ちょっと長い前書きから。
実はiTunesの超重要な機能に「iPhone 3Gのバックアップ」があるが、これはなかなかエライ。iPhone 3Gがトラブってどうにもならなかったとき、バックアップを使ってiTunesから復元できるのだ。PCでいう「HDD初期化&OSのクリーンインストール&バックアップからの復活」を一度にやってくれるのである。今日、それをやってみた。
「iPhone 3Gの復元」を実行すると、まず、iTunesはサーバから「iPhone 3Gの最新ファームウェア」をダウンロードする。そしてiPhone 3を完全に初期化し、ダウンロードしたファームウェアをインストールするのだ。これで工場出荷時の状態に戻る。時間がかかる作業なので、不安を覚えつつのんびり待つ。
やがてiPhone 3Gが再起動すると、iTunesはそのiPhone 3Gを「新しいiPhone 3Gとして設定」するか「バックアップから復元するか」尋ねてくれるのである。エライっ。
復元すると初期化前の状態に戻る。撮った写真とか、メールアドレスなどの設定、受け取ったメールやSMS、着信履歴など、初期化する以前に蓄積されたデータと作業が復活するのである。ちょっと感動。あとは音楽や映像、アプリケーションなどを同期し直すと完了である。
なぜ今回「復元」したかというと、復元するとiPhone 3Gのファームウェアが少し上がって、動作がちょっと安定するという噂を聞いたから。確かに、ダウンロードできた最新ファームウェアは、初日に購入したiPhone 3Gのファームウェアに比べてほんのちょっとバージョンが上がっていた。
新しくしてもほとんど違いは分からなかったのだが、明らかに改善されるような改良があれば別途、正式にアナウンスされるだろう。
ここでいいたいのは、iTunesが毎回ちゃんとiPhone 3Gをバックアップしてくれるおかげで、iPhone 3Gを完全に初期化しても、ちゃんと元の状態に戻ってこれるぞ、ということ。
例えば、iPhone 3Gのバッテリーを交換すると本体ごとの交換となる。だったらそれまで受け取ったメールやSMSのメッセージアドレスや撮った写真はどうなるのか……。iTunesにつないでバックアップから復元すれば、すべてきれいに元に戻るのである。
iPhoneが壊れようがどうなろうが、水没させて新しいiPhoneに交換することになろうが、普段からiTunesにつないでバックアップしてあればちゃんと復元できるのだ。えらいもんだと思う。iPhoneが今までの携帯電話と違うのはユーザーインタフェースだけじゃないのだ。iPhoneを買った人はちゃんとiTunesとマメに同期させ、バックアップをとっておくべし。転ばぬ先の杖である。
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