撮影をしたら再生である。ここでの楽しさがケータイカメラの魅力をより引き上げるといっても過言ではない。
カメラ起動時でも、いちいちカメラを終了せずに再生キー(レビューキー)を押すだけで最後に撮影した画像が表示される。もう1度押すとフォルダの中味が図のように表示され、左右のキーでさっさっと写真を選んでいける。ノキア端末でおなじみのギャラリー表示だ。なお、待受画面からギャラリーを開くと(つまり、縦位置で持っていると想定されるときは)、このメニューが縦位置で表示されるようになっている。
画像を全画面で表示すると、右端にアクティブツールバーが表示される。ここから送信やプリント、スライドショー、削除などのファイル操作が行える。送信メニューはメールの添付ファイル、赤外線、Bluetooth、Webに投稿の4つがある。さらに「シェアオンライン」を使った投稿も可能だ。
中でもこのシェアオンラインがおもしろい。Cyber-shotケータイのブログ投稿機能と似る、あらかじめ登録しておいたサイトへ撮った写真をダイレクトで投稿してくれるもの(「Cyber-shotケータイ SO905iCS」のカメラレビュー参照)。標準で、mixiとVox(ブログサイト)の設定が用意されている。
今回はmixiでテストしてみた。シェアオンラインから直接写真を操作すると、標題は日付、本文なしとなる写真だけの日記が投稿される。なお、送信機能のWeb投稿やメニューからシェアオンラインを選んで投稿すると、標題と本文も付けて投稿できる。
mixiの場合は投稿できる写真が最大640ピクセルとなるが、X02NKで操作すると自動的にそのサイズへ縮小して送ってくれる。縮小する手間や時間、そしてパケット的にも助かる。
写真をPCへ転送する場合は、microSD以外にUSBかBluetooth通信も選べる。例えばUSBで接続すると、付属ソフトの「PC Suite」による自動同期を行うか、ストレージとしてマウントできる。
X02NKのカメラ機能は“デジカメ”として見ると、画質的にはもう少し派手めの色に仕上げてくれてもいいかなとか、AFの精度がもう少しほしいかなといった気になる点はあるものの、全体としてはかなりよくできていた。
ケータイカメラで大事なのは画質や絶対的な画素数ではなくて、快適にキビキビ使えること、撮りたいときにすぐ撮れること、そして撮った後の処理や機能にケータイのメリットを十分に生かしているかということ。
その点で、単にケータイにデジカメが合体したものでなく、“きちんとケータイの一部として融合したケータイカメラだ”ということを高く評価したい。
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