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シチュエーション別、LED電球“使える”ランキング失敗しないLED電球の選び方(11)(3/3 ページ)

» 2011年05月13日 13時48分 公開
[橘十徳,ITmedia]
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食卓(フルーツ)編

1位:東芝ライテック「LDA9L」
2位:パナソニック「LDA9L-H」
3位:シャープ「DL-LA62L」

 今度は食卓を囲むシチュエーションを想定し、和室のテーブルに置いたフルーツだけで比べてみた。この条件だと明るさの面でどうしても9ワットクラスの独壇場となってしまう。

 1位に選んだのは東芝ライテック「E-CORE LDA9L」で、自然な発色でリンゴの赤やレモンの黄色が生き生きとしておいしそうに見える。

 2位のパナソニック「EVERLEDS LDA9L-H」はLDA9Lに比べて少し白っぽいが、明るい発色でさわやかな感じだ。3位のシャープ「ELM DL-LA62L」は東芝とパナソニックに比べるとわずかに暗めだが、オレンジの色合いが鮮明に見えて好印象である。

洋室編

1位:東芝ライテック「LDA9L」
2位:パナソニック「LDA9L-H」
3位:パナソニック「LDA7LG」

 最後は洋室の間接照明だ。ここでもベスト1は東芝ライテック「E-CORE LDA9L」で、光束が高く光が下部にも十分行き渡っている。落ち着いた色合いも洋室に合うと思う。2位のパナソニック「EVERLEDS LDA9L-H」は、配光角は少し狭めだが、光量が多いせいか天井に反射した光が下部に回って部屋全体が明るく見える。

 3位のパナソニック「EVERLEDS LDA7LG」は9ワットクラスよりも暗いものの、ここでも配光角の広さにより、白熱灯のような違和感のない光の広がり方をしている。ただし和室のときにも述べたように、絶対的な明るさはやはり9ワットクラスに分があるため、複数の間接照明を置くケースや、サブ的な照明として使うケースにおすすめしたい。

用途に合わせて上手な使い分けを

 全体を通して見ると、どのメーカーも配光角や明るさの面である程度の水準はクリアしており、1年前に比べると明らかに“ハズレ”の製品はほとんどなくなってきている。ただ、色味についてはいまだに各メーカーとも大きな違いがあるので注意が必要だ。色味は個人の好みによるところが多いので、今回のランキングは参考程度に捉えて、写真を見て各製品の傾向を自分の目で判断してほしい。

 現状ではまだLED電球は白熱灯や電球形蛍光灯に比べると高価なので、リビングや食卓のメインライトとして使う場合は明るさや色味にこだわり、トイレや廊下などは価格を優先させるという手もある。自分の用途に合わせて各社のLED電球をうまく使い分けていただきたい。

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