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» 2004年03月31日 19時43分 公開

データ連携で“紙の手帳CLIE”のPIMを快適にPDA Talk

CLIE「PEG-TH55」に搭載された「クリエ オーガナイザー」は確かに便利なソフトだ。ただ、アドレス帳やメモなど、各PIM機能のデータ連携ができないのが惜しまれる。今回はそれを可能にするソフト「PsLink」を紹介する。

[山田道夫,ITmedia]

 CLIE「TH55」が“紙の手帳のように”使えるのは、オリジナルのPIMソフトとして搭載された「クリエ オーガナイザー」のおかげだ(レビュー記事参照)。初心者にも扱いやすく、PDAの新しい方向性を示したソフトだが、筆者には2つの不満がある。

 まず第一に、高速ではないという点。実用的な速度ではあるが、筆者が利用している米Palmの「Tungsten C」や、ソニーの「PEG-NX80V」でPIMを使っている時のような“ぴたぴたっと決まる”爽快感がない。

 第二にアドレス帳やメモなど、各PIMソフト間のデータ連携に対応していない点。スケジュールからアドレスに飛んだり、アラームからメモを呼び出したり、といった使い方が出来ないのは惜しまれる。データ活用ボタンを使えば、範囲指定した文字列を含む情報を検索できるが、もっと直感的な連携が出来たら……とも思ってしまうのだ。

 ただ、この二番目の不満点は、クリエ オーガナイザーではなく、「PsLink」というオンラインソフトとTH55のアドレス帳やメモ帳、予定表を組み合わせて使うことで解決できる。PsLinkはテキストデータをハイパーテキストのように扱うことを可能にするオンラインソフトだ。

 ここでは、TH55でPsLinkを使ってデータ連携する方法を紹介しよう。

 なお筆者の環境では、標準のスケジューラをオンラインソフトの「KsDatebook」に、「Memo」を「PsMemo」に、「Address」を「Addrex」に置き換えている。「PsMemo」はエディタ代わりに利用でき、「Addrex」は軽快でインクリメンタルサーチにも対応していて便利に使えるからだ。もちろん、Palmデバイスに付属する標準のMemoやアドレス帳でも連携は可能だ。

  • 今回の利用環境
CLIEオリジナルソフト 置き換えたソフト
予定表 KsDatebook
Memo PsMemo
Address Addrex
 今回の記事では、上記のような環境に置き換えたTH55にデータ連携ソフトのPsMemoを導入した

 PsLinkは、「ホーム」の「環境設定」から「PsLink」を選んで各種の設定を行う。ここでは、「Memo」を「PsMemo」に、「Address」を「Addrex」に変更してある。ダブルタップする時のタグは、変更可能だ

予定表とアドレス帳を連携させると

 例えば、14時に山田さんに電話する場合を考えよう。クリエ オーガナイザーでも当然予定は普通に入力でき、アラームを設定すれば音で知らせてくれる。ただこの先が問題で、電話番号は「アドレス」を呼び出して調べる必要がある。検索するか、「あかさたなはまやらわ」のタブから該当する名前のタブを選んで見つけなければならない。

 電話をかけたい時というのは、差し迫った時間の中で行うことも多く、できるなら手順は短くしたい。PsLinkを使えば、アラームが鳴ったとき、何回かダブルタップするだけで当該ユーザーの電話番号を表示させられる。

 連携させる方法は次の通りだ。

 まず、スケジュールソフトの「KsDatebook」を起動する。KsDatebookは、時刻や新規をタップしなくても、直接書きたい部分をタップすれば予定の入力が可能だ。次に「山田」と入力し、そのまわりを[ ]aで囲む(ほかの文字で囲むように設定は変えられる)。あとは用件の「電話」や「どういった用事で電話するのか」を書いておけばいい。

 「詳細」をタップして「アラーム」チェックボックスをチェックする。これで、指定した時間にアラームが鳴ることになる。「OK」ボタンをタップして、設定は完了だ。

 ここからは実際の利用イメージだ。予定のアラームが鳴り出したらOKボタンをタップしてアラームを止める。そのあと [山田]a をダブルタップするとアドレス帳ソフトのAddrexが起動し「山田」さんの項目になる。これで電話を見てかければいい。

 ただし選んだ文字とまったく同じ名字や名前、見出しがアドレスデータの中にある場合は、降順の最初しか見ないという問題点もある。それを避けるために、同じ名前なら会社名を登録しておく、などの工夫も必要だ。

 また「コメント」をタップして、メモとして電話をかけた日付を記述しておくのも便利だ。コメントの日付をダブルタップすれば、該当する日のKsDatebookにジャンプするので、どんな内容の電話をかけたかも確認できる。

 KsDatebookに予定を入力する。「山田」さんはAddrexにすでに入力されている(左)。「詳細」ボタンをタップして、「アラーム」チェックボックスをオンにする(中)。KsDatebookの [ ]a で囲まれた部分をダブルタップするとAddrexの該当する人の項目にジャンプする(右)
 「編集」をタップし、次に「コメント」をタップする。電話をかける日付を入力しておく(環境設定→書式で設定した「日付」と同じ形式である必要がある)。入力した日付をダブルタップすると、該当する日付のKsDatebookにジャンプする(左)。時間になるとアラームが鳴るので、「OK」ボタンをタップし、 [山田]a をダブルタップすると電話番号が分かる(右)

 ほかにもPsLinkを使えば、予定表やアドレス、メモ情報を、ユーザーが設定したプログラムのデータ同士を連携させた状態のままPC側とのデータを行える。それぞれのデータをタップするだけで連携したデータにアクセス可能だ。

Intellisync for Sony CLIEの不具合が解決

 OutlookとCLIEのデータを同期させる場合は、IntelliSync for Sony CLIEを使うことになる。TH55にバンドルされるIntelliSync for Sony CLIEは、従来のCLIE用IntelliSyncと異なり、過去のデータを同期できないという不具合があったが3月25日に、この問題を解決するアップデータが公開された。

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