第3回 「NIKE+」との比較で感じた、au Smart Sportsの注意点Sportio&au Smart Sportsロードテスト(2/2 ページ)

» 2008年09月09日 19時10分 公開
[太田百合子,ITmedia]
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Bluetoothオーディオ機器との相性はよい──ただ、走る前の“ひと手間”がもどかしい

 次は音楽を聞きながら走る場合の利便性について比較する。

 まず、ケーブル接続しなくてよいBluetoothのワイヤレス音楽再生が標準で使えるという点でSportioは便利だ。iPod nanoをBluetooth化するアダプタも存在するが、Dockコネクタ接続タイプはNike+が使えなくなるので使用できない。イヤフォン端子に接続する汎用の外付けタイプもあるが、スポーツ用途においてはかなりかさばってしまうので“そこまでしなくても”という感じだ。

 ただし、Run&Walkで音楽を再生しながら走る際の手順には、多少の注意が必要だ。

 Nike+iPodは、ワークアウトの開始と曲の再生開始をシンクロでき、走り始めると自動的に曲が再生される。この操作性はかなり快適だ。

 一方のSportio(Run&WalkアプリとLISMO Player)はそこまできれいに連動してくれない。LISMO Playerで曲を再生してからRun&Walkアプリを起動、あるいはRun&Walkアプリの「音楽プレイヤーを起動」メニューからLISMO Playerを起動し、再生操作してから、再びRun&Walkアプリに戻って走り始める──という、なんとも面倒で萎える手順を踏まなければならない。

photophoto Run&Walkアプリを起動してワークアウトの開始直前まで進むと、「音楽プレイヤーを起動」メニューが現れる。“再度アプリに戻るような注意画面”が表示されたあと、LISMO Playerが起動するという仕組み。いちおうマルチタスクを活用してはいるが、こんなのはっきり言って使いにくい……
photo 本体の[SS]キーを押すと、すぐに「Run&Walkアプリ」が起動する。1ボタンで簡単に切り替えられるのは、au Smart Sportsのために開発されたというSportioならではだ

 ただ、SportioにはRun&Walkアプリを一発起動できる[SS]キーがあり、LISMO Playerで曲を再生後、このキーを押せばすぐRun&Walkアプリに戻れる。他機種だと[マルチ]キー→「Run&Walkアプリ」と1段階余計に手順を踏むことになる。

 これ、大した手間ではないと思うかもしれないが、さあ走ろうというときのこの手間は、正直、萎える。

 実際「Nike+iPod」から乗り換えた直後は、さんざん走ってから「実はRun&Walkアプリが起動していなかった」という失敗を何度か経験した。もちろん、記録はされていなくても“メタボ対策のためにきちんと走った”ことに違いはないが、なんともいえない損した気分になる。「せっかく走ったのに」と、何のために走るのか忘れている悪態をついたものだ。

 というか、Run&Walkアプリそのものに簡易音楽プレーヤー機能を付ければいいのにとふと思ったが、ワークアウトを始める前に、「きちんと画面にRun&Walkアプリが表示されているかどうか」をチェックしてから走り出すことをおすすめする。

(次回に続く)

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