ものづくり白書2025を読み解く(2):
製造業で「成果が出るDX」と「停滞するDX」、促進のための政府や団体の支援策
日本のモノづくりの現状を示す「2025年版ものづくり白書」が2025年5月30日に公開された。本連載では「2025年版ものづくり白書」の内容からDXや競争力などについてのポイントについて抜粋して紹介している。第2回では、競争力強化に向けたDXの在り方と政府の支援について取り上げる。(2025/7/9)
研究開発の最前線:
シリコンスラッジをパワー半導体の原料に 活用に向けた本格検討スタート
レゾナックと東北大学は、シリコンウエハーの製造過程で発生する廃棄物であるシリコンスラッジと炭化ケイ素(SiC)粉末を、パワー半導体のSiC単結晶材料の成長用原料として応用するための基礎検討が完了し、活用に向けた本格検討を開始した。(2025/7/9)
破産から2年で再生した“高速DX”
レガシーシステムからSAPのクラウドERPへ 移行成功の鍵「脱カスタマイズ」とは
2022年に破産手続きを経験した鉱業会社が、「SAP S/4HANA Cloud Public Edition」を中心としたDXを進めている。紙と鉛筆での業務が当たり前だった組織は、なぜわずか2年でAI技術の業務活用にまで至ったのか。(2025/7/9)
材料技術:
脱アルミとモノマテリアル化実現のPTP用フィルム 高いバリア性も搭載
DNPは、PTPのアルミ箔をシートと同じ材質のポリプロピレン(PP)に置き換えられるPTP用PPフィルムを開発したと発表した。(2025/7/8)
これからの中小製造業DXの話をしよう(6):
なぜあの会社はうまくいったのか? 中小製造業のためのデジタル化ステップ
本連載では、筆者が参加したIoTを活用した大田区の中小製造業支援プロジェクトの成果を基に、小規模な製造業が今後取り組むべきデジタル化の方向性や事例を解説していきます。第3〜5回は実際の中小製造業におけるデジタル化の取り組み事例を紹介しましたが、今回はそこから見えたポイントについてまとめます。(2025/7/8)
日刊MONOist月曜版 編集後記:
七夕だからこそ考えたい「リモートワーク」と「リアル出社」
どちらが良いのでしょうか。(2025/7/7)
製造マネジメントニュース:
生成AIを活用した品質保証支援を実証、日立大みか事業所で熟練者の暗黙知を再現
日立製作所は、電力や鉄道、上下水道向け制御システムを展開する大みか事業所において、生成AIを活用した品質保証支援の実証実験を実施した。熟練者の暗黙知を形式知化してAIに組み込んでいる。(2025/7/7)
メカ設計ニュース:
製造業向けに紙の図面を電子化するスキャン代行サービスを開始
New Innovationsは、AI図面管理システム「図面バンク」において、製造業向けの「図面スキャン代行サービス」を開始した。紙で保管する図面を電子化することで、図面検索や情報共有を効率化できる。(2025/7/7)
「キレイごとナシ」のマネジメント論:
「売れる」は禁句──営業会議で使うと“組織が腐る”言葉の正体
業績低迷に悩む企業が、営業会議の「言葉」を変えただけで再生。組織を変える第一歩は、意外にも“言い回し”から始まった。(2025/7/7)
DXにはアナログな部分がとても大事:
「デジタル化」のその先へ! 長野の中小企業がDXで挑む市場変化という魔物
DXを「デジタル化による業務効率化」ではなく、本当の意味での「変革」として捉え、市場変化に対応すべくチャレンジする長野テクトロン。最初は批判的な声が多かったが、現在は従業員が前のめりに。同社がたどった従業員を巻き込んだプロセスとは?(2025/7/2)
サプライチェーンを丸ごと変革:
製造業のカーボンニュートラルを実現する3つのポイント
カーボンニュートラルへの対応は製造業の生き残りをかけた最重要テーマだ。しかし「本質的に温室効果ガスを削減し、企業価値を高められていない」と頭を抱える経営者も多い。この難題解決を支援する電通総研の担当者に解決策を聞いた。(2025/7/7)
大企業、夏のボーナスはいくら? 過去最高の水準に
日本経済団体連合会は7月3日、大手企業の夏季賞与・一時金の妥結状況(第1回集計)を発表した。(2025/7/4)
モノづくりデータ基盤となるPLMの進化:
PR:AI時代にふさわしいPLMの在り方とは? “つながり”とローコードがカギ
生成AIなどAI技術の進化が目覚ましい勢いで進む中、モノづくり業務もAIによってさまざまな形で変わろうとしている。しかし、AI活用の恩恵を受けるためには、その学習の土台となる自社のデータを蓄積し、活用できるようにするためのデータ基盤の整備が必須だ。エンジニアリングチェーンにおいてその役割を果たすのがPLMだと見られているが、AI時代にふさわしいPLMの在り方とはどのようなものなのだろうか。(2025/7/3)
ロボット開発:
PR:マックスが挑んだ鉄筋結束ロボットの開発プロジェクト MBDが救世主に
文房具のホッチキスで知られるマックスは新規事業として鉄筋結束ロボットの開発に取り組んでいる。一度は頓挫しかけた開発プロジェクトを成功裏に導く立役者になったのが、MBDの開発環境であるMathWorksの「MATLAB」と「Simulink」である。(2025/7/1)
電子ブックレット:
60周年!「electronica 2024」展示会レポート
「EE Times Japan」に掲載した主要な記事を、読みやすいPDF形式の電子ブックレットに再編集した「エンジニア電子ブックレット」。今回は、欧州最大規模のエレクトロニクス展示会「electronica 2024」のレポート記事をまとめた。(2025/7/3)
CAEニュース:
設計者が感じる「CAEは難しい」の壁をなくすシミュレーションツール開発へ
名古屋大学発の学生ベンチャー企業FAIは、経済産業省のGo-Tech事業(成長型中小企業等研究開発支援事業)に採択されたと発表した。商用CAEソフトウェアを複数用意せずとも最適設計が可能となる、画期的なシミュレーションツールの開発を目指す。(2025/7/3)
製造現場DX:
PR:XVL 3Dアニメーションが変える製造現場の姿
製造現場の人手不足が深刻化する中、人材の国際化やその早期の戦力化が必要となり、「誰でも簡単に作業できる仕組み」が求められている。作業指示書を3Dアニメーション化し大きな成果を生んだ古野電気 三木工場の事例を紹介する。(2025/7/3)
生成AIで変わるサイバーセキュリティ NECとIDCが語る「AI×セキュリティ」の要点
NEC Corporate Executive CISOの淵上真一氏と、IDC Japan リサーチマネージャーの赤間健一氏による講演の内容から、AI時代のセキュリティ戦略の最前線を読み解く。(2025/7/3)
CIO Dive:
SAPがクラウドファースト戦略に“ますます必死” クラウド移行はもっと「簡素化」できる?
クラウドファースト戦略をまい進するSAP。数十年かけてカスタマイズしたオンプレミス版からの移行を渋る顧客を多く抱える同社が、クラウド移行を後押しするために発表した新製品と施策とは。(2025/7/3)
協働ロボット:
新製品で攻勢かける中国Dobot、協働ロボット開発に累計200億円投資
中国の協働ロボットメーカー、Dobot Roboticsは新製品発表会を開催し、ヒューマノイドロボットや協働ロボットの新モデルなどを披露した。(2025/7/2)
製造業IoT:
電源もWi-Fiもない場所にクラウド録画カメラ、工事不要で設置できる
ソラコムはクラウドカメラサービス「ソラカメ」に、電源やWi-Fi環境のない屋外でも設置できるカメラとその周辺機器の新商品を追加して発売する。(2025/7/2)
ロシアで未払い賃金急増 1年で3倍超、なぜ?
ロシアで企業による従業員への賃金未払いが拡大している(2025/7/1)
製造現場向けAI技術:
シーメンスとNVIDIA、パートナーシップ拡大で製造現場向けAI機能を強化
Siemens(シーメンス)は、NVIDIAとのパートナーシップを拡大すると発表した。「Siemens Xceleratorプラットフォーム」とNVIDIAのAIおよびアクセラレーテッドコンピューティングを連携させ、工場現場の変革と、グローバル製造業におけるAIの機能強化を目指す。(2025/7/1)
製造ITニュース:
NTTコム、業務特化型AIエージェント20種を用いた業界別ソリューション提供
NTTコミュニケーションズは、20種の業務特化型AIエージェントを活用した業界別ソリューションを提供開始した。まずは、金融や公共、製造分野向けに展開。2026年には200種までの拡充を目指す。(2025/7/1)
リチウムイオン電池製造ラインで検証:
SEM画像解析とAI活用、製造途中で性能を予測 日立製作所
日立製作所と日立ハイテクは、製造ラインの立ち上げと歩留まり向上を支援する「プロセスインフォマティクス技術」を開発した。リチウムイオン電池の試作ラインに開発した技術を導入して検証したところ、中間工程品の段階において製品性能を高い精度で予測することに成功した。(2025/7/1)
メカ設計ニュース:
設計レビューソリューションにリクエスト機能追加 属人化や指摘漏れを解消
Sceneは、製造業向けの課題追跡/管理ツール「Issues」に、レビューリクエスト機能を追加した。デザインレビューの標準化が可能になり、指摘漏れを回避して手戻りを抑止できる。(2025/7/1)
1万4800社を分析:
「倒産リスク」が高い業種ランキング 3位「漁業・水産養殖業」、2位「宿泊業」、1位は?
1年以内に倒産する可能性が高い企業が多い業種とは? AI与信管理サービスを提供するアラームボックス(東京都新宿区)が調査を実施した。(2025/6/30)
FAインタビュー:
三菱電機がサイバー攻撃デモを実施する理由、見学後「われわれそっちのけで議論」
三菱電機は横浜OTセキュリティラボに工場の模擬環境を設け、実機を用いたサイバー攻撃のデモ体験を行っている。その狙いを同社の担当者に聞いた。(2025/6/30)
ノーコード開発とは? メリット、デメリット、活用事例が分かる
業務改善の手段として注目される「ノーコード開発」。その概要から、業界動向、導入のメリット・デメリット、現場での活用事例、ノーコード開発ツールの導入ポイントまで、調査データを交えながら詳しく説明する。(2025/6/30)
「キレイごとナシ」のマネジメント論:
「前にも言ったよね」が職場を壊す――部下が動き出す“言い換えマネジメント”の技術
同じミス、遅い進行、伝わらない指示──その原因は上司の“ひと言”かもしれない。部下のやる気を奪わず、自然と動かす言葉の選び方とは? トップコンサルタントが教える、職場の空気を変えるマネジメントの言語戦略。(2025/6/30)
小川製作所のスキマ時間にながめる経済データ(36):
日本は格差是正の再分配が不十分? ジニ係数の国際比較で見る所得格差
ビジネスを進める上で、日本経済の立ち位置を知ることはとても大切です。本連載では「スキマ時間に読める経済データ」をテーマに、役立つ情報を皆さんと共有していきます。今回は家計の所得格差を表す「ジニ係数」の国際比較について紹介します。(2025/6/30)
委託元と委託先が抱える根本原因を解消:
PR:サプライチェーンセキュリティは「共創型」で強化する リスクを可視化して「安全な取引関係」を築く秘訣とは?
サプライチェーン攻撃が激化する今、委託元にとって侵入の起点となり得る委託先のセキュリティ評価を適切に実施することは急務だ。だが、さまざまな制約からこれがうまく機能しないケースも多い。委託元と委託先が持つ根本原因を解消する秘訣とは。(2025/6/26)
不確実性が「ニューノーマル」に:
トランプ政権の100日間 サプライチェーンに吹き荒れた嵐
ドナルド・トランプ米大統領は、2期目就任後の最初の100日間で、米国の貿易政策の急激かつ劇的な改革を進めた。関税政策の急激な転換によって、複雑に入り組んだエレクトロニクス/半導体サプライチェーンには大きな混乱が巻き起こった。(2025/6/30)
物流企業よ、熱中症を「経営課題」に格上げせよ 空調服だけではない!最新対策グッズ
空調の効きづらい巨大空間の庫内作業や、炎天下での配送業務など、物流現場は、熱中症のリスクと隣り合わせであることは、厚生労働省のデータでも明らかになっている。熱中症対策として、企業は何ができるだろうか。(2025/6/27)
AIとデータ基盤で実現する製造業変革論(3):
「経験値大国」日本 〜SoIだからできる日本の経験値の活用〜
本連載では、製造業の競争力の維持/強化に欠かせないPLMに焦点を当て、データ活用の課題を整理しながら、コンセプトとしてのPLM実現に向けたアプローチを解説する。第3回では、日本の製造業の強みである「経験値」の活用について考察する。(2025/6/27)
エッジAIから最新のNASまで――「Interop 2025」で見かけた気になるモノをチェック!
幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催された「Interop Tokyo 2025」では、さまざまなITデバイスやソリューションが展示された。この記事ではレノボグループ、VAIO、サードウェーブ、Synology、UGREENの5社の展示を紹介する。(2025/6/26)
クイズで学ぶ! モノづくりトレンド:
【クイズ】AI時代における製造業のコンテンツ戦略として有効な戦略とは?
MONOistの記事からクイズを出題! モノづくり業界の知識を楽しく増やしていきましょう。今回は「間違いだらけの製造業デジタルマーケティング」からピックアップしました。(2025/6/26)
マテリアルズインフォマティクス:
SpaceXやAppleに見る、日本のモノづくり力を過去の栄光とした先進の材料設計とは
エンソートのマイケル・ハイバー氏が「研究開発におけるAI活用事例:マテリアルズインフォマティクスによる材料探索と製品開発」と題した講演を行い、日本のモノづくり力を超える原動力となりつつあるAIを活用した先進的な材料設計について説明した。(2025/6/26)
データ保護から始める最終防壁構築:
“ヒトとカネ”の壁を越えろ ないない尽くしでもできるランサムウェア対策
ランサムウェア被害が増加する中、企業は限られた予算やリソースを活用し、これに対抗する策を講じる必要があります。まず初めに何から取り組むべきでしょうか。事例を交えてデータ保護の観点からランサムウェア対策を掘り下げます。(2025/6/26)
[関西]製造業カーボンニュートラル展:
ただの“環境対応”で終わらせない、製造現場に適応するカーボンソリューション
2025年5月14〜16日、インテックス大阪で「関西Factory Innovation Week 2025」が初開催された。本稿では、構成展の1つである「製造業カーボンニュートラル展」に出展した企業の中から注目の製品やサービスを紹介する。(2025/6/25)
リアルタイムOS:
PR:最新のロボットや医療機器の要件を満たす組み込みシステムの開発には何が必要か
自動車やロボット、医療機器などのミッションクリティカルな組み込みシステムの開発では機能安全やセキュリティへの対応は必須要件だ。近年は、さらにその先の差別化要因としてソフトウェアの力を引き出すSDxを実現する必要がある。(2025/6/25)
メカ設計 イベントレポート:
もう“試作だけ”じゃない 「最終製品」「量産」から見るAMの現在地と未来
ストラタシス・ジャパンは、ユーザー事例や最新情報を紹介するプライベートセミナー「ストラタシス・デー」を開催した。本稿では、セミナーに登壇した八十島プロシード、キャステム、m-techの3社による講演内容をダイジェストで紹介する。(2025/6/25)
導入事例:
PR:3D CADを導入したのに成果が出ない!? ケーテー製作所から学ぶCAD選定の心得
脱2次元、3D推進の流れとともに、製造業では3D CADの導入が当たり前になりつつある。しかし、コストをかけて導入したにもかかわらず、期待した成果が得られず、かえって効率が低下するケースも珍しくない。かつて同様の課題に直面していたケーテー製作所を救ったのが「IRONCAD」だ。(2025/6/24)
設備保全DXの現状と課題(3):
なぜ紙やExcelの管理がなくならないのか その構造と克服へのステップ
本連載では設備保全業務のデジタル化が生む効用と、現場で直面しがちな課題などを基礎から分かりやすく解説していきます。今回は、いまだに紙やExcelによる管理が行われている構造を深掘りし、それらを解消するための具体的なステップを紹介します。(2025/6/24)
ものづくり太郎のPLM講座(2):
なぜ日本の製造業はPLM構築につまずくのか? よくある失敗事例を見てみる
「すり合わせ」や「現場力」が強いとされる日本の製造業だが、設計と製造、調達などが分断されており、人手による多大なすり合わせ作業が発生している。本連載では、ものづくりYouTuberで製造業に深い知見を持つブーステック 永井夏男(ものづくり太郎)氏が、この分断を解決するPLMの必要性や導入方法について紹介する。第2回では、日本の製造業がPLM導入で失敗する理由について掘り下げる。(2025/7/2)
サプライチェーン改革:
時は来た、パナソニック コネクトが国内物流ソリューション事業を本格展開へ
パナソニック コネクトが国内向け物流ソリューション事業の方針について説明。「現場から始める全体最適化」をコンセプトに、2024年4月に立ち上げたSCM事業センターを中核とする約700人の体制で、2030年度までに製造業や消費財、小売りを中心に50社の採用を目指す。(2025/6/23)
変革の旗手たち〜DXが描く未来像〜:
なぜ三菱電機「Serendie」は立ち上がったのか データドリブンによる価値創出の狙い
三菱電機は2024年5月にデジタル基盤「Serendie」(セレンディ)を立ち上げた。同社DXイノベーションセンターが主体となって運営。長年培ってきたモノづくりの強みと、データ活用による新たな価値創出を融合させる狙いがある。同社執行役員で、DXイノベーションセンターの朝日宣雄センター長にインタビューした。(2025/6/23)
メカ設計ニュース:
AIによる生産要件の自動判定機能が好評な3Dプラットフォーム
LIGHTzは、製造業の設計開発における開発速度や生産性の向上を支援する3Dプラットフォーム「blooplinter」の導入が製造業で進んでいると発表した。特に「AI要件チェック機能」が活用されているという。(2025/6/23)
「退職代行」使っているのはどんな人? 企業の7%が「辞めた人がいた」と回答
東京商工リサーチの調査で、退職代行を利用して辞めた従業員がいたと答えた企業は全体の7.2%。年代別では20代が60.8%と最多で、若年層を中心に利用が広がっている実態が浮かび上がった。(2025/6/21)
経験者に聞いた:
午後3時にラジオ体操? 製造業の現場で驚いた習慣ランキング
ビズヒッツは、「製造業の現場で驚いた習慣&文化」に関する意識調査を実施した。製造業ならではの習慣&文化で1位に選ばれたのは?(2025/6/20)