前回、ドコモに負けじと新機種ラッシュの週となったauの販売ランキング。今回も違った意味で予想外の事態となった。
前回、おそらく大差を付けて首位だった(総合ランキングでも、au端末で唯一5位にランクインした)「INFOBAR 2」が急ブレーキをかけたように一気に5位まで落ちてしまった。
変わって首位になったのは、カシオ計算機製の「EXILIMケータイ W53CA」(前回3位)。続いて2位にシャープ製の「W52SH」(前回4位)、3位に東芝製の「W53T」(前回2位)が入り、2007年夏モデル(イコール 1円/0円端末)が上位を占める結果に戻ってしまった。
auの2007年秋冬モデルで気を吐くのは、日立製作所製の極薄ワンセグ「Woooケータイ W53H」くらいだろうか。Woooケータイ W53Hは前回の5位から1つ順位を上げ、INFOBAR 2より上位の4位に入った。
最後の2007年内発売モデルとなる東芝製の極薄端末「W55T」は12月7日から順次発売されたが、集計期間が2日間のみだったためかランクインは果たせなかった。W55Tは、主に30〜40代の男性会社員をターゲットにプレミアム感を演出する端末ということで、平日の集計を含めるとどうなるだろう。こちらは次回の集計まで見守ることにしよう。
ともあれ、スタートダッシュを決めた人が2周目でいきなりバテる、小中学生時代にありがちなマラソン大会を想像してしまうほど、今回のランキングは「0円/1円」の旧端末が上位を占める結果に戻った。
ソフトバンクモバイルの販売ランキングは今回、新機種発売効果でかなりの順位の変動があった。
首位は、2007年秋冬モデルの“AQUOSケータイ第4弾”「920SH」が獲得。連続首位記録を「3」に伸ばし、好調を維持する。続いて“AQUOSケータイ第2弾”の「911SH」(2006年11月発売)、スリム&シンプル端末「705Px」がランクインした。
そして、今回初登場の新機種「THE PREMIUM 821SH」と「913SH G TYPE-CHAR」がそれぞれ4位と7位に入った。
THE PREMIUM 821SHは上質デザインの極薄ボディが特徴のワンセグ携帯。厚さ12.9ミリのステンレスボディを採用し、8xxの型番となるスタンダードモデルながら、ワンセグや3Gハイスピード(HSDPA)、Bluetooth、WMA再生対応の音楽機能、S!FeliCaなど、多彩な機能も備える。機能はほぼ同じの兄弟機「THE PREMIUM 820SH」も同時に発売されたが、今回は、よりシックなカラーを用意するTHE PREMIUM 821SHの方に人気が集まった印象だ。
そして“シャア専用”の913SH G TYPE-CHARも非常に健闘した。携帯ショップではもちろん、ベース端末の「FULLFACE 913SH」(2007年夏モデル)も併売される。店頭でこの2機種をじっくり見比べる人も多かったようだ。
あの大きな箱を持った913SH G TYPE-CHAR購入者は、「買ってしまった……がまんできなかった」としながらも、大きな買い物をした時に感じる特有の心地よさに浸っているようだった。そういえば購入時にこんな気分に浸れる携帯、少なくなっているような気がする。
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