カーナビやカーテレビなど外部AV入力を備えるクルマであれば、オプションの「Appleコンポジット AVケーブル」(5800円 以下、AVケーブル)を用意するともっと楽しく遊べる。やや高価なのが躊躇するところだが、数千円するACアダプタ(種類は異なるが、例えば現Apple USB電源アダプタは3400円)が付属するので正味2000円くらいといったところ。このほか、同等の機能を備えつつ、やや安価なJTT製「iPhone/iPod AV出力&チャージケーブル(AC付き)」(4580円ほど 関連リンク参照)といったサードパーティ製品もある。

Appleコンポジット AVケーブルとRCA延長コネクタ。AVケーブルの長さは約1.8メートル。自車は外部入力端子が後方のトランクにあるので、RCA延長コネクタを用いてケーブルを延長させている。普通車であれば5メートルあれば足りると思う(ケーブルをうまく這わせて隠すため、ケーブルの長さは余裕があったほうがよい)AVケーブルはRCA端子−Dockコネクタの変換と、充電用のUSB端子を備えるキットとなっている。USB端子はUSB型シガーライターソケット充電器に接続してバッテリー切れの心配をなくしつつ、カーナビのディスプレイでiPhone 3G内の動画コンテンツを表示するという計画だ。
表示画質は出力する外部ディスプレイや再生するファイルのクオリティにもよると思うが、白飛びが激しく、のっぺりとぼけたものだったP903iTVの映像出力性能に比べると、驚くほど“普通”。筆者目では「意外に大丈夫だ。これなら使える」と思えるほどの画質で出力された。AVケーブルを接続して動画を再生すると、iPhoneのディスプレイから外部ディスプレイへ出力が自動的に切り替わる。
外部出力は、iPod機能の動画ファイル以外にYouTubeやYahoo!動画(ベータ版)で視聴するストリーミングコンテンツにも対応。このほか「Virgin Radio」などのインターネットラジオアプリで音声を出力できた(ただ、「Truveo」などの動画共有アプリでは音声しか出力できなかった)。
ちなみに動画再生はかなりバッテリーを消費するので大いに注意したい。充電しないで使っていると、ふと気がつくと「バッテリー残量が少なくなっています」というメッセージが表示されていることだろう。
(次回へ続く)
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