iPhone 3G、総合ランキング圏外へ──“枯れ”期見越した、旧機種の値下げも盛んに携帯販売ランキング(8月25日〜8月31日)(3/3 ページ)

» 2008年09月05日 20時43分 公開
[岩城俊介,ITmedia]
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iPhone 3G、キャリア総合ランキングから陥落──値下げで旧機種再浮上か

2008年8月第5週(ソフトバンクモバイル)
順位 先週順位 製品名
1 1(→) iPhone 3G(16Gバイト)
2 2(→) 821SC
3 3(→) 820P
4 4(→) AQUOSケータイ
923SH
5 11(↑) fanfun. 815T
6 5(↓) THE PREMIUM WATERPROOF
824SH Elegant Line
7 6(↓) THE PREMIUM WATERPROOF
824SH Active Line
8 7(↓) 821T
9 8(↓) 812SH
10 22(↑) コドモバイル 820T
この記事では、マーケティング会社GfK Japan調べによる全国の家電量販店のPOSデータを集計し、モデル別のランキングで紹介しています。
Photo iPhone 3G

 ソフトバンクモバイル端末のランキングは、夏の新機種がじわじわ順位を落とす反面、安価な旧機種が多数再ランクインしてきている。

 首位は前回と変わらず「iPhone 3G(16Gバイトモデル)」が獲得。連続首位記録を「8」に伸ばした。続いて2位にSamsung電子製の「821SC」(前回5位)、3位にパナソニック モバイル製の「820P」、4位にシャープ製の「AQUOSケータイ 923SH」、5位に東芝製の「fanfun. 815T」(前回ランク圏外)が入った。

 iPhone 3Gは発売からまだ2カ月経っていないが、早くも「敗戦処理が必要か」というような報道を目にする。確かに、発売週の7月第2週にキャリア総合ランキングで初登場首位を獲得した怒濤の勢いはすでに失せ、今回はついにキャリア総合ランキングから姿を消した。また、iPhone 3Gの8Gバイトモデルはソフトバンクモバイル内のランキングからも消えてしまった。

 iPhone 3G以外の夏の新機種にも、今までと少し違う傾向が見える。1つは、ハイエンド新機種でランキングに登場しない機種があること。AQUOSケータイ 923SHは発売当初からiPhone 3Gに次ぐ人気を得たが、もう1つのハイエンド機種であるパナソニック モバイル製の「921P」は、発売以来、1度もランクインできずにいる。ほぼ兄弟機であるドコモのP906iや、発売後すぐ上位にランクインした旧機種の「920P」とは対照的だ。

 そして、“夏と女性”を想定したモデルが苦戦していること。THE PREMIUM WATERPROOF 824SH以外の機種はランキングに登場していない。もっとも、ミドルクラスの8xxシリーズはハイエンドの9xxシリーズとは人気傾向の推移が少し異なり、発売からやや時間が経ち、値下げされてから急に人気が出る機種も多いが、最初から“値下げの時期が来るまでそれほど売れなくてもいい”と考えて発売するわけではないだろう。

 ただ、“枯れ”期におけるソフトバンクモバイルの対応は早い。ソフトバンクオンラインショップでは、9月1日に「インターネットマシン 922SH」「921SH」「920SH」「FULLFACE 913SH」「913SH G TYPE-CHAR(シャア専用)」「THE PREMIUM TEXTURE 823SH」「822SH」「THE PREMIUM 821SH」「THE PREMIUM 820SH」「920T」「822T」「fanfun.815T」の全12機種が値下げされた。

 各世代の旧AQUOSケータイやインターネットマシン 922SH、シャア専用の913SH G TYPE-CHAR、有機EL搭載のREGZAケータイなど、安価であればこれにしたいと思える機種も多いと思われる。例えば913SH G TYPE-CHARは、新スーパーボーナスを利用した新規購入時で実質380円/月(24回)、実質総額9120円で購入できるようになった。今回、前回のランク圏外(22位)から10位に急浮上した東芝製の「コドモバイル 820T」も値下げ効果によるものだろう。

いくつか順位の入れ替えがあるが、人気傾向は変わらず

2008年8月第5週(イー・モバイル)
順位 先週順位 製品名
1 1(→) D02HW
2 2(→) D03HW
3 3(→) D11LC
4 5(↑) H11T
5 4(↓) D02NE
6 6(→) H11HW
7 8(↑) EMONSTER lite
8 9(↓) D01NXII
9 10(↑) EMONSTER
10 7(↓) EM・ONEα
この記事では、マーケティング会社GfK Japan調べによる全国の家電量販店のPOSデータを集計し、モデル別のランキングで紹介しています。
Photo D02HW

 イー・モバイル端末の販売ランキングは、前回と同様に7.2Mbps通信対応のデータ通信端末の人気は変わらない。

 首位は7.2Mbps通信対応のUSB型データ通信端末「D02HW」、2位は同じく7.2Mbps通信対応のExpressCard型端末「D03HW」、3位はUSBスティック型の「D11LC」(3.6Mbps通信対応)、4位は音声サービス対応の「H11T」(前回5位)、5位は7.2Mbps通信対応のPCカード型端末「D02NE」がランクインした。

 今回やや順位を下げたのは、Windows Mobile搭載のデータ通信端末「EM・ONEα」。前回は10位から7位に浮上したが、今回は元の10位に戻った。この動きは、企業の複数台一括導入などで一時的に需要が高まっただけと思われる。

 データ通信端末が好調のイー・モバイル端末は、9月20日(ブラックカラーのみ13日に先行販売)に新機種「D12LC」を発売する。現在3位のD11LCの7.2Mbps通信対応版といえるモデルであり、高速モデルが特に望まれるイー・モバイル端末にあって、この機種も順調に人気を得そうだ。最近、首位が不動位置になっている、同じく7.2Mbps通信+USB接続タイプのD02HWにどこまで迫れるか注目したい。

※イー・モバイルの端末はまだ機種数が少なく、データ通信端末は別掲するPHS・データ通信端末のランキングと重複する部分もありますが、このランキングは「イー・モバイルの全機種」が対象となります。今後、機種数が増えるに従って対象範囲を調整することも計画しております。なお、イー・モバイル端末はキャリア総合ランキングの対象にも含めてあります。

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