんでは約3カ月の出店期間中にも時期ごとの限定メニューを出していて、さらにうまくいったと思っています。
実は、常設店舗でも、例えば「東京駅 斑鳩」さんの「うにまぜそば」や「塩らーめん専門 ひるがお」さんの「特製背脂塩らーめん」など、期間限定メニューを展開いただくことによって、東京ラーメンストリート全体でも期間限定色を打ち出すことができ、より多くのお客さまの来店促進につながったと感じています。数字としても全体的に上がっていて、目を見張るものがありましたね。
――小売商品の場合はデパートなどでも催事として当たり前にやっていることだと思います。ただ、店舗を丸ごと期間限定にするとなると機会損失にもつながりかねず、テナント側としてもなかなか勇気がいりますね。
東京ラーメンストリートにイベントの催事区画を設けるのは当社にとっても非常にチャレンジングで、そういう意味も込めてラーメンチャレンジとうたっています。結果的にはそういうところについては本当に多くのお客さまに来館いただけたなと思います。
――リピーターの数はどうですか。
かなりありますね。店舗に伺うと、何回も足を運んでいただきましたというお声はいただいています。支那そばやさんをはじめ、限定メニューを入れていただいたので、そういった変化も楽しんで何度もお越しいただいた方も多かったと思います。今しか食べられないというところがリピートにつながっているのかもしれないですね。
――客数が増えていった実感はありますか。
並んでまで食べたいお客さまを目にすることが多くなりました。少しでも空きが出た時間帯に、そこを狙って来られるお客さまも多く、ずっと安定的な集客ができています。お店の席数は決まっているわけなので、こういうところも大きいですね。
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