第10回 X02NKと国内メーカー製端末、使い勝手の違いは「X02NK」ロードテスト

» 2008年09月18日 01時54分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 X02NKは、いわゆる“スマートフォン”に分類される「Xシリーズ」端末。“いかにもスマートフォン”という機能の多彩さがウリとなっているが、独特なデザインやカメラ機能を見て“一般的なケータイ”として購入する人もいるだろう。

 今回のロードテストでは、“使い勝手”という観点から、国内メーカー製端末と比較してみた。

カスタマイズで“国内端末”風な使い勝手に

 “操作の入り口”となる待受画面からの操作は、さほど違和感を覚えるものではない。メニューキーは十字向キーの右側に独立したキーとして用意され、主な機能へはここからアクセスできる。

 初期状態の待受画面には、6つの機能に待受画面上からアクセスできるショートカットアイコンと、無線LANの設定やその日の予定にアクセスできるアイコンなどが並ぶ。これは「カスタム待受画面」がオンになった状態で、十字キーはこれらの項目へのカーソル移動に割り当てられている。

 初期状態では、最初にアドレス帳にカーソルが当たっており、このまま決定キーを押せば電話帳が表示される。発着信履歴は発話キーを押すことで表示可能だ。最上段の2つのキーはソフトキーとして機能し、任意の機能を割り当てることも可能だ。

Photo これは標準の待受画面。6つのショートカットアイコンと「検索」「今日のカレンダー」「無線LAN設定」が並び、最下段にはソフトキーに割り当てられた機能が表示されている。この状態ではショートカットアイコンは右から「電話帳」「新規メール作成」「履歴表示」「ブラウザ」「ギャラリー」「モード」だ
Photo ソフトキーやショートカットは、すべてカスタマイズが可能。ソフトキーの機能を入れ替えれば、今まで使っていた端末と似たような感覚で利用できる

 ちなみに「カスタム待受画面」をオフにすると、待受画面上のショートカットキーへの操作が無効になる代わりに、十字キーへの4つの機能の割り当てが可能になる。ここをカスタマイズすれば、国内メーカー製端末に近い操作性にすることも可能だ。また、ダイヤルキーの[2]キーから[9]キーの長押しにワンタッチダイヤルを登録できる([1]キーには留守番電話センターへのアクセスが割り当てられている)。

Photo 「カスタム待受画面」をオフにしたところ。ショートカットが表示されず、十字キーに任意の機能を割り当てて使えるようになる

 さすがに国内メーカー製端末とまったく同じ操作性にするのは無理だが、待受時の操作については、カスタマイズでかなり近いところまで持っていける。

Photo ナビゲーションキー(十字キー)に割り当てる機能もフルにカスタマイズできる(左)。これを利用すれば国内メーカー製端末に近いキー割り当てにできる。中の画面は、筆者が普段使っている待受画面。ソフトキーの右をインターネット(ブラウザ)に変更し、ショートカットを左から「電話帳」「Gmailアプリ」「MobiTubia」(Youtubeアプリ)「Fring」(互換メッセンジャー)、「Bluetooth」「モード」に設定している。右の画面はメニューのトップ階層。機能の配置は独特だが、“使い方が分からない”ということはないはずだ

 アドレス帳の表示はタブ形式ではなく、読みを入力すると一覧が絞り込まれるインクリメンタルサーチ方式を採用している。この点は十字キーの左右でタブ移動するのに慣れていると少々とまどうかもしれない。また、姓と名の両方が検索対象となる点はスマートフォンらしいところともいえる。

 アドレス帳のオプションから「新規メール作成」を選ぶと、複数のメールアドレスが登録されている場合には一覧で表示され、ここから選択できる。

Photo アドレス帳は名前だけが並ぶシンプルな一覧表示。読みを入力すると姓、名のいずれかの先頭一致で候補が絞り込まれる

Photo アドレス帳のオプションからメール作成を選ぶと、電話番号やメールアドレスが一覧で表示される

メールは独特な仕様、「Conversation」を使えば便利に

 メール機能については、フォルダの自動振り分け機能がないなど、国内メーカー端末とはかなり仕様が異なり、不便に感じる人もいるだろう。

 ただ、これもNokiaのβラボで公開されている「Conversation」を利用することで、かなり改善できる。自動振り分けを可能にするシェアウェアも公開されているが、メールの検索性を向上させるのが目的なら、このソフトで充分だろう。

Photo メール一覧は送信元とメールの題名(SMSの場合本文先頭)のみが表示される。マイフォルダに自由にフォルダを作成して手動で移動させる事はできるが、自動振分け機能はない

 Conversationをインストールすると、アドレス帳にタブが追加され、タブを選択するとメールの送信元一覧が表示される。送信元を選ぶと送信元別にグルーピング(スレッド化)されたメール一覧が表示されるのだ。

 並べ替え順程度の設定しかできないが、振り分け設定をする必要もなく手軽に使えるのが便利な点だ。日本語版が提供されていないものの、メニューなどが英語表記なだけで、日本語表示にさほど影響はない。機能だけで見れば「Magic Message Manager」などのシェアウェアの方が圧倒的に便利だが、この場合はクレジットカードを使った支払い手続きをする必要がある。Conversationなら、こうした手間もなく使い勝手を向上させられる。

Photo 左が「Conversation」インストール後の送信元一覧。SMSと電話番号で受信したMMSは、アドレス帳に連動した名前での表示にも対応。標準で、新着メール順に送信元が並ぶので、感覚的にも分かりやすい。右は送信元でグルーピングされたメール一覧。送信分も表示されるので、メールでのやりとりを把握しやすい。最下段のウインドウで返信もできるが、現状では文字化けしてしまうようだ。メール本文を表示してからの返信であれば問題ない

Bluetoothとヘッドフォン周りの動作に違いも

 なお、Bluetoothやヘッドフォンまわりの機能が国内メーカー端末と異なる点にも注意したい。

 例えば国内メーカー製端末では、マナーモード時には内蔵スピーカーから音声が出力されず、ヘッドフォンのみに音声出力するといった端末もある。これは、マナーモードに設定していれば、誤ってヘッドフォンケーブルが抜けてもスピーカーから音楽が鳴り響くということがないよう配慮した機能だ。

 X02NKは、ミュージックプレーヤーやビデオプレヤーの音量がマナーモードと連動せず、音声出力を限定するといった機能もないため、マナーモード時に音楽を再生している状態でヘッドフォンケーブルが抜けると、本体のスピーカーから音楽が鳴ってしまう。

 この仕様はBluetoothでも同様だ。国内メーカー製端末では、本体の音量とBluetoothヘッドフォンの音量は独立しているが(Bluetooth機器側での調整に任せている)、X02NKでは本体側で設定した音量が有効になる。つまりBluetoothヘッドフォンで音楽再生中にBluetoothのリンクが切れると、本体のスピーカーから音楽が鳴りだしてしまう。

 これはBluetoothによる音声出力を特別扱いしていないからでもあり、Bluetoothへの音声出力が制限されないというメリットにもつながっているが、国内メーカー端末から乗り換えると面食らうかもしれない。

Photo マナーモード時でも、ミュージックプレーヤーの音量は「なし」にはならず、自由に変更できる。便利でもあるが、“至れり尽くせり”の国内メーカー端末から乗り換えると、少々不便に感じるかもしれない

 ここに挙げた以外にも、2つのソフトキーへの機能割り当てが、“左が(機能選択などの)ポジティブ、右が(戻る、終了などの)ネガティブ”系という、Nokiaならではの仕様になっているなどの違いがある。ただし、この点は国内メーカー端末でも、キャリアやメーカーが異なれば違ってくる部分なので、“X02NKが特別”というほどでもない。基本操作さえ把握すれば、通話やメールといった基本的な機能を利用する上でさほど迷うことはなさそうだ。

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