
顧客情報がExcelや個人の記憶に頼ったままで、営業の属人化や機会損失に悩んでいませんか? CRM(顧客関係管理)は、そうした課題を解決し、企業の成長を後押しする強力なITツールです。しかし市場には数多くの製品が溢れる今、「結局どれが自社に合うのか分からない」という声も少なくありません。
本記事では、数ある選択肢の中から「自社にとって最適なCRMを見つけ出す」ことを目的に、IT専門メディアの視点から「CRMの基本」から「失敗しない選び方の全ステップ」、「目的別に厳選したおすすめCRM製品」(全58製品/2026年1月時点)までを、あなたの会社の課題解決とツール選定計画に向けて分かりやすく解説します。
無料でIT製品選びをお手伝いします
目次
- なぜ今CRMが必須なのか? 5分でわかる基本と4つのメリット
- 【最重要】自社に合うCRMツールが見つかる “失敗しない”選び方 5ステップ
- 【2026年版】無料もしくは低コストで運用できるCRMツール15選
- 【2026年版】中小企業向けエディション/機能のあるCRMツール10選
- 【2026年版】中~大企業・グローバル企業・官公庁等向けのCRMツール11選
- 【2026年版】SFA機能を備え営業サポートも可能なCRMツール16選
- 【2026年版】MA機能を備え、マーケティングにも強いCRMツール10選
- 【2026年版】特定の業界・目的・用途に特化したCRMツール17選
- CRM導入を成功に導く3つの秘訣と活用のヒント
- (補足説明)CRMシステムの主な機能
- (補足説明)CRMツールの主な分類
- 最適なCRMツール選びは、顧客と向き合い、成果と成長の再設計に向けた第一歩
- 今すぐ資料請求できる「CRM(顧客管理システム)」製品一覧
- レビュー別ランキング
- 関連記事
なぜ今CRMが必須なのか? 5分でわかる基本と4つのメリット
まずはCRMの基本的な概念と、導入することで企業が得られる具体的なメリットを解説します。ビジネスに不可欠とされる理由を理解し、SFAやMAといった関連ツールとの違いも図解で整理することで、CRMの全体像を把握しましょう。
CRMとは? 「顧客と良好な関係を築く」ための仕組み
CRMとは「Customer Relationship Management」の略で、日本語では「顧客関係管理」と訳されます。その本質は、顧客との関係性を良好に維持し、LTV(顧客生涯価値)の最大化を目指す経営手法、そしてそれを実現するためのシステムを指します。
具体的にはCRMは、顧客の基本情報(会社名、担当者情報など)から、商談の進捗状況、購買履歴、問合せ内容といったあらゆる接点のデータを一元管理し、社内の複数の部門(営業、マーケティング、カスタマーサービスなど)で共有できるプラットフォームです。この情報共有の基盤を構築することが、顧客満足度を向上させる第一歩となります。
【図解】CRM、SFA、MAそれぞれの役割の違いは?
CRMと混同されやすいツールにSFA(営業支援システム)とMA(マーケティングオートメーション)があります。これらは連携して使われるシーンが多いことから、そもそも機能が統合・融合されている製品も同様に多いのですが、それぞれの役割・対象領域の違いは認識しておきましょう。
- CRM(顧客関係管理):顧客データを統合し、全社で活用するためのデータベースとしての役割が中心。既存顧客との長期的な関係構築も得意。
- SFA(営業支援):営業活動の効率化に特化。案件管理や予実管理、活動報告(日報)などを通じて、営業担当者の生産性向上を支援する。
- MA(マーケティング):見込み顧客(リード)の獲得から育成に特化。メール配信やWeb行動分析、スコアリングなどを自動化する。

CRMのメリット
- メリット1:顧客情報を一元化し、属人化を防ぐ
- メリット2:営業プロセスを可視化し、売上を安定させる
- メリット3:顧客満足度を高め、LTVを最大化する
- メリット4:手作業を自動化し、生産性を向上させる
メリット1:顧客情報を一元化し、属人化を防ぐ
最大のメリットは、顧客情報の一元管理です。Excelや名刺、個人の記憶に散在していたデータを一つのプラットフォームに集約することで、担当者が変わってもスムーズな引き継ぎが可能に。営業活動の属人化を防ぎ、組織全体の対応品質を向上させます。
メリット2:営業プロセスを可視化し、売上を安定させる
案件ごとの進捗や受注確度、担当者の行動履歴がリアルタイムで可視化されます。マネージャーはダッシュボードなどで全体の状況を把握し、的確なアドバイスやリソース配分が可能に。売上予測の精度も高まり、安定した事業運営に貢献します。
メリット3:顧客満足度を高め、LTVを最大化する
蓄積された過去の購買履歴や問い合わせ内容を分析することで、顧客一人ひとりのニーズや興味を深く理解できます。これにより、パーソナライズされた提案やフォローアップが実行でき、顧客満足度とリピート率の向上、LTVの最大化に繋がります。
メリット4:手作業を自動化し、生産性を向上させる
日報作成やデータ入力、メール配信といった定型業務を自動化するワークフロー機能も充実しています。営業担当者は煩雑な作業から解放され、顧客とのコミュニケーションといったコア業務に集中できる時間が増え、組織全体の生産性が向上します。
おすすめMA、SFA、CRMの違い|どれが自社に向いているのかを判別する方法
【最重要】自社に合うCRMツールが見つかる “失敗しない”選び方 5ステップ
CRMの選定で最も重要なのが「自社の課題に合った選定軸を持つこと」です。ここではツール選定で絶対に外せない5つのステップを具体的な確認項目と共に解説します。このプロセスを実行することで導入後の「こんなはずではなかった」というリスクを大幅に軽減できるでしょう。
Step1:目的の明確化 – 「誰の」「どんな課題」を解決したいか?
まず、「なぜCRMを導入するのか」という目的を明確にします。
具体的には、「売上を10%増加させたい」「営業担当者の残業時間を20%削減したい」など、具体的な指標(KPI)を設定することが重要です。目的が曖昧だと必要な機能も定まらず、導入そのものがゴールになってしまいます。
Step2:機能の要件定義 – 「Must(必須)」と「Want(理想)」を整理する
目的を達成するために必要な機能を洗い出します。
「顧客情報の一元管理」や「案件の進捗管理」は必須(Must)だが、「AIによる売上予測」は将来的には欲しい(Want)など、項目や機能に優先順位を付けましょう。市場には多機能をうたう製品も多く、それならば多くのニーズを満たしやすそう/将来的に長く使えそうという考え方もあります。その一方で、多くの場合機能が多いほどコストも高くなります。
自社にとって本当に必要な機能を見極めることが費用対効果を高めるコツです。
Step3:使いやすさの確認 – 現場の担当者が直感的に使えるか?
どれだけ高機能でも、現場の担当者が使いこなせなければ意味がありません。モバイル対応やUI(画面デザイン)はどうか、データ入力に手間がかからないかなど、操作性は必ずチェックしましょう。資料請求サービスとともに一定期間無料でツールを試用できる「無料トライアル」などを活用し、実際に利用するメンバーに操作感を体験してもらうのが特に効果的です。
Step4:費用対効果の検証 – コスト構造と将来の拡張性を評価する
クラウド型(SaaS)CRMの費用は、初期費用と月額料金で構成されるのが一般的です。クラウド型(SaaS)は多くのシーンでオンプレミス型と比べて初期費用が安く、ユーザー数に応じて料金が決まる月額制が多いですが、ユーザーが増加するとコストも増大していきます。自社の予算や将来的な事業の拡大(拡張性)も考慮し、長期的なコスト計画も検討しましょう。
Step5:サポートとセキュリティ – 導入後も安心して使えるか?
導入初期や運用中に問題が発生した際のサポート体制は重要です。日本語での電話やチャットサポートはあるか、マニュアルやFAQは充実しているかを確認します。また、顧客データという機密情報を扱うため、セキュリティ対策(データの暗号化、アクセス制限など)が万全であることも必須のチェック項目です。
【2026年版】無料もしくは低コストで運用できるCRMツール15選
- →無料もしくは低コストで運用したい企業向け
- 中小企業向けエディション/機能/特徴を持つ製品
- 多機能/中~大企業・グローバル企業・官公庁向け製品
- SFA機能も備え、営業力強化を望む企業向け
- MA機能も備え、マーケティング体制強化を望む企業向け
- 特定の業界、目的・用途に特化した特徴を持つ製品
コストを抑えて業務改善を進めたい中小企業やスタートアップにとって、「無料」や「低価格」は導入の強い後押しになります。ここではIT担当が不在でも手軽に使える、初期費用ゼロ・月額無料または安価で始められるCRMを厳選して紹介します。(製品名abcあいうえお順/2026年1月時点)→【並べ替える/機能の有無で探す】
Ambassador Relations Tool
| 特徴 | Ambassador Relations Toolは、株式会社コンファクトリーが提供しているクラウド型のCRMツールです。有料プラン3種と無料プランがあります。無料プランでも、1万人までの顧客を登録可能、1回あたり1万通までのメールを一括送信できます。そのほか、アンバサダーフォーム機能やアンケート自動集計機能、売り上げ分析機能なども利用可能です。有料プランのトライアル期間はありません。 |
| ベンダーのWebサイト | https://amb-r-t.jp/ |
Freshsales Suite
| 特徴 | Freshsales Suiteは、Freshworks Inc.が提供しているクラウド型のCRMツールです。有料プラン3種と無料プランがあります。一つの製品の中にCRM、SFA、MAの機能がオールインワンで搭載されている点が大きな特徴です。顧客の基本情報管理機能はもちろん、見込み客管理機能、営業活動支援、データ分析機能が利用できます。トライアル期間は21日間です。 |
| ベンダーのWebサイト | https://www.freshworks.com/jp/crm/suite/ |








































































