「WILLCOM 03」は初期設定ツールが充実しており、Windows Mobileを搭載したスマートフォンとしては初心者にも使いやすいように工夫されている。とはいえ、プリインストールされたソフトだけでは使いにくい部分もある。今回は、さまざまなWindows Mobile用アプリを簡単に探すことができ、楽に導入できるアプリカタログ「Giraffe」を使ってみよう。
WILLCOM 03でオンラインソフトを使おうと思ったら、PCと同じようにソフトが配布されているサイトに行ってダウンロードし、端末にインストールする必要がある。
ところがWindows Mobile用ソフトの配布方法はまちまちで、実行ファイルを直接端末にダウンロードするもの、インストーラ付きのCABファイルを配布しているもの、ActiveSync経由でインストールするPC向け実行ファイルで配布するものという、3種類の方法がある。ユーザーはソフトをダウンロードする都度、どうやってインストールするのかを判断しなくてはならなかった。
この複雑なアプリケーションの追加を簡単にしようと立ち上がったのが「Giraffe アプリカタログ(Windows ケータイアプリカタログ)」プロジェクトだ。最初にGiraffeという専用アプリを端末にインストールする必要があるが、その後はGiraffeに登録されたソフトを簡単にインストールできる。
Giraffeの使い方は簡単で、起動後に表示されるメニューから検索やカテゴリ表示をして、好きなアプリケーションソフトを探し、利用したいものをダウンロード/インストールすればいい。
ダウンロードからインストールまでは、画面に表示されるガイドに従えばいい。アプリケーションにもよるが、インストール後は、スタートメニューのプログラムの中にアイコン表示されるので、それを選択して実行する。
また、インストールしたアプリケーションのアンインストールやアップデートなどの管理も行える。特にアップデートについては、Giraffeを起動するとバージョンアップしたアプリケーションを自動的にチェックしてくれるので便利だ。
本来ならこうしたパッケージ管理システムは、「iPhone 3G」における「App Store」のように製品に統合され、サービスも端末メーカー(シャープ)やキャリア(ウィルコム)が提供してほしいところだが、Windows Mobileの場合そうはなっていない。
国内ではこれまで、「WindowsCE FAN」などのファンサイトが中心となり、Windows Mobile向けソフトの紹介やリンク先をまとめてくれていたが、通信機能が付いたスマートフォンから簡単にソフトの追加や管理ができる仕組みの登場が望まれていた。Giraffeはまさにそういった要望を満たすプロジェクトなのだ。
WILLCOM 03はプリインストールされている機能だけでも使いやすが、インターネット上にはかゆいところに手が届くような、さらに使いやすくするソフトが数多くあり、こうしたソフトを利用しないのはもったいない。WILLCOM 03のみならず、Windows Mobile搭載機種を持っているユーザーはぜひ導入してみてほしい。
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